『空間へ』十(閑人亭日録)

 磯崎新『空間へ』美術出版社1979年8版(1971年初版)を読む。

《 とすれば、この建物のなかにいわゆる建物という枠をふみきっていく、ひとつの手がかりのようなものをどれだけ仕込むことができただろうかというのが、 建物が完成した現在、問われるべきである。 》 「梱包された環境」 425頁

 「建物」を「茶碗」に置き換えると、北一明の初期作品論になる。

《 ぼくは、建物のもつ内部空間を、光の濃度分布の状態として意識化しようとしてきた。(中略)図書館の設計をすすめる過程に、すべての空間の質の決定になんとか 光がその内部に侵入する方式で想定してしまおうと考えていたのである。 》 「梱包された環境」 426頁

 「内部空間」「内部」を「見込み」に置き換える。

《 ぼくにとってヨーロッパの伝統的な石の建築とのまじわりは、室内に石が用いられても、それは抑制された光線によって外部の強烈な光線のもととはまったく異質な 肌ざわりを、計画的に内部に実現しうるというもっとも初歩的発見であった。 》 「梱包された環境」 427頁

 北一明の茶碗につながる。

《 むしろ、コンクリートが、光に照らされたときの陰影によってはじめていきいきしはじめるように、これらの色彩も、光と化して、はじめて人間の知覚に強い作用を 与えるようになる。とすれば《光になった色彩》と強く言いかえるほうがいい。 》 「梱包された環境」 429頁

 北一明の耀変茶碗。

《  性こりもなく、ぼくは日本万博の会場基本計画の作成に参加することにしてしまった。(中略)
  日本万博に関していえば、ほんとにしんどかったという他ない。(中略)
  いま、戦争遂行者に加担したような、膨大な量の疲労感と、割り切れない、かみきることのできないにがさを味わっている。(中略)
  まったくのところ、ぼくらは純情であったという他ない。 》 「年代記的ノート」 511頁

 『空間へ』読了。

 昼前、沼津市の建設会社社員の漆職人にメールを送信。

《  今読んでいる建築家磯崎新の古い著作『空間へ』美術出版社1971年初  版にこんな一節。
  433-434頁

   たとえば、木やコンクリートなどの素材をそのままぼくらは空間を構成する要素として持ち込んでいる。
  (中略)
  色彩を具体的に所有すること、目にみえる人工の素材のすべてを強烈な色彩がおおいはじめていること、それは塗料という性格上、無定形であり、それだけに自由にどんな部分へも浸透してしまう。そして驚くべきことに、重々しく、密実な量塊としての存在を、たんにその表面をくるみおおいつくすことだけで、突然、その物質の重みをうしなわせ、変質させてしまうだけの力をもっている。また内部を色彩で塗りこめることによって、人間をひとつの色彩の海のなかにさそいこみ、漂流させてしまうことさえできるのである。

  漆塗りの現場を拝見して、まさに上記のことを感じたのでした。 》

 午後返事が届く。

《  貴重な文献をお教え頂きありがとうございます。
  私も日々、漆芸をどのような言葉で表現するのが適切か模索しているところです。
  越沼様のメールを拝見し、このような表現があるのかと感動いたしました。

  まさに適格に漆芸の核心を突いた言葉ではないでしょうか。
  漆芸に触れた人を”色彩の海のなかに誘いこめる”よう精進致します。

  質の高い言葉に触れられることが、大変励みになります。
  ありがとうございます。 》

 夕方、注文した安藤礼二『列島祝祭論』作品社2019年初版を行きつけの本屋で受けとる。外出はこれだけ。

 ネット、うろうろ。

《 懐かしい街や建物やコミュニティが消えていくことに以前は耐え難い苦痛を感じていましたが、今は、それらはこの世界を去って別の世界に旅立ったのだと 感じるようになりました。人生に限りがあることも悪いことではないと思います。ただ、人生には何か負わなければならないこともあるのではと思ってます 》  赤いレオタードでおまるにまたがります
  https://twitter.com/omaru_uwabaki/status/1188839648803471360

《 【福島第一原発、汚染水問題】誰が「タンクの置き場所が無い」と決めたのか 》 おしどりポータルサイト
  http://oshidori-makoken.com/?p=4144

《 ロンス拾遺。ルーヴル別館にパリから運ばれてきたキュクラデス諸島の地母神。5000年前の彫像なのに、不思議なほど「モダン」だ。同種のものは何百とあるが、 これはとくに大きい。背後に近代まで時を追ってつづく展示の一端が見える。★ 》 巖谷國士
  https://twitter.com/papi188920/status/1188992264372011008

《 特に日本において現代美術(僕は使わない用語だけど、一般の流通に従えば『アート』)が一部でアレルギー反応的に嫌われ憎まれてるのは、そういう 〈中央司令通りに従順な自分の生〉を、過去すべての時間ひっくるめて全否定される思いがするからでしょうねえ。 》 会田誠
  https://twitter.com/makotoaida/status/1188836900196380672

《 芸術に対する税金の支出には「自分の金で勝手にやれ」「助成金なしで成立しないのは作品がダメな証拠」などと市場原理主義的な声をやたらと聞くのに、 それとは比べ物にならぬ額の税金が投入されるオリンピックや原発などには、なぜかそういう声が小さいのが不思議でたまらぬ今日この頃。 》 想田和弘
  https://twitter.com/KazuhiroSoda/status/1188469344633872385

《  「不快な思い」と来たか。あなたの発言は不快かどうかの感情問題ではなく、教育の機会均等を定める憲法教育基本法に反するもの。 凡そ大臣に相応しくない「身の程」をわきまえて大臣を辞職、民間入試導入を中止すべきだ。

  萩生田文科相「受験生に不快な思い…おわびしたい」 》 Hideyuki Hirakawa
  https://twitter.com/hirakawah/status/1188664851784028160

《  実はマリリン・モンローですらそのスタイルがバッシングを受けた事がある。

  あるライターに「下品な服とスタイル。品性がなくまだじゃがいもの麻袋でも着ていたほうがマシ」

  と書かれてしまった。

  モンローはそれに激昂せず本当にじゃがいもの麻袋で出来たドレスを着てやり返したのだ。 》 Jezebel Ueval
  https://twitter.com/nimah_wicca/status/1188510456748462080

《 オタクが「アキバに風俗はいらない。昔のアキバに戻ってほしい」とリプしてたから秋葉原を青果市場に戻してオタクを喜ばせてあげたい 》 兵務局
  https://twitter.com/Truppenamt/status/1188768850919034880

『空間へ』九(閑人亭日録)

 磯崎新『空間へ』美術出版社1979年8版(1971年初版)を少し読む(時間がなかった)。

《 混沌とか不確定な事件の連鎖などと称したものを、情念といいかえてもいいではないか。情念が都市空間を埋めつくしていく情況は、文化大革命、ヒッピー、 キャンパス占拠とあらゆる場所で氾濫している。 》 「1968」 406-407頁

 「凍結した時間のさなかに裸形の観念とむかい合いながら一瞬の選択に全存在を賭けることによって組立てられた《晟一好み》の成立と現代建築のなかでの マニエリスト的発想の意味」という長い題の一章。親和銀行本店の白井晟一の設計について。

《 古今東西の諸什器や家具や書院にいたる雑多な混淆が、ここには存在するのだが、そのすべては、まさに帝王のような絶対性をもったひとりの個人の《眼》から ひきだされ、ひとつの群をなしているものばかりなのである。 》 409頁

《 それはルネ・ホッケ流にいえばマニエリスムの世界である。 》 415頁

《 白井晟一のたえざる関心の中核にある道元の言葉を借りれば、「時は飛去する」ものではなく、すべての存在に内在して不連続に生滅しているのだ。 》 415頁

《 彼にとって、様式は外在するから採用したものではなく、瞬間瞬間の選択の際に彼の内部にひらめいた観念の投影物なのだ。それは論理ではない。訓練された肉体の 瞬時の応答である。そのときまさに時間は凍結する。応答の集積によって導かれる世界が、彼の宇宙である。その宇宙はそれゆえに、この建築に賦与された観念自体だと いってもいい。 》 416頁

《 彼にとって、建築とは彼の内部の観念の現実化なのである。 》 419頁

《 その物体相互の、非連続なかかわりあい、そこに散らされるきしみあった火花こそが、彼の意図する想像された宇宙そのものの構成なのだ。 》 420頁

《 すなわち、この建築、いや白井晟一のすべての建築は、彼がギリシアを、ルネサンスを、ロマネスクやバロックを、そして日本のさまざまな古典の世界を、 さまよい歩いた軌跡そのもの、その全過程とのみ対応するのである。 》 421頁

 静岡市の芹沢けい介美術館を訪問して、展示品はさておき建物の独特な重厚さに目を惹かれた。白井晟一の設計。そして岡崎乾二郎『抽象の力』亜紀書房2018年だ。 その第III部 メタボリズム-自然弁証法』は、白井晟一論が主軸。ここでは親和銀行本店について写真入りで論及されている。磯崎新岡崎乾二郎、なるべく早く改めて じっくり読み較べてみたい。そんなことばかりだ。

 十時前、台湾から源兵衛川を視察に来た十人ほどを、グラウンドワーク三島の小松理事長と一緒に案内。川の壁面の造作、用水分岐扉など専門的な質問が出て、嬉しい 受け答え。昼食を挟んで午後二時に私は所要で離脱。三つの用事を済ませて午後九時半帰宅。ふう。無事すんでやれやれ。

『空間へ』八(閑人亭日録)

 磯崎新『空間へ』美術出版社1979年8版(1971年初版)を少し読み進める。以下気になった箇所を少し。

《 空間はぼくらの外部にたしかに他者として存在するけれど、建築空間は外存するのではなく、ぼくらに知覚された全身体的な体験であり、意識の内部に仮象として 現象するものなのだ。だから、光線や色彩といった視覚的な信号媒体が決定的な作用をするだろう。同時に、うごき、さわり、まとわりつくような、人間をつつみこむ、 内触覚的な体験がそれに附加されるべく取り扱われる必要がある。おそらくぼくらにとっての建築空間は、静的で瞑想的な対象物としてでなく、もっと行動的で スポーティなものになるはずだ。 》 「サモン・ピンクのエンバイラメント」 348頁

《 歩行者としての人間から、機械の操縦者としての人間への視点の転位を認めると、私たちの空間概念はとてつもない修正をうけてしまう。その空間の内部では、 人間の視覚が、つまり彼をとりまく物質の外形の意味が低下していく。操縦者がみいだす風景は、ひろがり、重みをもち、形態に意味の密着した物質の存在感から つくりあげられるのではんく、計器によって測定された、すなわち記号に翻訳された対象物と主体との相関関係性だけとなる。 》 「見えない都市」 389頁

《 それはシステム解析と呼ばれるものだ。空間を構成するすべての要素を記号に還元し、その関係性だけに着目する。コンピュターが測距儀になりかわる。 絶対距離が消えてシステムそのものが測量の単元になる。それ故空間は遠近法ではなく記号のちりばめられた図式であらわされる。主体の眼は外側に絶対化して保持されず、ついに対象の内側にまきこまれて多元化してしまう。そしてサイバネティックスがその論理をささえている。 》 「見えない都市」 397頁

《 五◯年間のこの移行を可能にしたのは結局のところテクノロジーの条件である。 》 「見えない都市」 400頁

 昨日付箋を剥がした本を段ボール箱に戻すのをやめて書斎の本棚の本と入れ替える。段ボール箱には箱入り文学全集の類いを収める。関心の重心が文学、小説から 人文学へ移った。それにしても箱入本は特に重い。ぎっくり腰に注意。どの本がこれから時代遅れとして忘れられていくのだろう。本のなかには一度忘れられて再び 光を当てられるものがある。特にミステリの分野で目につく。古本屋はよく言っている。ボロボロの本ほど棄てないでください。段ボール箱夏目漱石全集の端本以下 どれも立派な造本だが、商品価値は・・・という具合。
 昼前、沼津市の牛山精肉店の奥さんから電話。先だってららぽーと沼津のすぐ東側にできた静岡陶芸美術館へ行った話。聞いた気がするので調べたら植松建設の社長が 作った静岡陶芸美術館だった。
  https://www.at-s.com/news/article/local/east/689708.html
 同じ沼津市の平成建設は、明治期の陶芸家藪明山を東京世田谷支店のギャラリーで展示。図録を出している。
  https://www.heiseikensetu.co.jp/gallery/exhibition/ex1909092.html
 ギャラリーや美術館を作りたくなるものなのか。どうせならK美術館のように一般には知られていない作家の名品優品逸品を展示してほしいが。それは無理難題か。思い出したが、何年か前、北一明の茶碗二点が同じ業者からオークションに出品された。二人がそれぞれ落札。しかし、茶碗と箱が違っていた。以後のことは不明。

 ネット、うろうろ。

《 インターネットは僕たちの生活の可能性を広げましたが、同時にすごく不自由にもしました。とくに最近では、政治もサブカルもなにもかもが「バズれば勝ち」 になり、そしてバズるには新聞と地上波で取り上げられるのがもっとも近道ということで、結局旧メディアの一人勝ちに戻っているように思います。 》  ゲンロン友の会
  https://twitter.com/genroninfo/status/1188028216075669504

《 いいかえれば、いまのSNSはまったくオルタナティブメディアではなくなっている。新聞や地上波と変わらない、いやそれよりもひどい、おそろしく画一的で 同調圧力の強いメディアになっている。そんなところを主戦場にするのは、もう違うな、という気分もありました。 》 ゲンロン友の会
  https://twitter.com/genroninfo/status/1188028217891774469

《 もう開催中止でいいと思いますよ。IOCが開催都市の意志を尊重しないのであれば開催責任は引き受けられないという立派な大義名分が立ったんですから。 あとは「じゃあ、どうして気象条件について嘘をついてまで招致したのか?」という質問に答えればいいだけです。簡単でしょ? 》 内田樹
  https://twitter.com/levinassien/status/1188270779932168192

《 東京五輪は歴史的失敗に終わると思います。「失敗したら私が責任を取る」という人間がどこにもいないからです。そういうプロジェクトは必ず失敗します。 》  内田樹
  https://twitter.com/levinassien/status/1188272510149640192

《 韓国人の先輩から、「韓国の海賊版金田一少年の事件簿は主人公の名前が金田一(きん・だいち)になっているから、日本に来て名字だと知ったときに 死ぬほど驚いた」という話を得た。 》 蒲生将五郎
  https://twitter.com/ShogoroGamou/status/1187748103241326593

《 放射性ヨウ素131・セシウム134・セシウム137のみしか測定せず、これしかないよと洗脳しようとする姿が見え見え。長半減期1570万年とかの人工核種もあるんだよと 教えてしまうと永遠に汚染が続くことが分かってしまう。自分が生きている間金儲けできればの世界原子力社会。 》 桑ちゃん
  https://twitter.com/namiekuwabara/status/1188000652149944321

《 「法案審議ができないから辞任します」と菅原一秀さんは言った。凄いね「悪事が露見したから」じゃないんだ。安倍さんはオウムのごとく 「任命責任は私にあります」と繰り返すのみで、一向に責任を取らない。もしや「任命責任」と口にすることが「責任を取る」ことだと思い込んでいるのではあるまいね。  》 立川談四楼
  https://twitter.com/Dgoutokuji/status/1188298555867328513

《 今日の1コマ 》 村木豊
  https://twitter.com/MurakiYutaka/status/1187731752149815296

『空間へ』七(閑人亭日録)

 磯崎新『空間へ』美術出版社1979年8版(1971年初版)、「座標と薄明と幻覚」を読む。

《 近代の建築家たちは、この一◯◯年間にわたって、ヨーロッパの都市改造案として、ひたすら緑を都市にもちこむことだけに莫大なエネルギーをついやしたとみても いい。 》 298頁

《 私は金曜日の夕暮にニューヨークについて、そのあしで、パーク・アベニュにいた。 》 300頁

《 近代の都市思想のパイオニアーたちがあれほど主張した緑などまったくない。 》 301頁

《 それにしても私には、透明な薄皮でつくられた膨大な量による空間こそ、ニューヨークの現代を象徴していると思われる。 》 303頁

《 すべてにわたって抽象化され、そのもっとも原型的なカルテジアン座標を空間内に構築することを、無意識に意図したのがニューヨークであったといえる。 》  311頁

《 金曜日の夕暮のパーク・アベニュは、おそらく近代の技術と、都市の建設メカニズムと、空間の論理とが、完全に一体化されながら、それが薄明のなかに沈んでいく ときに、ますます抽象化の密度を濃くし、さらには別種の幻覚にまでひきずり込みかねない、そんな気配をもつのである。 》 311頁

《 ニューヨークが、カルテジアン座標を基体にしているとすれば、この種の都市はトポロジー空間的性格をもつであろう。トポロジー的な、連続と変換だけが イメージの主題になるような、そんなんなにものかがうまれてくるであろう。 》 314頁

 朝、雷井戸と湧水が流れ落ちる用水路の四の宮川の狭い範囲のヒメツルソバを抜く。意外とあって土のう袋にぎゅう詰め。帰宅。汗~。シャワー。コーヒー。
 昼前に外出。夕方帰宅。気になって段ボール箱を開ける。加藤周一中村雄二郎山口昌男山崎正和らの数々の著作に林立する付箋・・・。せっせと剥がす。 どれも再読したい。時間が・・・あるか。

 ネット、うろうろ。

《 「イタめし」「ティラミスブーム」とは何だったのか?バブル時代に爆発的な流行を巻き起こした舞台裏 》 みんなのごはん
  http://r.gnavi.co.jp/g-interview/entry/yajirobe/4558

《 TLに時々流れてくるファッションサイトの広告で「高見えプチプラ」「投資アイテム」というワードを目にして、貧乏だが貧乏臭さは何とか回避したいという気持ちに 広く訴える造語感覚に感心し、お高いものをわざとクシャッと着るのがオシャレだった時代はもう来ないだろうなと、朝からしみじみとした。 》 大野左紀子
  https://twitter.com/anatatachi_ohno/status/1187879020039290882

《  終身雇用制の無い今、一般国民には、命はたった1つしかない。
  ところが、国会議員には下記の如く命がある。
  ①テレビの前で謝罪する。
  ②国会でお詫びする。
  ③大臣職を辞する。
  ④国会議員を辞する。
  言うまでもないが、①や②は風船の如く軽い命。
  ・・責任は私にある、これで済むなら警察要らぬ。 》 けん
  https://twitter.com/KSN1HybmjjiCMoQ/status/1187773795853111296

《 元豪邸の美術館。「ドライハウス・ミュージアム」がインカ・ショニバレ展で見せるミュージアムと社会の接続 》美術手帖 https://bijutsutecho.com/magazine/news/report/20775#.XbOMfJur1Xw.twitter

《 その作品が、アートなのか、そうでないのかを分ける定義は?というのは、自分なら「100年後に世界の一億人が興味を持っている作品かどうか」だと考えるな。 いまは、10人とかでもいい。・・それを見抜くのは至難の技だが、批評とはなんとかそれを成そうという試み。その尺度は、恐ろしいほどに絶対だ。 》  布施英利(ふせ ひでと)
  https://twitter.com/fusehideto/status/1187755109872070656

《 最近分かったのだが、ネトウヨらは、「批判」という行為を、「文句を言う」ことだと理解しているようだ。これじゃあ、やり取りがすれ違いになるのは当然だ。 むかし学生から「論文で批判するというのは、文句を言うことですよね」と言われて絶句したことがあるが、それと同じだ。 》 森岡正博
  https://twitter.com/Sukuitohananika/status/1187651666650091521

《  <ご報告>
  先ほど、余命ブログの発信者情報開示請求で依頼していた代理人の先生から、高裁では逆転勝訴となった旨、ご連絡いただきました。また判決文などが来たら ご報告いたします。それにしてもよかったです。これで本丸を相手に諸々動きを作れます。 》 ささきりょう
  https://twitter.com/ssk_ryo/status/1187622136136908801

《 私はピザを切ってたはず… 》 じゅす。
  https://twitter.com/Pa_ka_nopokke/status/1187901398714728448

『空間へ』六(閑人亭日録)

 磯崎新『空間へ』美術出版社1979年8版(1971年初版)を少し読み進める。以下気になった箇所を少し。

《 私にとって興味ある問題は、イオニアの諸都市の計画からひろがった、碁盤目状のヒッポダモス式とよばれる町割りのパターンを彼らはなぜ強力に推進したかという 点である。時代が下るにつれて、そして現代にいたるまで、このパターンは人類の都市形成の原型になっていきのこり、いまでに支配しつづけている。 》  「迷路と秩序の美学 エーゲ海のまちと建築」 226

《 おそらく、ヘレニズムを受けついだヨーロッパの文明は、ニ◯◯◯年にわたって、もっぱら可視的秩序の枠の中でのみ思考し生産したといえよう。そんな枠から 現代はすでにはみだしている。不可視なもの、そういうなかの秩序だけが意味をもつ時代がはじまろうとしている。 》 「迷路と秩序の美学 エーゲ海のまちと建築」  227頁

《  ぼくらは、サン・マルコのなかで、偶発的で不定形な成長に有機的に対応したさまざまな技法の集積を発見できた。
  そういうとっさの知恵のほうが、よほど空間を豊かにすることを知ってもいいだろう。 》 「イタリアの広場」 262頁

 昨日、人のために心を砕いてくたくたで帰宅。思い立ち、昨晩本に貼った付箋を剥がす作業を始める。朝から作業に集中。風雨で外出もままならずちょうどいい。 この作業、何かに似ているなと思ったら、ヒメツルソバを抜く作業だった。慎重に根まで抜く。付箋を剥がす作業も紙が破れないように慎重に。昼、ほぼ終了。やれやれ。 活字本文には目もくれずせっせと剥がした。が、一行が目に留まった。『ラ・ロシュフコー箴言集』ワイド版岩波文庫2002年3刷。

《 459 恋を治す薬は幾つもあるが、間違いなく効くのはひとつもない。 》

 しかし、この乱雑になった本の山々をどう仕分けしたら・・・後々。

 ネット、うろうろ。

《  とりあえず再録
  文化文政期の十返舎一九東海道中膝栗毛』でも「バカでもチョンでも」と書かれていて、ここで言うチョンとは繰り返し記号「ゝ」のことで、 文字にもなれない文字として「半人前」という意味で使われていた。バカチョンという略は戦後にカメラの呼び名で広まった。(続 》 杉村喜光
  https://twitter.com/tisensugimura/status/1182494672301674496

《  僕が明日パフォーマンスをやる予定が、やれず、その代わりに40分間韓国の方にご説明するのがこれです。ネトウヨが発狂し、韓国のアートピープルにも嫌われる、 八方美人ならぬ「八方醜男」のオレらしい作品です。ネトウヨ来やがれ!
  https://m-aida-2019.tumblr.com/post/188492436723/manofpeace … 》 会田誠
  https://twitter.com/makotoaida/status/1187322576579596289

《 不易流行。・・・現代アートの今の潮流は「社会」に介入することだと思ってる人が多いように思えるが、そんな中、自分は松尾芭蕉の「不易流行」の美学のことを 想う。社会への介入のスタイルはたしかに「流行」という現在の時間と関わっててて悪くはないが、それだけでは「不易」への視点が欠けている。 》 布施英利
  https://twitter.com/fusehideto/status/1187504889468866561

《 ただ、いずれにせよ、あいトリ騒動といいこの噂話といい、現代アートは面倒な業界だという思いが強まっているのは確かです。 ぼくは美術評論家ではないので、距離を取ろうと思います。 》 東浩紀
  https://twitter.com/hazuma/status/1187376681062936578

《 【編集部】「東京都が五輪マラソン午前3時スタートを提案」は本紙記事ではございません。あしからずご了承ください。 》 虚構新聞速報/編集部便り
  https://twitter.com/kyoko_np/status/1187319705935040512

《 虚構新聞のさらに斜め上まで達した東京都 》 坂田キョウケイ
  https://twitter.com/torazoutw/status/1187323239187369984

《 日本政府の核廃絶決議案が判明  人道上の「深い懸念」削除 》 KYODO
  https://this.kiji.is/560070710003074145

《 マスコミはチュートリアル徳井氏の納税申告漏れを叩いてるけど、ソフトバンクトヨタ等の大企業がなぜ法人税を免れているのかをちゃんと伝えろよ、 斬り込めよ。卑近な例を言おう。国会で追求されてる最中にカネを撒き、ついに辞任した菅原一秀経産相を辞職に追い込み、安倍さんの任命責任を問えよ。 》  立川談四楼
  https://twitter.com/Dgoutokuji/status/1187577145771483137

《  おはようございます。
  一夜明けても、「身の丈に合った受験」という萩生田文科大臣の発言には怒りを禁じ得ません。
  しかし、それに「なるほど」と軽く相槌を打つキャスターの姿勢こそが、世論の声あるいは無関心だと受け止めて、訴え方も考える必要があると思います。
  なんとも気分の重い朝です。。。 》 相澤理
  https://twitter.com/o_aizawa/status/1187500035400880129

《  ★拡散ください!

  [救援会声明]
  10・22天皇即位式反対デモでの3名不当逮捕を許さない
  早期奪還への支援と救援カンパをお願いします!!

  画像でお送りします 》 おわてんねっと
  https://twitter.com/zzOMecpIvqvy9G9/status/1187168605709844480

《 メキシコとの境に国境壁建設を唱えるトランプは水曜日の演説で「コロラド州に国境壁を建設する。素晴らしい壁を作るんだ。デカくて実際役に立つ壁だ。 乗り越えることも潜ることもできないぞ」とぶち上げ、集まった支持者らは拍手喝采。しかしコロラド州は米中西部に位置し、メキシコと接していない。 》 deepthroat
  https://twitter.com/gloomynews/status/1187291094674853888

《 (続き)「コロラド州に国境壁を建設する」とのトランプ発言にコロラド州知事は困惑のTweet。「困るなあ..コロラド州はメキシコに面してない。いいことをしよう。 コロラド州は幼稚園を一日無料開放するよ。子供達が地理の基礎を学べるようにね」 》 deepthroat
  https://twitter.com/gloomynews/status/1187292407613673472

《  恐れていた事が現実に…

  明日は豪雨の中、バスシャーシを運ぶ仕事が入ってしまったwww(まんま写真の状態)

  なので、気合い入れてバイクのメットを持っていきます… 》 なるひこZ
  https://twitter.com/naruhiko_z/status/1187302582365999104

《 睡魔 has come. 》 大矢博子
  https://twitter.com/ohyeah1101/status/1187614215806152704

『空間へ』お休み(閑人亭日録)

 某トラブルの対策に朝から外出。一段落した夕方帰宅。ふう~。夕飯はスーパーの寿司で間に合わす。磯崎新『空間へ』美術出版社1979年8版(1971年初版)はお休み。

 ネット、うろうろ。

《 量子超越というのはなかなかのパワーワードだなあ。しかしこのままいくとグーグルは世界のトップ科学者を集結してグーグル大学研究所みたいになって 世界に君臨するのではないか。ジャーナルシステムにも影響をあたえるかもしれない。 》 森岡正博
  https://twitter.com/Sukuitohananika/status/1187207175371776000

《  本邦コミック界に一時代をもたらした少女愛
  ルイス・キャロル並みに研究されるべき異彩、
  その不遇な時代さえ透徹した視線でコミックに昇華できる愛すべき無頼

  吾妻ひでお先生のご冥福を心よりお祈りします。 》 猟奇の鉄人
  https://twitter.com/kashibaTIM/status/1187141642651762688

《 天皇制も自衛隊も、パチンコ三店方式ソープランド二段階表示と同じで、東洋的なアクロバットだ。アクロバットにはなにより慎重さが肝要で、 ついで呼吸を合わせる配慮と、はしゃがない成熟した精神が求められる。子供じみた元首のもとで、そんな曲芸がもう成立しないということを認めないといけない。 》  ROOTSY
  https://twitter.com/rootsy/status/1187242712392749056

《 チンマンを悦ばせるおもちゃを売るから、珍萬堂と名付ける。そんな当たり前の心を日本人は失くしてしまった。 》 パ一ティフ一ド同好会
  https://twitter.com/partyfoodism/status/1186647854909198342

『空間へ』五(閑人亭日録)

  磯崎新『空間へ』美術出版社1979年8版(1971年初版)を少し読み進める。以下気になった箇所を少し。

《 ポップ・アートと呼ばれる一種のアーティスト達の仕事がまったくアメリカ的な状況からうまれはじめていることもうなずけなくはない。彼らにとって重要なのは仮象なのだ。仮象をそれ自体として記録する以外に現実を把握する手段がないということは、すなわちアメリカの都市空間自体の性格からみちびかれているともいえる。実体から広告として分離し、あるいは廃物として正当な機能を消失し、それらの印刷物や架空の宣伝だけが渦巻いているのも、やはりすべてに共通して仮象が支配しているのだ。 》 「虚像と記号のまち ニューヨーク」 179頁

《 東京は、あらゆる計画をいつも裏切ったまちだ。それはオリンピックのための計画が完成したいまでも、はっきりいえる。 》 「世界のまち トウキョウ」  182頁

《  だから、いまみえる東京は、くつがえされた計画が、その都度とった応急処置の堆積したまちだといってよかろう。
  たとえば、渋谷駅をみてもいい。 》 「世界のまち トウキョウ」 182頁

《 ぼくがあきらかにしたかったのは、都市はすべて、その風土と、社会の歴史的発展段階に対応した産物であったということだ。 》 「未来都市について」 211頁

《 すくなくとも、確実でない未来に接近するには、それを不可視な虚体に措定して、その虚体のイメージをえがくことだ。 》 「未来都市について」 211頁

 虚体・・・埴谷雄高

 午後、三島梅藻の里の隣、水と緑の杜の湧水場所にはびこるヒメツルソバを駆除。土のう袋ニ袋にぎゅう詰め。やれやれ。帰宅。シャワー。
 晩、美術家の大坪美穂さんに電話。来月一日から愛知県美術館で始まる「地球★爆 10人の画家による大共作展」について語らう中で彼女からいい話が飛び出す。 なんとアイルランドから展覧会に招待・出品を依頼された。作品の力だ。英語しゃべれないという年上の彼女に「大丈夫!」と励ます。
  https://www-art.aac.pref.aichi.jp/exhibition/000083.html

 ネット、うろうろ。

《 『回らない寿司』とか『固定電話』みたいな、後から出てきた概念の影響で元となる概念を区別する必要が出ちゃって生まれた言葉を『レトロニム』って 言うんですが一覧をググって見ると楽しいです アナログ時計、無声映画蒸気機関車つけペン、手打ちそば… 》 ゴリチカ
  https://twitter.com/grck_des/status/1186265596117143553

《 昭恵夫人の服装が話題になってるけど、ここで8年前の徹子の部屋に出演した際のレディーガガをご覧ください。 》 Tickey
  https://twitter.com/takuma_tickey/status/1186551643547947009

《 現在の形式は、明治政府の「ぼくたちのかんがえたほんらいのにっぽん」の形式なのである。そのノウハウを提供したのは、江戸時代以来の国学の伝統に連なる 学者たち。そういう意味で、即位式の仏教の伝統を破壊したことは、宮中行事における「廃仏毀釈」だったと言えよう。 》 yhkondo
  https://twitter.com/yhkondo/status/1186475013886492672

《 7月15日に札幌で起きたことを忘れてはならない。参議院選挙の応援に来た安倍首相にたった一言ヤジを飛ばした男性と女性、 大通りでただプラカードを持っていただけの女性が、多くの警察官に強制排除され、後をつけられた。表現の自由への妨害であり、警察法警察官職務執行法違反だ。 抗議集会に出た。 》 有田芳生
  https://twitter.com/aritayoshifu/status/1186551782815629313

《 民主党政権が悪夢なら安倍政権は地獄←マジの糞政権 》