閑人亭日録

「阿久正の話」

 長谷川四郎「阿久正の話」(『日本短篇文学全集 第30巻 』筑摩書房1969年初版収録)を読んだ。まったく地味な若い勤め人の話。なんか面白くないなあ。さて、 村上春樹は『若い読者のための短編小説案内』文春文庫2004年初版でどのように語っているだろうか。作品論を超えて作家論に広がってゆく。

《 僕としてはむしろこの作品を大事な手がかりにして、彼の「大陸もの」がなぜかくも魅力的になり得たのかについて、さかのぼって考えてみたいと思うのです。 どうして長谷川四郎は、「大陸もの」を書いていたころのとくべつな何かを、戦後日本の風土の中で失っていったんだろう? 》 183-184頁

《 どちらにせよ、結果的に言えば、小説そのもののむいている方向と、書かれている内容のむいている方向は一致していません。僕はそう思います。 そして結局のところ、それがこの「阿久正の話」という作品の優れて面白いところであり、また同時にまとまりを欠いている根本的な原因でもあると思うのです。 》  206頁

《 いくらかの欠点も目につくけれど、かわりに素敵な部分もいっぱいあります。 》 212頁

《 僕なんかは実作者として読んでいて、「ああ、面白いな」と思います。でもこれはどっちかというとクロウトの読み方ですね。あまり一般的でない。 》 214頁

 午後二時過ぎ、三石神社で静岡朝日テレビのロケ隊と合流。下源兵衛橋まで歩き、雷井戸を見て広小路駅へ戻り、乗車を見送る。ロケの間だけ雨が止んでいた。帰宅。 ふう。

 ネット、うろうろ。

《  思い出した。
  金魚すくいなどのポイ(すくう紙の網みたいなの)は4号~7号というのがあります。
  4号は絶対破れないレベル、7号は水につけただけで破れるレベル。
  通常6号にしておいて、混んできたら全部7号。
  張り切ってるお父さんとかには7号を渡し、可愛い子供とかには5号を渡す。
  4号は実演用。 》 新谷学 アスパラ社長
  https://twitter.com/ShintaniManabu/status/1127090088133791745

《 市民運動や市民活動とは、市民が仕事や家事、介護、子育てなど生活の合間に、できる範囲で行うこと。丸山眞男の言葉を借りれば、 「デモクラシーとは、市民のパートタイム政治参加」。できることは限られていて、当たり前。続けることが大事。 》 Kazumasa Kawaguchi
  https://twitter.com/kazsoul/status/1127210564277563393

《 なぜ右派は婚姻の平等に反対するのか。専門家に聞いた。 》 HUFFPOST
  https://www.huffingtonpost.jp/entry/marriage-equality_jp_5cd80883e4b0796a95dd68f3?ncid=other_twitter_cooo9wqtham&utm_campaign=share_twitter

《 90年代から2010年代中盤までずっとバッシングされてきたものが、「実は日本の豊かさを支えてきたものであり、それらはぜい肉だからすべて排除すれば 豊かになると思ったら、必要な筋肉でありミイラになって死ぬだけだった」ということなんだよね。終身雇用、年功序列、土建業、中産階級、公共事業など。 》  鐘の音
  https://twitter.com/kanenooto7248/status/1127871356027035648

《  外に敵を作っても
  日本社会がよくなるわけじゃないって
  そろそろ気づけよ 》

閑人亭日録

「馬」

 小島信夫「馬」(『アメリカン・スクール』新潮文庫2008年20刷収録)を読んだ。誠にヘンな小説だ。語り手の会社員は正常なのかおかしいのか。妻がヘンなのか。 村上春樹『若い読者のための短編小説案内』文春文庫2004年初版から「馬」の項目、冒頭。

《 まず最初に言えることは、この「馬」という短編小説は読み解くにはかなり厄介な作品だということです。一筋縄ではいかない。 》 65頁

《 人によっては腹を立てて、途中で「なんだ、これはと放り投げるかもしれませんね。 》 66頁

 まあ、そんな気分になるわな。

《 この話がわかりにくいとうか、かなり厄介なのは、それが一人の人間の妄想ではなくて、二人の人間の持ち寄った妄想であるという点にあると僕は思うのです。 》  87頁

《 僕はそのような意味合いで、この「馬」という作品をひとつの「癒し」の物語であると捉えるのです。 》 91頁

 ほう。スルドイ。

 朝、源兵衛川中流部、三石神社周辺の茶碗のカケラ、ガラス片を拾う。重くなって上がる。眼鏡橋下流は水量が増えてきたのでここは今期これで終了。汗~。 風呂を浴びる。
 午後、源兵衛川上流部のデッキで友だちとまったり。席を外して戻ると、横浜から来たという女性三人とお話中。なりゆきで彼女たちを源兵衛川下流へ案内。 一本松そばの喫茶店でコーヒーと談笑。四の宮川を遡って出会ったひろせ橋でお別れ。喜ばれる。よかった。しかし疲れた~。

 ネット、うろうろ。

《 ああ、やっぱり109の新ロゴもサンセリフ系になったか。 》 千葉雅也
  https://twitter.com/masayachiba/status/1127852769111502848

《 なんでもサンセリフ的になるってのは、装飾的なもの、屈折、襞がなくなって、人間が単純になるってことだと思うな。老害的な感想だが。 サンセリフなやつばっかになる。 》 千葉雅也
  https://twitter.com/masayachiba/status/1127853168191086592

《 昔のセリフのロゴって高級感の意味合いがあったと思うんだけど、今日高級感というもの自体が受けないんだろうな。というかそう考えると、 資本主義の徹底によってその先の共産主義に向かっていくというビジョンはやっぱり真実味があるのかもしれない……。 》 千葉雅也
  https://twitter.com/masayachiba/status/1127861850492694535

《 脳死土偶  梅原猛の思い出/森岡正博 》 『ユリイカ青土社 第51-5号
  http://www.lifestudies.org/jp/dogu01.htm

《 「利用者の平均年齢が70歳の大台を超えた」 競輪の場外車券売場運営の花月園観光の社長。「平均年齢が毎年1歳ずつ上がっているような状況」。朝日の経済面。 記事には以前は給料日の毎月25日以降が売上好調だったのが、今は年金支給の偶数月がいいと。…週刊誌はやがて隔月偶数月刊行になるのか。 》 urbansea
  https://twitter.com/urbansea/status/1127068676857843713

《 「令和元年創業」というワード、すごい老舗感が出る 》 やなぎ
  https://twitter.com/KoyanagiHitoshi/status/1127064756487999488

閑人亭日録

「ガラスの靴」

 安岡章太郎の短編「ガラスの靴」を半世紀ぶりに以前と同じ本、『全集・現代文学の発見 第十五巻 青春の屈折 下』学藝書林1968年初版で再読。当時と同じ読後感。 痛ましい恋情に自分を重ねた。

《 僕はいつ迄も受話器をはなさない。ダマされていることの面白さに駆られながら。 》

 村上春樹『若い読者のための短編小説案内』文春文庫2004年初版から「ガラスの靴」の項目を読む。

《 そしてそればかりではなく、そこにはちゃんと戦後の社会の危うさ、都市の虚構性みたいなものも手抜かりなく刷り込まれている。 》 118頁

 朝、源兵衛川中流部、下源兵衛橋の下流、西へ分岐する水路の茶碗のかカケラ、ガラス片を拾う。今期ここはこれで終了。帰宅。汗~。氷水が美味い。
 夕方、某テレビ局の若い女性ディレクターが来訪。明後日の午後、源兵衛川の生中継をするにあたっての打ち合わせ。暗くなってきた川を案内。時間が早いのか、 ホタルはまだ飛んでいませんでした。

 来年の天皇誕生日は2月23日か。お、富士山の日。

 ネット、うろうろ。

《 原武史「米国は皇室に深く入り込んでいる」 》 論座
  https://webronza.asahi.com/politics/articles/2019050600003.html

《 だからMITなどでは、研究プロジェクトに藝術家を加えてきたわけだが、本邦の共同研究プロジェクトにおいては「コンテクスト型」の藝術家をもって〈代表〉とし、 彼らとの交流をもって、藝術を理解したつもりになってしまう、コンテクスト型の学者ばかりが目立つ。 》 中島 智
  https://twitter.com/nakashima001/status/1127380526711488513

《 こないだ、喫茶店で仕事してて、終わったので伝票持ってレジへ言ったつもりでおしぼりを持っていき、レジに置いた瞬間「あっ、ちがう」とわかったときは 自分でも愕然とした。 》 いかふえ
  https://twitter.com/ikafue/status/1127150963683258368

《 トラックでテーブルを配送に行くのにテーブルを積み込まずに出発してしまった。 》 喫茶店のマッチ
  https://twitter.com/matchi_cafe/status/1125658519888261120

閑人亭日録

「目玉」

 朝日新聞 読書面掲載「 荒川洋治さんが選ぶ平成ベスト本 5冊」の1番目、吉行淳之『目玉』新潮社1989年初版、七編収録の表題作「目玉」を読んでみた。私小説。 私には何がいいのかわからない。落語家の逸話が面白かった。

《  「今日の客には、大きいはなしをしても仕方がない。目玉でかたづけておくか」
   とか言うことがあるそうだ。
  「目玉」というのは、「義眼」という噺(はなし)のことである。吉原に遊びに行った義眼の男が、眠っているとき眼が開いたままだと敵娼(あいかた)が驚くと いけないと、外した目玉を枕もとのコップに入れておいた。入れこみ部屋なので、衝立(ついた)ての向こうののどのかわいた男が、コップの水を目玉ごと飲んで しまった。以来、この男はどうも調子が悪いので、医者へ行く。「これはどうやら、腹の中に悪いものが入っているらしい」という見立てで、尻の穴が道具で ひろげられる。その穴を覗いた医者の顔色が青くなった。
  「先生、どういたしました」
  「いや、尻の穴に睨まれたのははじめてだ」
   ……子供の頃に聞いて、とても面白かった。つまり子供むきの噺ということか。今でも、すこし面白い。 》

 同感。

 某ブログに”画廊主が最近の若い画家は大沢昌助を知らないと言う。芸大生ですら知らないと言ったらしい。”とあった。平成生まれはそうだろう。数年前、某銀行の ギャラリーで梅原龍三郎展をしたとろ、若い行員は知らなかった、と担当した年配の役員はぼやいていた。名前を知らなくても惹かれる箇所があれば興味を抱く。 昭和とともに歴史の底に埋もれていくものは埋もれていく。名前だけで名声を得ていた作品は令和になって名前を忘れられ、作品からは何の訴求力を発することもなく、 忘却の底に沈む。けれども真に優れた作品は、慧眼の士によって発掘、再発見される。去年の秋の小原古邨が好例だ。
 美術品の優劣を判断する三要素は、知識・経験・直観と言われる。私もそう思う。最も定義しづらいのが直観。直感ではなく直観。知識・経験に基づきながら、 それから一旦離れ作品に謙虚に率直に対面する力。とでも言おうか。そして直観が、令和では最も重きを置かれるだろう。知識・経験だけではロクに役立たない時代に。 知識はコンピュータが担う。経験は下手をすると鑑賞(観賞ではない)の足手まといになる。だからといって知識・経験の乏しい者は振り落とされる。

 正午前に最高気温28.0℃。だるいはず。来客用の冬の重い布団ニ組や毛布を干して収納。くた~。

 ネット、うろうろ。

《 量は質に転換する。私がアート作品の質を見分けられるようになるためにとった方法。たくさん展覧会を見に行く。銀座にはたくさん画廊がある。 無料で絵を見られる。足で歩く必要はあるが、毎週銀座の画廊を全てまわれば、かなりの量の作品を目にできる。そのときそのときで、どの作品が良いと思ったか、 自分なりに考える。手法としては、今日見た作品の中で、1つだけ自分で購入するとすれば、どれにするか、そんなことを考えながら見るようにしていた。 あと、いくらまでなら出すか。こんなことをしながら見ていると、かなり判断の練習にはなった。/ #SFCスピリッツ の創造、草稿 》 江渡浩一郎
  https://note.mu/eto/n/n21cd00dc74f7

《 確かに…。若者がなりたくない職業が増えている。官僚、裁判官、教員、警察官、自衛官、それに学者が加わるのか。 》 安田登
  https://twitter.com/eutonie/status/1126848824641638400

 政治屋は?

《  参議院選自民党がいくら大敗しても政権は変わらない。
  しかし参議院自民党過半数割れすると、国会の強行採決は激減するし、与党は野党に気を使って好き勝手できなくなり、政治が少しはマシになる。

  何より安倍一味が力を失い、安倍総理は退陣。
  これが安倍氏の悪夢。 》 Dr.ナイフ
  https://twitter.com/knife9000/status/1126478932352483328

《 チョコレート菓子が冷蔵庫を要求して来るからもう夏だな 》 ドンガメ六号
  https://twitter.com/dongame6/status/1127154343466024960

閑人亭日録

「正午の殺人」

 午後、知人の車でブックオフ函南店へ。文庫本を五冊。北村薫『野球の国のアリス』講談社文庫2016年初版帯付、同『詩歌の待ち伏せ3』文春文庫2009年初版帯付、 矢崎存美『ドクターぶたぶた』光文社文庫2016年初版、山村美紗『殺意のまつり』中公文庫2018年初版、日本推理作家協会賞受賞作家傑作短編集『探偵の誇り』双葉文庫 2018年初版、計540円。五冊とも知らなかった本。『ドクターぶたぶた』はダブリ。『探偵の誇り』は六人の作家の短編を収録。坂口安吾「正午の殺人」を読む。 山前譲の解説。

《 短編は「選挙殺人事件」(一九五三)とここに収録した「正午の殺人」(「小説新潮」一九五三・八/ちくま文庫坂口安吾全集11』収録)の二作のみで、 「正午の殺人」は彼(注:巨勢博士)が最後に解決した事件である。 》

 トリックは、海外の某名作と同じ。昨日読んだ「選挙殺人事件」のほうが着想が奇抜でいい出来。『坂口安吾全集11』ちくま文庫1990年初版、池内紀「解説  巨勢博士の周辺」から。

《  戦後のある時期の精神状況と切っても切れない関係があるのかもしれない。唇に紅をぬりたくり、アメリカ兵といちゃついて嬌声をあげている女は、つい先だって まで女学校のけなげな乙女だった。(中略)人間ばかりではない。風景までもが二重性を演じていた。昨日までのデパートが焼けこげたコンクリートの塊だった。怒号と ビンタがとんでいた兵舎が、自由と民主教育の校舎に早変わりした。やがて元令嬢のパンパンが姿を消し、特攻帰りが実直なサラリーマンになったころだ。デパートが 本来の美しいビルにもどり、兵舎の学校がとりこわされて新しい校舎ができだしたころ──いわば人と風景にわたる「一人二役」が終ったとき──坂口安吾は探偵小説 への興味を失った。昭和二十八年発表の「正午の殺人」のなかで巨勢博士に托して述べている。
 「真犯人を見つけることと、本当に女に惚れることとは、同じようなものらしいぜ。本当の物とは結局同じようなものなんだ。だから僕は探偵よりも美女に崇敬を ささげる方に忙しいのさ」
  名探偵安吾の別れの挨拶である。 》 811-812頁

 トマトソース缶の賞味期限が今月末。何年トマトソース料理を作らなかったんだろう。先だって買った茹で時間四分の麺を茹でながらソースを弱火で煮詰める。 茹で上がった麺を水切りしてお皿へ。ソースをかける。それだけ。タバスコもチーズもかけない。麺は百グラム。お昼の残りのコロッケにソースをつける。お腹いっぱい。 数年ぶりのスパゲッティ。デザートはイチゴを数粒。簡単な夕食だ。お気楽一人暮らしにはこれで十分。

 ネット、うろうろ。

《 昨日から東京新聞で連載が始まった「私の東京物語」。どんどんひどい話になっていきますのでお楽しみに☆ 》 雨宮処凛
  https://twitter.com/karin_amamiya/status/1126406559565631489

 それにしてもカリンと読むのか。

《 この点に関して落合陽一は、近年の計算機技術について、「言語を介在せずに現象を直接処理するシステム」の可能性を指摘している。 この可能性を追究するために彼は、「東洋文明」の「言語を超越する認識のあり方」、とくに華厳宗の教義、すなわち「事事無碍(*40)」を引用することで 「近代」のフレームからの脱出を図っている。最新のテクノロジーを考察するにあたって仏教の理論を応用すること自体は面白いが、私はここに危険性を感じてもいる。 なぜかというと、いわゆる「近代の超克」や、大東亜共栄圏を正当化するために華厳経の「事事無碍」を適用した思想家たちについてはほとんど言及していないため、 落合がその歴史を認識していないように思えるからだ。 》 第16回芸術評論募集【次席】ウールズィー・ジェレミー「インターネット民芸の盛衰史」/美術手帖
  https://bijutsutecho.com/magazine/insight/19726

《 安倍晋三、何が「幼児教育・保育の無償化を実現するためには財源として10月の消費増税が絶対に必要」だよ?お前がこの6年間で海外にバラ撒いた約60兆円、 米国の欠陥兵器を買いまくった約10兆円、自分のお友だちにプレゼントした約2000億円があれば、逆に消費税を減税したってお釣りが来るだろが! 》 きっこ
  https://twitter.com/kikko_no_blog/status/1126448111948144641

《  森友問題で、新たに籠池泰典氏と谷査江子氏の主張の食い違いが明らかになった。どちらかが嘘をついていることになる。 両者を国会に証人として呼ぶ必要があろう。ことは“首相の進退”に関わる問題なのだ。
  【森友、首相夫人付職員が面会否定 減額交渉巡り財務省幹部と】 》 m TAKANO
  https://twitter.com/mt3678mt/status/1126499153452736512

《 昨日の東電会見でも、福島第一原発過労死訴訟のことを訊く記者は誰も居なかった。「亡くなった労働者」のことは訊かなくても、 「これから発生するかも知れない外国人労働者の死傷」が優先なのか。命に優劣を付けているのだろうか。 》 春橋哲史
  https://twitter.com/haruhasiSF/status/1126693171822379009

《 原武史「平成は天皇制を強固にした」 》 論座
  https://webronza.asahi.com/politics/articles/2019050500002.html?page=1

《 コウノトリ北陸電力の電柱上に営巣を行いました。地元の皆さまからの要望もあり、停電防止及びコウノトリの感電防止のため配電系統の変更工事を実施しました。 ヒナの誕生を期待し、今後も見守り対応を継続します。 》 北陸電力株式会社
  https://twitter.com/rikudenOfficial/status/1126652706414678016

閑人亭日録

 「選挙殺人事件」

 坂口安吾「選挙殺人事件」(『日本探偵小説全集 10 坂口安吾集』創元推理文庫1985年初版所収)を読んだ。候補者の選挙運動の演説、ふるまいから殺人事件の 真相を言い当てる安楽椅子探偵。いやあ、参った。それにしても小さい活字だ。8ポかな。ま、裸眼で読めるけど。老眼鏡は、まだない。

 昨日の作業はいつもの倍手間がかかったため、またニ日続きの作業のため、身体が重くぎこちない。昼寝から起きると身体は少し楽に動く。軽く読書。

 ネット、うろうろ。

 2014年公開の”Pink Martini (with singer Storm Large) - Amado Mio”が 8,002,612 回視聴に。去年の7月6日は2,619,585 回視聴。
  https://www.youtube.com/watch?v=sCbzWiJLVhk

《 グッチ裕三って、愚痴言うぞう、なんじゃないかと今閃いた。 》 千葉雅也
  https://twitter.com/masayachiba/status/1126095013656399872

 沼津市に紫陽花亭という店がある。味最低。

《 《完結》【まさかの展開】「ビジュアルがヤバい大仏さまを捜しています。」この大仏はどこに、いつまであったのか。一枚の古い絵葉書から場所、 時代を特定せよ!【集合知】 》 togetter
  https://togetter.com/li/1344696

《 板に穴を開けるとき貫通させない穴を「盲穴(めくらあな)」、開いている穴を塞ぐ板を「盲板(めくらいた)」といってきたのだが、今検索すると、 差別の意図のない人が、善意の先回りで用語廃止に努める例がたくさん出てくる。「差別だと受け取る人がいるから」という理由は一見正しく、抗しがたい。 》  ogawaissui
  https://twitter.com/ogawaissui/status/1125563883375058944

《 「云々」を「でんでん」、「背後」を「せいご」、そして「願って已みません」を「願っていません」。これだけ重なると「たまたま読めなかった」ではない。 安倍首相の日本語能力には根本的な欠陥があるということだ。こんな男が長期政権を維持していることを国難と言うのだ。 》 m TAKANO
  https://twitter.com/mt3678mt/status/1126055996101578753

《 日本人優秀な人多いので日本企業とかかわらなければすごく幸福度上がると思います。ポイントは日本企業とかかわらないことなのではないかと思います。 》  hkxlover
  https://twitter.com/hkxloverq/status/1125902514925318145

《 耐震性といった「安全」は人を追い出すための方便になっているね。吉田寮にしろ釜ヶ崎にしろ。 》 綿野恵太
  https://twitter.com/edoyaneko800/status/1125625711182602241

《 『激安居酒屋の常連さん』ここまで適切にロクでもなさそうな人間を表現する言葉はなかなかないね。 》 あくおん
  https://twitter.com/akuaion/status/1125326755533713410

《 最近は寝床で羊の数を数える代わりに、緑森泉柏堺鳳渚原広呉林段椿津楠社淀蕨巻泊関葛灘滝鮫と漢字1字の駅を思い浮かべているうちに眠りに落ちてしまう。 》  原武史
  https://twitter.com/haratetchan/status/1126123186364411904

閑人亭日録

『運命論を哲学する』九

 入不二基義森岡正博『運命論を哲学する』明石書店2019年初版、「第5章 再応答──あとがきに代えて 入不二基義」を読んだ。

《 「現に」という「力」としての現実性のことを、私は「絶対現実」と呼んだ。また、その偏在的に働く力に貫かれつつ、特定の内容を持つことによって認識されたり 体験されたりする現実を「相対現実」と呼んだ(たとえば「現にソクラテスは哲学者である」は相対現実である)。さらに、「現にピアノを弾いている」という現前的な 現実とは違って、「現にピアノを弾ける(その能力がある)」という現実は、潜在性を伴う現実である。「現に」という力は、その潜在と現前の両者を貫いて偏在的に 働いているが、その「現れ方(形姿)」を変える。すなわち、能力は発揮され、潜在は顕在化する。それは、「現に」という力(絶対現実)が、潜在的に作動する姿から 現前的に作動する姿へと、その現れ方(相対現実)を変化させることに等しい。「絶対現実」は、さまざまな「相対現実」として現れるし、さまざまな「相対現実」の 間を変転する。 》 273頁

《 森岡は、「現実」を「もの」的に捉えているけれども、私は「現実」を「力」の作動として捉えている。 》 286頁

《 「現実」は、「もの」や「世界」ではなくて、それらを貫いて働いている「現に」という「力」である、と私は考えている。「現に」という力自体は無内包である から、私が考える「力としての現実」は、外延的な領域でないだけでなく、内包も持たない。 》 287頁

 じつに熱い論述だ。知的興奮。しかし理解には程遠い。だからこそ面白い。こんなすっ飛んだ凄い思考がある。ま、一読しただけでは理解は無理無理。時を置いて 再読だ。ところで176頁の「*6」、”組しない”は”与しない”ではないかなあ。些末なことだ。ふう。

 朝、源兵衛川中流、三ツ石神社横の茶碗のカケラとガラス片を拾う。対岸の常林寺の塀の裏側一坪ほどの空き地にヒメツルソバの群落を見つけてしまう。引き抜いて 川辺に積む。ゴミ拾いを終えて帰宅。ゴミ袋を置き、土のう袋を持って引き返す。袋二杯分。重いわ。帰宅。やれやれ。一汗。コーヒーが美味い。
 午後、友だちと沼津駅からバスに乗り、芹沢光治良記念館の牧村慶子展初日へ。展示企画の勝呂さんとしばし談笑。バスで沼津駅へ。そのバス路線の、ここを走るの? という細い道を行く。これで一方通行じゃないとは。そして曲がる曲がる奥の細道。これだから路線バスは面白い。
  https://www.city.numazu.shizuoka.jp/kurashi/shisetsu/serizawa/tenji/index.htm
  https://www.city.numazu.shizuoka.jp/kurashi/shisetsu/serizawa/access/index.htm

 ネット、いろいろ。

《 安倍総理が、4月30日の天皇陛下の退位礼正殿の儀で「天皇皇后両陛下には末永くお健やかであらせられます事を願って已みません・・あらせられます事を願って (已)いません」とやってしまった。これでは意味が逆。問題は、官邸HPから映像削除したこと。潔く字を間違えたこと認め不見識を謝罪せよ。 》 一水会
  https://twitter.com/issuikai_jp/status/1125203149138956293

《 おそらく新天皇が皇太子時代に繰り返してきた「水の日本文化論」が水道民営化法案などなかったかのようにどこかの局面で安倍の「美しい日本」2.0みたいに 浮上してきて、そこにトンデモでなくアカデミックな若手歴史学者が合流するのではないか。新天皇歴史学者であることの政治性は考えておくべき。 》 大塚八坂堂
  https://twitter.com/MiraiMangaLabo/status/1125936738394955781

《  なお、国上寺ではツイッターなどSNSで炎上してしまった書き込みを公式サイトにて無料で供養する「SNS供養」も行なっています。
  かなり攻めてるお寺です。  》 五十嵐麻理
  https://twitter.com/IgarashiMari/status/1125323809089658880