2010-07-01から1ヶ月間の記事一覧

罪の意識

昨夕帰りがけにブックオフ長泉店で二冊。帚木蓬生『安楽病棟』新潮社1999年初版帯付、坂部恵『和辻哲郎 異文化共生の形』岩波現代文庫2000年初版、計210円。 きょうの『ゲゲゲの女房』、水木しげるのアシスタント倉田圭一が「水木さんはマンガに命を賭けてい…

少年とオブジェ

赤瀬川原平(尾辻克彦)『少年とオブジェ』北宋社1978年初版は、市ヶ谷にあった北宋社で赤瀬川氏にあいさつして買った。赤瀬川氏とはその時が初対面だったかは記憶にない。温和な印象が今も記憶に残っているから、初対面だったのだろう。 1981年に角川文庫に…

櫻画報永久保存版

赤瀬川原平『睡眠博物誌 夢泥棒』新風舎文庫2004年初版、松田哲夫の解説から。≪赤瀬川さんは、当時、白土三平さん、水木しげるさん、つげ義春さん、滝田ゆうさんなどが傑作を発表し続けていた「ガロ」に影響をうけ、独自の漫画的作品を描くようになる。それ…

マンガ黄金時代

今朝の『ゲゲゲの女房』に出ていた水木しげるの原画は「丸い輪の世界」(『ガロ』1966年9月号掲載)だった。この号の巻末頁には東考社ホームラン文庫「水木しげる傑作短篇」「傑作長篇」の宣伝。申込先は「株式会社青林堂 ホームラン係」とある。青林堂が東…

貸本マンガ

今朝の『ゲゲゲの女房』は『悪魔くん』の再漫画化とテレビ化の話。来る途中、コンビニに寄って『悪魔くん』を最初に出した東考社の桜井昌氏からの葉書ニ通をコピー。『悪魔くん』の結び「『悪魔くん』は七年目にかならずよみがえることになっておる」。桜井…

休館日

きょうの『ゲゲゲの女房』は、水木しげるが東考社の桜井昌一宅へ行き、『悪魔くん』のリメイクの承諾を得るというもの。古い手紙箱から、桜井昌一氏から届いた葉書が出てきた。「いつも御後援ありがとうございます。」で始まる文面は、『墓場の鬼太郎』につ…

内田公雄展最終日

内田公雄展最終日。期間中来館者は少なかったけど、来館者には作品が深く印象づけられたようなので、展示してよかった。記録も大事、記憶も大事。 次の水木しげる展で展示する、段ボールに詰め込んだ漫画本を美術館へ運ぶ。忘れていた漫画(週刊「少年マガジ…

童謡・沼津

昨日話題の林由紀子『プシュケの震える翅』の冒頭。≪どの本にも、薄い翅の生えた小さな生き物が棲んでいる。その微かな翅の震えを感じるとき、本を愛する人は孤独ではない。≫ 昨日は大暑、きょうは猛暑、明日は酷暑? んなことはない……と思いたい。暑い中、…

プシュケの震える翅

うーん、萌え〜るなあ、この画集。熱い、暑い……大暑か。 昨夕帰りがけに銅版画家・林由紀子さんのアトリエに立ち寄り、林由紀子銅版蔵書票集『プシュケの震える翅』レイミア・プレス2010年7月 1日発行(普及版1000部、本体価格3800円)を購入。これはいい!…

桜井文庫

ネットゲリラで「『ゲゲゲの女房』モデル総ざらえ」をやっている。きょうの『ゲゲゲの女房』、水木プロダクション立ち上げの内輪のお祝い会。遅れてきた桜井昌一のモデルは、一人外で飲んでいる。その姿に水木夫人は、一抹の寂しさを感じる……。後年の復刻『…

大場電気鍍金工業所

つげ義春「大場電気鍍金工業所」1973年を読んだのは、つげ義春『ねじ式 異色傑作選1』小学館文庫1976年初刊1980年 10刷だった。『つげ義春作品集』青林堂1969年の「断片的回想記」に記されている、貸本漫画家になる前に働いていた鍍金(メッキ)工場での出…

つげ義春

きょうの『ゲゲゲの女房』、いよいよ つげ義春登場だ。私の記憶によれば、『ガロ』の青林堂社長長井勝一がつげ義春を探していた。やっと消息がわかって、『ガロ』に描いてもらった。『ゲゲゲの女房』では、水木しげるがお寺で描いていたつげ義春のスケッチに…

休館日

真夏だ。私の体は太陽熱発電のようで、カンカン照りになると、自転車でグルグル走りまわりたくなる。午後、ブックオフ長泉店で本を売る。490円也。でも、長くは外にいられない。部屋にこもって読書、と未読の「夏目漱石全集第11巻 道草』岩波書店1994年初…

きょうはゲゲゲがないからつまらん

午前中は源兵衛川上流部第3ゾーンの河川部分に飛び石を設置して歩くようにする市役所の計画案について、市役所とグラウンドワーク三島の話し合いに出席。環境資源と観光資源の共生、兼ね合いについて率直な意見を交わす。お昼に開館。直後に来館者。やれや…

梅雨明け

昨夕帰りがけにブックオフ長泉店で二冊。貴志祐介『新世界より(上)』講談社2008年初版帯付、小島政二郎『小説 永井荷風』鳥影社2008年2刷帯付、計210円。 昨晩は桜川の灯籠流しへ。去年と違って水量が豊かなので、祭囃子と読経の響きあうなかをスイスイ流…

風貌談

昨夕帰りがけにブックオフ長泉店で四冊。『風貌談 男優の肖像』文藝春秋1996年初版帯付、荒井献『イエス・キリストの言葉 福音書のメッセージを読む』岩波現代文庫2009年初版、大庭健『私はどうして私なのか 分析哲学による自我論入門』岩波現代文庫2009年初…

ゲゲゲの鬼太郎

きょうの「ゲゲゲの女房」は、少年マガジンで「墓場の鬼太郎」が始まったところ。評判はサイテー。はてさて、いつ「ゲゲゲの鬼太郎」に題名が代わるか。 森山大道『犬の記憶 終章』河出文庫2001年初版は、なかなか読ませる。カメラマンがここ!のアングルか…

テレビくん

昨夕帰りがけにブックオフ長泉店で二冊。巽孝之・編『サイボーグ・フェミニズム』トレヴィル1991年初版帯付、長田弘『読書からはじまる』NHKライブラリー2006年初版、計210円。 昨日の『ゲゲゲの女房』は、いよいよメジャーデビュー作「テレビくん」1965…

7月12日(月) 休館日

谷岡亜紀詩集『鳥人の朝』思潮社2008年だけど、「ドヤ街のガルシア・マルケス」から。≪おれは/『百年の孤独』のいくつかのフレーズを思い出す。/ガルシア・マルケスは/六十七歳にしてその恐るべき長編叙事詩を書いた。≫ 『百年の孤独』は1967年に発表され…

水木しげる 貸本漫画のすべて

昨日の『ゲゲゲの女房』では東考社の桜井昌一がモデルの人物が手にしていた『悪魔くん』東考社がちらっと出ていた。届いた山口信ニ『水木しげる 貸本漫画のすべて』やのまん2007年によると、この三巻本は1963-1964年に出ている。『貸本漫画のすべて』は愉し…

ティーパーティ・カクテルパーティ

昨日は安藤信哉氏の長女(といっても八十歳過ぎ)とお孫さんが久しぶりに来館。収蔵庫から数点出して往時を偲ぶ。自宅で桜家から取り寄せた鰻の蒲焼を振舞う、それからタクシーで源兵衛川〜桜川を廻る。七十年ほど前の風景を偲ぶ。 昨夕帰りがけにブックオフ…

大言海・大語海

昨日一仕事終えて友だちと四方山話をしているところへ、写真家の岡部稔 氏が来館。展示中の内田公雄氏とは生前よく話をしていた方。友だちが微苦笑しながら読んでいたビックリハウス版・国語辞典『大語海』パルコ出版1982年初版を、岡部氏は「なつかしいねえ…

知らないことは区別がつかない

世の中知らないことはいくらでもある。匝瑳(そうさ)市は、まったく知らなかった。そうさ、読めねえよ。千葉県北東部の市。2006年1月23日に八日市場市と匝瑳郡野栄町が合併して誕生。発足時の人口は約4万2000人。沼津市の牛山精肉店の三田(みた)牛を食べ…

趣味はなまけることです

ブックオフ長泉店で三冊。三橋順子『女装と日本人』講談社現代文庫2008年初版、法月綸太郎『生首に聞いてみろ』角川書店2004年4刷、綾辻行人・編『贈る物語 Mystery 』光文社文庫2006年初版、計315円。後二冊は、本格ミステリを読みたいと言う知人への贈呈…

ダジャレー

昨夕帰りがけにブックオフ長泉店でニ冊。戸板康二『あの人この人 昭和人物誌』文藝春秋1993年初版帯付、渡辺保『東洲斎写楽』講談社1987年初版帯付、計210円。塩野七生『ローマ人の物語』新潮社がずらりと並んでいたけど、読まないから見送り。 昨日話題にし…

貸本漫画・駄洒落マンガ

一昨日の虹がネットゲリラに載っていた。天候は不安定というか気まぐれ。日が差しているのに雨雨雨。傘を持って出ると止んでいる。イジワルな天気。こういうときは家でお仕事。来月の企画展出品の貸本漫画にトレーシングペーパーでカバーをかける。段ボール…

休館日

昨日帰りがけに東の空に虹を見た。今世紀になって初めてではないかな。地上から伸びた半分だけだったけど、いいものだ。しばらくして消えた。気分がいいので、夜ブックオフ三島徳倉店へ自転車で行く。姫野カオルコ『不倫(レンタル』角川書店1996年初版帯付…

紙幣死蔵

朝、グラウンドワーク三島による雷井戸の補修作業の手伝いを少しして一風呂浴び、美術館へバスで来る。梅雨の晴れ間。暑い。 リーアン・アイスラー『聖杯と剣 われらの歴史、われらの未来』法政大学出版局1991年初版を読了。松岡正剛『フラジャイル』筑摩書…

蔵書票

銅版画家林由紀子さんの作品集刊行と個展がきょうから始まる。林さんの作品(当時はペンに水彩)に出合って二十年。水彩画を買ったり、画廊を紹介したり。感慨深い。案内葉書に添えられた一筆。≪イスタンブールのコンペ、入選したので、カタログに載るみたい…

新聞書評

ウェブサイト「出版・読書メモランダム」、1日の記事から。≪フラット化しているのは電子書籍報道ばかりでなく、新聞書評も同様である。6月6日の新聞書評を見ていたら、『読売新聞』『日本経済新聞』『中日新聞』(『東京新聞』)の写真入り著者インタビュー…