2011-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「女性画家展」最終日

昨夕、知人女性に、昨日あげた三冊に佐藤和歌子『間取りの手帖』ちくま文庫を加えて渡す。こんなものでよかったのか、やっぱり悩む。 昨日は猛暑日だった。暑いはずだ。美術館の冷房設定温度は29度だけど、ずっと作動していた。きょうは昨日ほどではない予…

祝島

先日、源兵衛川レコードなるサイトを運営している方から『TO FUTURE』という広島市のTO FUTURE PRODUCTIONが出している小冊子を恵まれた。表紙の写真は「祝島 原発絶対反対 島民の会」の幟。「はじめに」から。《 今まで安全かつ…

6月27日(月) 暑い休館日

昨夕帰りがけにブックオフ長泉店で二冊。太田忠司『刑事失格』講談社文庫1996年初版、ヘレン・マクロイ『家蠅とカナリヤ』創元推理文庫2010年5刷、計210円。昨晩ブックオフ三島徳倉店へ自転車で行き、二冊。多島斗志之『追憶列車』角川文庫2004年初版、米澤…

ラ・カンパネラ

今朝も蒸し暑い。空気窓を全開にして空気を入れ替え、それからお掃除……が進まない。ルンバでもマンボでもいいから自動掃除機が欲しいわ。ふう。 昨日の毎日新聞夕刊、芸能欄に「野島稔コンクールの審査員によるコンサート」(梅津時比古)なる記事。《「野島…

『ボランティア活動とおとなの学び』

午前中はグラウンドワーク三島が招待した、いわき市などの震災被災者40人ほどを源兵衛川へ案内。親も子も川遊びに熱中。ビショビショになってはしゃいでいる子どもたち。歓声がそこらじゅうで挙がる。テレビ静岡が密着取材。インタビューに「すごく楽しか…

『ピーター・パンの殺人』

昨日、郵便局でハローキティの80円切手と50円切手それぞれ1シート購入。さっそく使用。ハローキティの切手はなぜかシール。つまりはがして貼る。ミシン目はあるけど、普通の切手のように目に沿って切る必要も舐める必要もない。はがすだけ。どの切手もそう…

『完全恋愛』

牧薩次こと辻真先『完全恋愛』マガジンハウス2008年初版を読んだ。『急行エトロフ殺人事件』とちがってシリアスな純愛ミステリーだ。巻頭の文。《 他者にその存在さえ知られない罪を/完全犯罪と呼ぶ/では/他者にその存在さえ知られない恋は/完全恋愛と呼…

『急行エトロフ殺人事件』

太田忠司『五つの鍵の物語』講談社ノベルス2007年初版を読んだ。鍵にまつわる五編の幻想的ホラー系小説を収録。《 鍵に魅入られた人間……その言葉を、私は半ば反発を覚えつつも受けとめた。認めたくはないが、確かにそのとおりだ。》「17世の鍵」より 私も鍵…

庭の美しさ

夢はよく見るけど、起きてしばらくするとほとんど忘れてしまう。今朝のは忘れなかった。近所の菩提寺の大広間(は、実際にはない)で大勢の信徒が一つの輪をつくって座している。一人ひとり順繰りに一発ネタを披露している。え、聞いてないよお、と焦る私。…

6月20日(月) 休館日

獅子文六『自由学校』角川文庫1963年3刷を読んだ。私の生まれた日をはさんで新聞連載されたこの小説はじつに愉快で面白かった。いい小説だ。昭和二十五(1950)年の東京の風俗がみごとに活写されている。この日録を悠閑亭日録にしたのは、この小説で悠閑という…

『自由学校』続き

雨は朝止んだけれど、すごい湿気。展示室で今年初めてエアコンの除湿を運転。午後は晴れたので止める。 獅子文六『自由学校』は昨日書いたように昭和二十五年の発表。六十年前のことだけれど、最近発表された小説と勘違いしそうな箇所がある。《 しかし、あ…

悠閑亭日録

日録本館では日録を改題、悠閑亭日録にする。 内田樹の18日のブログ「祈りと想像力」から。《 想像と現実は位相が違うのか、地続きなのか。 私たちは「地続き」だという考えである。 すみずみまで克明に、細密に想像しえた経験からは、私たちは現実の経験と…

非現実的な夢想家・続き

村上春樹「核への『ノー』を──非現実的な夢想家として」下(16日)より。《 我々は技術力を結集し、持てる叡智を結集し、社会資本を注ぎ込み。原子力発電に代わる有効なエネルギー開発を、国家レベルで追求すべきだったのです。》《 核を使わないエネルギー…

非現実的な夢想家

毎日新聞十四〜十六日夕刊に村上春樹のカタルーニャ国際賞受賞式での講演「核への『ノー』を──非現実的な夢想家として」全文が上・中・下三回で掲載された。論旨に深く同意。《 電力会社は厖大な金を宣伝費としてばらまき、メディアを買収し、原子力発電はど…

「かわいい」論再び・まだ続き

四方田犬彦『「かわいい」論』ちくま新書2006年初版再読、昨日の続き。《 明治以後、急速に西洋的近代化を成し遂げてきた日本にとってもっとも重要なことは、西洋列強の眼にみずからがどのように映るかという問題であった。未開の蛮族と思われないために鹿鳴…

「かわいい」論再び・続き

パウル・クレー展の室温。《 出品者からの貸出し条件により、室温を低く設定(20℃程度)しております。》 梅雨明けの暑い時に行くにかぎるな。 四方田犬彦『「かわいい」論』ちくま新書2006年初版再読、昨日の続き。《 われわれの消費社会を形成しているのは…

「かわいい」論再び

四方田犬彦『「かわいい」論』ちくま新書2006年初版を再読。《 「かわいい」「美しい」「醜い」という三つの形容詞が織り成す関係は、外側で考えている以上に複雑であり、両義的なのである。》68頁《 「かわいい」の根底にあるのは心の躍動であり、それが親…

休館日

美術館には画家、愛好家から小学一年生の女の子までいろいろな人が来る。愉快なことはよきことかな。だけれど、どの絵が値上がりするかにしか興味が向かない人もいる。困ったことだ。絵の値上がりを見込んで買う人の数段上手をブローカー、業者は行く。ブッ…

グガガガガ/グガガン

午前中は源兵衛川の月例清掃。きょうは川辺の雑草取り。当然だけど、ホタルのいない場所を少し。先月に較べて水量がぐっと増えた、浅いように見えても流れが速いので、注意しないと足をすくわれる。会長が転んだ。みごとにビッショリ。「暑いからちょうど気…

ダブ・ポエット

昨夜はイギリス在住のジャマイカ移民でレゲエ詩人( DUB POET )のリントン・クウェシ・ジョンソン Linton Kwesi Johnson の25周年記念ライヴ盤( Live in Paris 2003年)を聴く。CDの帯から。《 ダブ・ポエットの第一人者リントン・クウェシ・ジョンソンの…

ポルトガルのギター演奏

帰りがけにブックオフ長泉店で文庫を三冊。松尾由美『オランダ水牛の謎』創元推理文庫2009年初版、道尾秀介『片目の猿』新潮文庫2009年初版、『日本探偵小説全集1 黒岩涙香・小酒井不木・甲賀三郎』創元推理文庫1990年6刷、計315円。 探偵小説〜推理小説〜…

ミュゼット

友だちからミュゼット musette を聴きたいと所望される。二十世紀前半にパリと近郊で隆盛したジプシーのダンス音楽。手持ちのCDから三枚を選び、久しぶりに聴く。うん、なかなかいいねえ。聴いたのは『ACCORDEON MUSETTE/SWING/PARIS 1913-1941』…

イグノーベル賞

昨夕帰りがけにブックオフ長泉店で二冊。北村薫『1950年のバックトス』新潮文庫2009年初版、似鳥鶏(にたどり・けい)『さよならの次にくる 新学期編』創元推理文庫2009年初版、計210円。 日曜日に話題にあがった、『詩とメルヘン』で活躍されたイラスト…

そ連

斎藤美奈子『それってどうなの主義』文春文庫によると、「それってどうなの主義者連盟」、略称「そ連」が2007年に三人で結成されたそう。 杉浦日名子にソバ屋好きの集まり「ソ連」による『ソバ屋で憩う』という本があった。《 江戸風俗研究家・杉浦日向子と…

休館日

昨夕帰りがけにブックオフ長泉店でお買いもの。ウィリアム・トレヴァー『聖母の贈り物』国書刊行会2007年初版帯付350円、佐々木譲『制服捜査』新潮社2006年7刷帯付105円、若竹七海『プレゼント』中央公論社1990年初版105円、計560円。『聖母の贈り物』、当分…

武器味

先月、友だちが禽獣店でインコのヒナを買うのに付き合った。貧相でひ弱な声で鳴く。これで育つのかしら、と心配だったけど、昨日届いたメールの写真には、掌の上で寝ているインコの姿。ほう、ここまで育てば大丈夫。バタバタと飛んではドテッと着地するそう…

虫コナーズ

昨晩、友だちと源兵衛川中流へホタルを観に行った。狭い範囲に数十匹が乱舞している。きょうが一番多いと毎年観察している知人。眼福。蚊とちがってホタルは刺さないからねえ。ただ光る=きれいなだけの存在。蚊とはえらい違いだ。 夜になると田圃のカエルの…

名画の見方

昨日の西岡文彦『モナ・リザの罠』の流れで、西岡文彦編著『図解:名画の見方』宝島社1996年20刷を再読。やはり、面白くて分かりやすい。《 名画はなぜ名画なのか? 見る目が身につく、超具体的な鑑賞のためのガイドブック》 と裏表紙にある惹句、まさしくそ…

「モナ・リザ」

西岡文彦『モナ・リザの罠』講談社現代新書2006年初版を読んだ。これは良かった。平易な文章で分かりやすい。あまりに当たり前にある「モナ・リザ」。《 私たちの不幸は、これほどユニークな絵を見慣れてしまうことで、その独自性がほとんど見えなくなってし…

14周年

開館記念日。きょうから15年目に。午前中は一階床のワックスがけを業者にやってもらう。見違えたね、と午後開館14周年を祝ってお菓子を持ってきてくれた友だち。午後一杯かけて冷蔵庫、机、椅子、ガラスケースなどを元へ戻す作業をしながら来館者に対応…