2010-02-01から1ヶ月間の記事一覧

午前中は雨。やっと晴れる。

チリの地震規模はマグニチュード8.8。高嶋 哲夫 の小説「M8(エム・エイト)」を連想した人は多いだろう。 一昨日ふれた小笠原豊樹は岩田宏の筆名で詩を書いている。「現代日本文学大系 93 現代詩集」筑摩書房1973年初刊に収録の「岩田宏篇」を読む。…

雨止んで寒い

雨が止んだばかりの水たまりの道を自転車でスイ〜スイ〜。ブックオフへ寄るけどスイ〜ッと出てくる。 堀江敏幸「回送電車」中公文庫に神西清「灰色の眼の女」「白樺のある風景」に≪魅せられた者なら、詩行にも似た先の一文とこれらの小説の底に、どこかで響…

春……の嵐。

昨日、待ち合わせ時間に余裕ができたので、近くの古本屋で時間調整。気になっていた「プレヴェール詩集」河出書房 1967年栞付初版を購入。250円。今朝は雨なのでバスに乗るつもりが小止みになったので徒歩で来る。これで200円得した。 250円−200円=50円……な…

春……みたい。物事には時期がある。

昨夕帰りがけにブックオフ長泉店で二冊。小池滋「『坊っちゃん』はなぜ市電の技術者になったのか」新潮文庫2008年初版、松味利郎「旅 ヨーロッパ壁絵街道」京都書院アーツコレクション1997年初版、計210円。 朝、沼津市大岡の中央整骨院へ。初めて電動ベッド…

春……のよう

春のような陽気。昨夕帰りがけにブックオフ長泉店で二冊。二階堂黎人(れいと)「魔術王事件(上・下)」講談社文庫2007年初版、計210円。 堀江敏幸「回送電車」中公文庫を半分ほど読む。肩の力の抜けた文章で、さりげなく鋭いことを書いている。小説よりも…

2月22日(月) 休館日

昨日の地下通路脇の竹林からイギリスのSF作家J・G・バラードの小説「コンクリートの島」を連想。高架の高速道路を走行していた車が転落、高速道路に囲まれた高架下の誰からも注意を払われない土地=島からの脱出を試みる話。密生した竹林を思うと、ぞっ…

2・2・3

きょうはフ・ジ・サン、富士山の日とか。先だって静岡県某課から「富士山の日」を宣伝するポスター、チラシと一緒に幟旗まで入った封筒が送られてきた。美術館で「富士山の日」の幟を立てる?旗竿のあるグラウンドワーク三島事務局へ廻した。そちらへは来て…

晴天のもとの地下通路

この前、友だちの車に同乗していて見かけた歩行者用地下通路の写真を撮りに朝、開館前にその国道1号線の場所へ自転車で行く。国道がゆるやかに高架になるところの地下通路は、晴れた冬空のもと、ほっかり開いた異界への入り口のような、どことなく怪しい、…

晴天

堀江敏幸「河岸忘日抄」新潮文庫2008年初版を読んでいる。フランスの水路に係留されている船を借りて住んでいる中年の日本人独身男性の静かな日常を淡々と描いた小説。≪霧のなかで自分の視力はどこまで届くのだろうか、と彼は独語する。まったく届かなくても…

やっと晴天

やっと冬らしい晴天。暦では雨水だけど。 堀江敏幸「おぱらばん」新潮文庫2009年初版を読んだ。≪おぱらばん≫とはフランス語の≪AUPARAVANT≫のこと。手元の辞書には≪その前に、前もって、以前に≫とある。英語では≪BEFORE≫。このエッセイ集の初…

雪〜雪沼

カーテンを開ければ雪景色。この冬初の雪景色。寒〜〜。 昨日、雑誌「ユリイカ」1996年9月号の特集「還ってきたセザンヌ」の何篇かを読んだけどチンプンカンプン。脳の成長不良(老化ではなく)を痛感。若桑みどりの論を読んで棚へ戻す。若桑の論から。≪彼自…

曇天

今朝は自転車で来たので開館前に近所のホームセンターへ日用品を買いに行く。日用品つまり消耗品つまり洗剤や紙なんかだけど、あっても困らない、無くては困るのが日用品。無くても困らないのが本と絵。その二つがあり過ぎて困っている、かな。いや、それが…

2月15日(月) 休館日

昨夕帰りがけにブックオフ長泉店、105円が88円なので二冊。塩見鮮一郎「異形にされた人たち」河出文庫2009年初版、米原万里「不実な美女か貞淑な醜女(ブス)か」新潮文庫2006年17刷、計176円。この17刷では2006年に亡くなった著者の絶筆が追加されている。…

今朝も雨

小雨だったので徒歩。美術館へ着いたら暑〜。下着一枚でああ、気持ちい〜い。 吉田秀和「セザンヌは何を描いたか」白水社1995年7刷を再読。安藤信哉との連関を強く感じる。明日へ続く。

やっと晴れ間の冬空

静岡新聞に渡辺白泉の句碑が、教員として勤めていた沼津市立高校に建立の記事。「戦争が廊下の奥に立つてゐた」が刻まれている。これで句碑歌碑詩碑は全国では一体どれくらいになるのだろう。軽く一千は超えると思う。若い頃は句碑歌碑巡りをしようかな、と…

きょうも静かな雨。飽きる。

昨夕帰りがけにブックオフ長泉店で二冊。吉本隆明「夏目漱石を読む」筑摩書房2003年5刷帯付、井上俊夫「初めて人を殺す 老日本兵の戦争論」岩波現代文庫2005年初版、計210円。吉本隆明は1924年生まれで戦時中は勤労奉仕、井上俊夫は 1922年生まれで徴兵、戦…

静かな雨

小雨なので徒歩。なんじゃない、バス代200円を節約したかっただけ。クリスチアナ・ブランド「緑は危険」ハヤカワ・ミステリ文庫1978年初版を読んだ。第二次大戦中の1943年に刊行されたイギリス本格ミステリの古典。ドイツ軍の空襲が続く戦時下の病院が舞…

静かな朝

未明まで降っていた雨が止んで静かな朝だなあ、人気もないなあと外を眺めていたら国旗が見えた。あ、そうかきょうは旗日。旗日。懐かしい言葉〜絶滅危惧語かも。雨が降っていないので自転車で。素敵に仕上がった白砂勝敏展(3月11日〜)の案内葉書を美術…

温かくて微風

近所の川端の河津桜が咲き出した。高階秀爾「日本近代美術史論」講談社文庫1980年後半、岡倉天心、横山大観、菱田春草、富岡鉄斎、藤島武二そして山本芳翠を読了。これはいい本だ。横山大観の章。 ≪時代の波は彼の鋭敏なレーダーに捉えられ、彼の内部の強力…

2月 8日(月) 休館日

畸人研究学会「定本 畸人研究Z」ちくま文庫2004 年初版、読み出すと止まらなくなった。登場する畸人たちがじつに魅力的だけれど、文章もそれに輪をかけて愉快。講談師田辺一鶴の古本屋を訪れようとJR平井駅で下車。≪どうやらこのあたりは畸人密集地域らし…

温かいけれど強い風

南風が強くて、窓は締め切り。高階秀爾「日本近代美術史論」講談社文庫1980年初版の前半部、高橋由一、黒田清輝、青木繁、狩野芳崖そしてフェノロサの章を読了。どの章も多くの資料を渉猟し、鋭い洞察を加えて、説得力のある論を展開している。≪西欧の近代小…

翻訳の選択

今朝は寒かった。晴天なのであったかいシーツをお洗濯。昨夕帰りがけにブックオフ長泉店で文庫を二冊。清水義範「永遠のジャック&ベティ」講談社文庫1991年初版、ダンテ「神曲 地獄篇」河出文庫2009年3刷、計210円。前者は「この文庫が好き!」朝日文芸文庫1…

高屋窓秋

昨夕帰りがけにブックオフ長泉店で三冊。ミステリー文学資料館・編「江戸川乱歩の推理試験」光文社文庫2009年初版、 畸人研究学会「定本 畸人研究Z」ちくま文庫2004年初版、ドナルド・キーン「日本人の美意識」中公文庫1999年初版、計315円。 昨日とりあげ…

冬景色

東の箱根山、北の愛鷹山は雪模様。足元の畑は霜柱。真っ青な晴天を突き抜ける白い富士。これぞ冬景色。昨日の渡辺白泉の句を少し。 まっさをな空地にともりたる電燈 夕焼けへ下水の口のならびたる 三島楽寿園を詠んだ一句。 をさなごの象にふれたる声麗ら 楽…

立春

春は名のみの〜、寒。昨夕帰りがけにブックオフ長泉店で二冊。「日本児童文学大系18 宮沢賢治」ほるぷ1978年初版、霞流一「羊の秘」祥伝社ノンノベル2005年初版、計210円。 昨日引用した俳句の渡辺白泉 (1913-1969)の年譜を見て仰天。「一九六六年三月、三…

漢字ばかり

昨夕帰りがけにブックオフ長泉店で二冊。中村幸弘「読みもの 日本語辞典」角川文庫ソフィア1997年初版、連城三紀彦「運命の八分休符」文春文庫1986年初版、計210円。 昨晩、銅版蔵書票作家林由紀子さんに借りていたDVDビデオを返しに行ったついでに、新作…

2月 1日(月) 休館日

午後、グラウンドワーク三島の用事で三島商工会議所へ。短い時間で済んで出ると雨。傘を持ってきてよかった。グラウンドワーク三島事務所へもらった書類を届けて帰宅。以前は雨の日でもブックオフへ徒歩で行ったけど、今じゃそんな気力は失せている。気力は…

三冊の戦争を巡る

八木忠栄句集「身体論」砂子屋書房2008年から。 わがこころわが身に吊るし去年今年 雪降るや有季定型疑わず 春隣蕎麦屋閉店挨拶状 梅雨明けて出刃包丁の刃を舐める 青すだれ女ゆつくり割れてくる 八月が棒立ちのまま焦げてゐる 原爆忌弟よ詩集叩き売れ 楠見…