2009-06-01から1ヶ月間の記事一覧

6月29日(月) 休館日 四方赤良/蜀山人

昨日の狂歌の校注者、浜田義一郎「川柳・狂歌」教育社1977年には四方赤良の甥、紀定丸の「寄屁無常(へによするむじゃう)」という詞書のある狂歌が紹介されている。 すかし屁の消えやすきこそあはれなれみはなき物と思ひながらも「かような経過を見、またこ…

展示替え/撤収

昨日触れた鈴木棠三「落首辞典」東京堂出版から。 世の中も洗濯頃になりにけり上は汚れる下は破れる 世の中を揺り直すのか潰すのか上はぐらぐら下はぎちぎち 大学を中庸無しに戻されて孟子わけなき論語同断 江戸の落首が今に通用するとは。鈴木棠三「短歌狂…

舞蹴るや

昨日の「吟遊星」編集後記には「目当ての岩波版日本古典文学大系『川柳狂歌集』を購入。」とある、その本を本棚から抜いて目を通す。たしかに狂歌作者の名前のほうが面白い。門限面倒(もんげんめんどう)、津無坊早耳(つんぼのはやみみ)、糸瓜皮也(へち…

埋草原稿

昨日の柿本人真似の続き。これは「吟遊星」という同人雑誌に掲載されたものだけど、御沓氏の編集後記には「原稿が一ページ分足りないので、帰りの電車の中で苦吟する。埋め草原稿を書くたびに、植草甚一を思い出す。」その一ページ分から。 世の中はなにか常…

笑いの影の領域

昨日の江戸狂歌、訳者の高遠弘美が紹介していた。では彼の紹介していない狂歌を。といっても、ここで以前紹介したと思うけど、数年前のことだからあらためて。 わが席は後ろの立見しかすがに屁こきてみれば人騒ぐなり 作者は柿本人真似。現在は「南大分マイ…

視界不良

朝、靄って視界不良。今の心境だなあ、と低空飛行気分のところへ友だちからメールで発破をかけられる。「○○さんと同じような変わり者なんだから 自信を持って!」 ○○さんとは先だって友だちの案内で知人夫妻とご自宅を初訪問した年配の方。私に輪をかけた変…

ざあざあ雨

雨の降りが激しいけど、風が無いのでざあざあ雨の中徒歩で来る。十五分待てばバスが来るけど待てない。ビショビショ濡れて美術館到着。バスはまだ来なかった。乾燥した事務室に入ると、足元がビッショリ、ひゃあ、気持ちワリイ。…… そんな雨も昼前には止む。…

6月22日(月) 休館日

午前中は長野県飯田市からの視察の案内。泣き出しそうな雨だったけど、なんとかもってくれた。バスを見送る時から雨。やれやれ。二時間の案内でくたくた。二十人の方が理解・満足・納得してくれただろうか。いつものことだけれど、不安と自己嫌悪に陥る。午…

梅雨の中休み

昨夜は荒れた空模様だったけど、今朝は一転晴れ。梅雨の中休み。 野間宏「青年の環 第三巻 表と裏と表」河出書房新社読了。この読書に中休みはない。続いて「第四巻 影の領域」。 昨晩、テレビ東京の番組で「ふりかけ」の起源が大正時代であることを知った。…

大降り/霧雨

朝、雨は大降りになったり小降りになったり。霧雨になったところで徒歩で来る。細かな雨粒がふわふわと服にまつわる。霧雨特有の感触。長野県美ヶ原の霧 、秋田県八幡平の霧……ああ、四十年も前のこと。 つげ義春「噂の武士」東考社ホームラン・コミックス196…

大手を振って

昨日取り上げた「探偵漫画シリーズ『迷路』第14号」若木書房には「スクラップサロン 五分間インタビュー 第一回 つげ先生の巻」。「代表作は……?」と訊かれた22歳のつげ義春。「てなほどのものじゃないけど、わりとたのしくかいたのが生きていた幽霊と四つ…

漫画/劇画

一昨日の静岡新聞夕刊に「半世紀経て内外で脚光」「『劇画』生みの親 辰巳ヨシヒロさん74歳」の見出し記事。「昨年末の自伝的作品『劇画漂流』は英語版、スペイン語版に翻訳され、4月には米ニューヨーク・タイムズの書評が『日本の漫画革命の野蛮な先駆け』…

ナニコレメジロの巣

美術館玄関脇、窓際の小さなモミジの枝にテニスボール大のメジロ(?)の巣。ヒナがピーピー賑やか。事務室の窓を開ければメジロの巣。手を伸ばせば届く高さに作るとは、まあ、信頼されたのか、勘違いしたのか。来館した友だちに親がいないときに下から仰ぎ…

ナニコレ踏切

昨日の平作踏切のように鉄道の踏切には名前があるということは意外と知られていない。自宅近所の私鉄踏切には「レコード館」「製氷前」といったものがある。踏切ができた時に名付けられているので、時代が経つとナニコレ?といった名前になる。「平作踏切」…

半ニ/康ニ

昨日は友だちの車に同乗してブックオフ沼津店へ。戸板康ニ「孤独な女優」講談社1977年初版帯付、藤田宜永「モダン東京2 美しき屍」小学館文庫2001年初版、同「モダン東京3 哀しき偶然」同2002年初版、同「モダン東京4 墜ちたイカロス」同2002年初版、計42…

休館日

昨日の源兵衛川の月例清掃の様子が友だちによって YOU TUBE に投稿されていた。嬉しいねえ。 梅原猛「百人一語」朝日新聞社1993年は批評眼が冴えていて読み応えがある。種田山頭火の項。「生きている時には一部の読者にその才能を認められているものの、ほと…

もやっとした曇り空

野間宏「青年の環 第二巻 舞台の顔」読了。一癖も二癖もある役者が出揃った。事態はいよいよ動き始めた。舞台は昭和十四年夏、大阪。1939年と書くよりも昭和十四年のほうが、この場合ぴったりする。 昼過ぎ、源兵衛川の月例清掃へ。初めての人も加わって十人…

青空の下にうっすらと雲

昨夕帰りがけにブックオフ長泉店で二冊。徳川夢声「話術」白揚社1996年初版帯付、島田一男「古墳殺人事件」徳間文庫 1990年初版、計210円。後者は以前読んで印象深かった。内容は覚えていないが。気に入ったミステリはもう一冊買っておく。 本棚を眺めていて…

私の青空

午前中は藤沢市からのグラウンドワーク実践地(源兵衛川など)視察の案内。日曜日には腰痛がひどくて、グラウンドワーク三島の総会、交流会とも欠席、きょうの視察、案内できるだろうか、と心配だったっけど、月曜日から沼津市大岡の中央整骨院に通ったおか…

梅雨空→青空

解説で池内紀が「あたたかい珈琲や紅茶と一緒に服(の)むと、くすりの利き目が倍になる。」と書いているので、珈琲を淹れてE・ケストナー「人生処方詩集」ちくま文庫を昨夜読んでみた。腰痛には利かなかったので「用法」を見ると、腰痛の項目はなかった。…

入梅!?

昨日梅雨入りという。雨が降らないと梅雨入りという気がしない。立ち込める雲は薄くなったり厚くなったり。そのせいだろうか、腰痛も少し。昨夕、友だちがギックリ腰。私と同じ医院へ。同病相哀れむ。あなたも?と医者が笑っていたと。その頃こちらは本屋で…

6月 8日(月) 休館日

お世話になった友だちを三島市立徳倉小学校南にある高圧線鉄塔田方線14号(だと思う)へ案内。遠目ではわからないけど、そばに寄れば文字通り仰天。鉄塔って、四本の柱を金網で囲んで中に入れないものだけど、この巨大鉄塔は、真ん中を車が通れる。で、そ…

高曇り

朝の曇天から高曇りに。まるで私の腰痛のよう。三島市都市計画課から依頼されている、興味深い景観のレポートを少し作成。昨日触れた巨大鉄塔や旧給水塔(久保町簡易水道給水塔、中央簡易水道給水塔)、昭和レトロのコンクリート製ゴミ箱(現役)など写真に…

旋風

ブログ古本屋ツアー・イン・ジャパン 6日は三島市の北山書店へ。おお、ご近所の古本屋。これぞ旋風、つむじ風というのだろう。 友だちから読んで、と渡された金原ひとみ「蛇にピアス」を読んだ。風俗として突飛なことを書いているけど、内容は… …別に〜。松…

醇風

大矢鞆音「田中一村 豊饒の奄美」NHK出版2004年を読んだ。著者の父と兄弟が画家という環境のゆえだろう、一村の作品への鮮やかな深い切り込み、一村を巡る日本画壇の世界も垣間見える。平明な文章で一村の生い立ちから若き日の悪戦苦闘、そして奄美での或…

追い風

昨夕帰りがけにブックオフ長泉店で三冊。「梅原猛著作集 12 人間の発見」小学館2003年初版函帯付、大矢鞆音「田中一村 豊饒の奄美」NHK出版2004年初版帯付、愛蔵保存版「たべもの日本史総覧」新人物往来社1994年初版函、計315円。三冊で定価一万円強。…

澄んだ風・澄んだ水

時折小雨が降った昨夜、友だち三人を源兵衛川中流部へ案内。草むらに点々とホタルの光。足元の土には出たばかりのホタル。大いに喜ばれる。やれやれ。ホタル鑑賞の後は近くのファミリーレストランで歓談。50歳を過ぎると故障が出るねえと病気談義と引退後…

風通しは程よく

天井近くの窓を開け放つと風通しが良過ぎるので半開きにする。これで程よい風通し。 ブックオフ長泉店で二冊。宇野信夫「しゃれた言葉」講談社文庫1984年初版、結城昌治「ゴメスの名はゴメス」光文社文庫2008年初版、計210円。後者は角川文庫などで持ってい…

6月 1日(月) 休館日/開館12周年

天気が良いので自転車で近隣を廻る。巨大な高圧送電線鉄塔田方線○○番を写真に収める。遠方から見ていた時には気づかなかったけれど、これはひときわデカイ。四本の鉄柱がL字型ではなく円柱。オドロイタ。一枚の写真には納まらず、二枚で続きで撮る。久しぶ…

見通し・風通しが良過ぎて

見通しが良過ぎると追突事故が起こるのだろうか。K美術館の前の道路では一月に一度くらい追突事故が起きる。きょうは午前十時半に発生。先の道路工事で渋滞しているのに。うちの駐車場にパトカーを停車して検分。そんなトラブルはどこ吹く風と、爽快な風が…