2009-09-01から1ヶ月間の記事一覧

肉体への憎しみ

「虫明亜呂無の本・1 肉体への憎しみ」筑摩書房1991年初版、井上ひさしとの対談から虫明の発言。「だからスポーツは一種の精神主義に対するアンチテーゼを提出すると同時に、肉体万能論に対して水をぶっかけることが必要だと思う。それから、今の話で僕はす…

時さえ忘れて

昨日の書き忘れ。テレビ東京で日曜夜に放送された「元祖!大食い王決定戦」、悲願の完全優勝を果たした「アンジェラ」佐藤綾里、鬼気迫る(胃袋にも危機迫る)喰いっぷりに感動。優勝して、「お母さ〜ん!」と叫んだ姿が忘れ難い。長身34歳の美女が必死の…

休館日

百目鬼(どうめき)恭三郎「解体新著」文藝春秋1992年。「私にとって書評すべき本は三通りある。その一は世評は高いのに実質が伴わない本であり、その二は積極的に人に奨めたいと思う本である。三はやや複雑で、一般読者には面白くなかろうから積極的には推…

書評、好き

昨日買った瀧野隆浩「宮崎勤精神鑑定書」講談社の書評は、大月隆寛「独立書評愚連隊 天の巻」国書刊行会2001年に載っていた。「あの発情したようなメディアのから騒ぎの中の『事件』がひとめぐりした後、われわれの社会に残した問いを新聞記者自ら掘り起こし…

書評は好き

山村修「もっと、狐の書評」ちくま文庫の文章から探索の楽しい旅が始まる。田中小実昌「ぼくのシネマ・グラフィティ」新潮文庫の評。「作家の武田泰淳の映画エッセーに、映画館で『シナまんじゅう』を食べる話が出てくる。」 出典が「私の映画鑑賞法」潮出版…

書評はお好き?

小泉喜美子さんの続き。女史訳のバッド・シュールバーグ「何がサミイを走らせるのか?」新書館1975年。「この小説は、ハリウッドの黄金時代の20世紀フォックス映画社に君臨した大プロデューサー、ダリル・F・ザナックをモデルにしたものと言われます。」「…

臨時休館/人生相談

きょうは振替の臨時休館。 小泉喜美子さんから手紙付きで頂いた本、「幻想マーマレード」太陽企画出版1981年初版の裏表紙。「著者は最近、一ヶ月と5日間の入院生活を送った。1年365日間のアルコールがたたったらしい。退院後、アルコールの摂取量は激減、…

大人の会話/課外授業

昨日買った青木雨彦「大人の会話」。冒頭に虫明亜呂無(むしあけあろむ)の言葉が紹介されている。「話しているだけで、寝ることまで連想させてくれる女性というのは、男にとって最高の魅力ある女性ではなかろうか」 周囲の女性を思い浮かべる……(書けねえ書…

幼児性・幼児的

都筑道夫は「サタデイ・ナイト・ムービー」で映画「ミスター・グッドバー」について「ジューディス・ロスナーの原作小説は、とうに翻訳が出ているが、私は読んでいない。」私は早川書房から出た翻訳本は持っているが、読んではいない。 1978年3版のこの表紙…

本日は開館/「ラスト・タイクーン」

午前十時半に、はや来館者。開けてよかった。お昼過ぎに来館された若いカップルが感想ノートに記した言葉。「美術館好きで、ここは初めてでしたけど、小さいからこその空間、雰囲気が心地良かったです。」 昨日の続き。映画「ラスト・タイクーン」について。…

「セリフ」と「せりふ」

昨日買った田中小実昌 「コミマサ・ロードショー」晶文社と 都筑道夫「サタデイ・ナイト・ムービー」奇想天外社、前者は1977年8月から1980年3月、後者は1977年7月から1979年3 月まで雑誌に発表したもの。よって同じ映画の評を較べて楽しめる。「雲霧仁左衛門…

西東洋・東東洋

昨日買った藤原新也「全東洋街道(上・下)」集英社文庫をめくる。四半世紀ぶりに読んで記憶がまるごと抜け落ちている箇所に出合った。この旅はギリシャのアテネを出発してトルコ〜シリア〜イラン〜パキスタン〜インド〜チベット〜ビルマ……日本へ着くのだけ…

美術の秋のハードボイルド

昨日閉館時間にも、知人が団体展で大賞候補になった、来年は無鑑査だと嬉しい顔を隠して知らせに来る。初出品で入選した、初出品で入賞したと言いに来る知人たちもいた。それぞれの人生で思い出深い年になるだろうなあ。 昨夕、帰りがけにブックオフ長泉店で…

臨時休館

お葬式の手伝いで臨時休館。でも、午後三時半には開館。葬式は年々簡略化しているねえ、と近所の人とうなずきあう。楽になったものだ。親戚ご近所もこんな時にしか顔を合わせ話し込む機会はない。この先三十年後にはどんなことになっているだろう。人間社会…

明日は臨時休館

ブックオフ長泉店で三冊。大沢在昌「狼花」光文社2006年2刷帯付、北原尚彦「新刊! 古本文庫」ちくま文庫2003年2刷、高野慎三「つげ義春を旅する」ちくま文庫2001年初版、計315円。「狼花」は贈呈用。北原尚彦「新刊! 古本文庫」の「はしがき」から。「『こ…

胡桃・栗

昨日の午後、某美術館(うちではない)の駐車場に隣家から枝を伸ばしている鬼胡桃の緑の実がいつ落ちるかな、と見上げていたら、友だちから隣家との間の側溝に落ちているよ、と教えられた。狭くて深い側溝の水の底にあるある。覆いかぶさった草と枝と押し分…

休館日

昨日、清住緑地で今年初の彼岸花を見たけど、きょうブックオフ三島徳倉店へ自転車で行く途中、毎年群生している三島北高校の道沿いの敷地に今年もいっぱい咲き出していた。道路を蔽うように伸びている公孫樹並木には鈴なりの銀杏。早々と落ちている実も。で…

まだ残暑

昨夕、雨が降らないので徒歩で帰宅したのだけれど、到着後すぐに土砂降り。美術館でのんびりしていなくてよかった。今朝は自転車。半袖だとちょっと寒い。自転車を降りると暑い。昼食後、源兵衛川の月例清掃へ。女子大生二人が参加してくれて、つい頑張って…

秋霖にはまだ早い

雨模様なのでバスに乗る。早! ボーッとしている間もないわ。 昨夜、久しぶりにトルコの歌手Zulfu Livaneliとギリシャの歌手 Maria Faranduri のLPレコード「Ensemble」ドイツ盤1983年を聴いた。思い立ってYou Tube で調べると、ある〜 ある〜ある。どの歌…

乳房の厳しい選択

「芸術新潮」2008年4月号の特集「芸術新潮がえらぶ ヴィーナス100選」を見て思うこと。ヴィーナスって乳房が小ぶり。小さいならまだしも、男じゃねえよなあ、情けねえ〜と思わず与太を飛ばしたくなる胸も。ルノワール「ブロンドの浴女」 1881年の胸は無垢な…

夜道は危険でも

深沢幸雄展の好評に気をよくして、昨晩は久しぶりにブックオフ函南店へ国道136号線を自転車を走らせた。バンバン疾走する車が、暗く狭い歩道の自転車走行に不安を煽る。黄色い看板にほっとする。「芸術新潮」2008年4月号(特集「ヴィーナス100選)新潮社、淡…

栄枯盛衰

書き忘れ。一昨日、沼津市の街中にある初めて訪問した古本屋の均一台で二冊。川本三郎「都市の風景学」駸々堂出版 1985年初版帯付、池内紀「温泉旅日記」河出書房新社1988年初版帯付、計200円。 昨夕、沼津港近くに新規開店したスーパー・マックスバリューの…

深沢幸雄展初日

昨日の午後、友だちと沼津の画廊へ寄ったついでに街を歩いた。駅前がこれほどに寂れているとは……。歩いてわかる空き店舗だらけ。賑やかな舞台の幕が降りたあとの……。ふーむ。 今朝はお掃除お掃除。一昨日のライヴの痕跡を消去。ふう。 ブックオフ長泉店で昨…

休館日

昨日のライヴで今年の夏が終わった気分。明日からの深沢幸雄展で秋が始まる……かな。 ブックオフ長泉店で五木寛之を二冊。「エッセイ全集2 風に吹かれて」講談社1979年函帯付、「エッセイ全集8 人間へのラブ・コール」講談社1980年函帯付、計210円。前者は…

「明治の漢詩文」

昨夜はNHKテレビ「TOKYO カワイイTV」〜「 着信御礼 ケータイ大喜利」を視聴。笑った。「おすすめ爆笑作品」はお笑い遺産候補だ。昨夜の十文字作文のお題「めんどくさっ」で他に気に入ったは「母にオフサイドの説明」 昨日触れたドナルド・キーン「日本…

「日本の文学の歴史」

透明な青空。すっと青富士。 大岡信「しおり草」世界文化社1998年初版、「ドナルド・キーン『日本の文学の歴史』」より。小西甚一「日本文藝史 」講談社との比較が書かれている。「キーン氏の親友でもある小西氏の著述は、人類学、社会学、修辞学その他隣接…

展示が決まる

グラウンドワーク三島から頼まれて朝、源兵衛川をビデオ撮りする大学生に付き合う。彼女の知らない撮影ポイントを教える。一時間ほどで終わる。 午後、友だちの助けを借りて展示を決める。自分の想定外の展示。センスいいわ。深沢幸雄作品がいっそう強い訴求…

漢詩漢文メモ

原田憲雄「日本漢詩選」人文書院1974年初刊、帯。「わが国で最初に編まれた漢詩集懐風藻は万葉集に先んじている。爾来、数十年前まで、漢詩は日本文学の亜流ではなく正鵠を奏でつづけてきた。」 川口久雄「平安朝の漢文学」吉川弘文館1981年初刊、帯。「平安…

展示替え

深沢幸雄氏の銅版画を倉庫から出す。陽気が涼しいので楽。と鼻歌まじりに仕事をしていると、きょうも来館者。知人からの紹介。壁に立て掛けられた作品群をしゃがんで興味深く鑑賞されている。それから二階の味戸ケイコさん、北一明氏の作品を紹介。当初はな…

8月31日(月) 休館日

台風接近に伴う雨なのでのんびり過ごす。テレビの選挙関連の番組を視聴。今回の選挙で最も印象的だったことは、田中康夫の小選挙区当選。逆風の中へ飛び込んでいって当選を果たしてしまう。頂門の一針? この経過と結果が小沢ガールズを含め、今回の選挙の本…