2011-07-01から1ヶ月間の記事一覧

カワセミは翡翠色

午前中はグラウンドワーク三島の第六回被災者ショートステイツアーで、石巻市からの四十名ほどを源兵衛川への案内と水遊びのお手伝い。水の苑緑地では、池の10メートルほど対岸の枝にとまっているカワセミを鑑賞。背中を見せているので、緑の中で翡翠色が…

本の谷底を歩く

昨夕帰りがけにブックオフ長泉店へ寄る。本棚が2メートルくらいまでに高くなっていて圧迫感がある。地震がコワイなあ。狭い谷底を歩く気分。棚が上に増えたぶん、本も増えている。萩原葉子『蕁麻の家 三部作』新潮社1998年初版帯付、横溝正史『深夜の魔術師…

安藤信哉展準備完了

ずっと戻り梅雨だったけど、やっと夏の日差しに。蒸し暑さも戻る。ふう、疲れが抜けない。というか、先だって普段は使わない筋肉を無理な姿勢で使ったせいでこの数日筋肉痛。老年になるとはこういうことか。ふうふう言いながら展示の準備を終える。スッキリ…

選択・並べ替え

午後、友だちに絵を見てもらう。これはお蔵入り、これはあちらへ、あれはこちらへ。絵を移動。展示が決まる。今回の展示は晩年の作品が多い。そこへ印刷会社のお二人が来館。こんなにポップなんですね〜、と若い人が感心。 年末までの展覧会を開示。 ネット…

搬出・搬入

収蔵庫から安藤信哉の絵を出して展示室に並べる作業だから収蔵庫から搬出なのか展示室へ搬入なのか。その距離数メートル。その数メートルで汗びっしょり。夏を連想させる絵を主に多めに出す。うーん、展示室が狭く感じられる。展示したい絵が多すぎる。 東直…

7月25日(月) 休館日

昼前、雑用で外出して帰宅たら俄かにお掃除モードに。掃除機を隅から隅まで動かす。夏の大掃除だ。汗びっしょり。水風呂へドボン。ふう、気持ちいい。 泡坂妻夫『奇跡の男』光文社1988年初版を再読。ずっと昔に読んだので初読と同じようなもの。趣向の違った…

撤収・片付け

自転車で美術館へ着いたら小雨。セーフ。ふう。展示台の撤収と片付け。今回展示した椅子はそのまま置いておく。 東直己『バーにかかってきた電話』早川書房1993年初版を読み始める。今夜中には読んでしまうだろう。 ネットの拾いもの。《 薄型のデジタルTV…

白砂勝敏展最終目

午前十時過ぎから来館者。ちょっとあわてる。賑やかに無事終了。やれやれ。 山田正紀『人喰いの時代』徳間書店1988年初版を読んだ。 「人喰い船」から「人喰い博覧会」までの「人喰い〜」六篇の連作になっている。特高警察が跋扈していた昭和十二年頃の事件…

白砂勝敏展八日目

きょうも切れ目なく来館者。女性ばっか。 霞流一『夕陽はかえる』早川書房2007年初版を読んだ。「あとがき」から。《 それにしても、自分で言うのも何ですが、まことに奇天烈な作品世界が出来上がってしまいました。異様なしきたりの闇社会で、殺し屋たちが…

白砂勝敏展七日目

新聞朝刊を見てビックリ。音楽評論家中村とうようが投身自殺とは。蔵書などを武蔵野美大へ寄贈したというから、覚悟の自殺だろう。ホントに新作音楽がつまならない時代になった。真摯に大衆音楽に向き合っている人にはつらい世の中だ。私はいいかげん。 きょ…

白砂勝敏展六日目

台風一過。自転車で来る。 昨夕来館された知人女性の親戚が、レディー・ガガの専属スタイリストのニコラだと聞いて居合わせた人で盛り上がった。そのニコラが注目、依頼してレディー・ガガの靴をいくつも製作している若い日本人男性が、毎日新聞朝刊「人」欄…

白砂勝敏展五日目

台風接近で雨。バスで来る。 今朝、毎日新聞朝刊をのんびり読んでいて目をむいた。川村湊の連載「戦後日本の青春期13」。庄司薫『赤頭巾ちゃん気をつけて』について。《 主人公は東大受験生の庄司薫(=福田章ニ、当時三十二歳)が、十八歳の薫クンに身を…

白砂勝敏展四日目

台風接近で雨。バスで来る。 昨日の『死写室 Death seat 』は《やや乾いたユーモアがあるのが嬉しい》と記したけれど、やや乾いたユーモアと乾いたユーモアとはかなりの隔絶がある。乾いたユーモアのミステリ作家では都筑道夫が代表的。霞流一と都筑道夫、小…

白砂勝敏展三日目

アメリカが勝ったかな?日本かな?夢うつつに思った。朝、テレビで知った。万歳〜を通り越して空前絶後(だろう)の歴史的熱戦に度肝を抜かれた。どうりで街はすんごく静かなはずだ。皆、テレビ観戦に釘付けだっただろう。夜明け前、テレビを観なくてよかっ…

白砂勝敏展ニ日目

太田忠司『甘栗と金貨とエルム』角川文庫2010年初版を読んだ。ここには15日に書いた『追憶の猫 探偵藤森涼子の事件簿』の藤森涼子が重要な脇役で出ている。高校二年生の甘栗が交通事故死した父親の仕事、探偵事務所を整理するところから始まる。母はとっく…

白砂勝敏展初日

午前十一時、最初の来館者は女性。続いて来館されたご夫婦は、立て看板が目に留まって。効果あるんだ。それにしても来館者はほとんど女性。たくさん展示しているので、みなさん手に取りじっくりと品定め。迷うわなあ。 日本推理作家協会 編著「ミステリーの…

打ちのめされるようなすごい本

昨夕帰りがけにブックオフ長泉店で二冊。高橋健二『グリム兄弟』新潮文庫2000年初版、米原万里『打ちのめされるようなすごい本』文春文庫2009年初版、計210円。どちらも読まれた形跡がない。「打ちのめされるようなすごい本」とはすごい舞名を思いついたもの…

コロタイプ印刷

一日、飾りつけで終える。今回の白砂展は三月のアンコール展。私の気持ちは、十二月に企画している白砂勝敏・木の椅子展へ飛んでいる。You Tube の画像ではその面白さがよく伝わらない。今回搬入した一点は、面白い〜。座ってみるといっそう面白い。 昨日の…

搬入

昨日午後、搬出を見送り、ブックオフ沼津リコー通り店へ自転車を走らせる。知らない道を走ったら行き過ぎていた。太田忠司『追憶の猫』実業之日本社ジョイ・ノベルス2003年初版、五木寛之・帯津良一『生死(しょうじ)問答』平凡社ライブラリー2011年初版、…

臨時休館

昨晩帰りがけにブックオフ長泉店で二冊。團伊玖磨『パイプのけむり選集 旅』小学館文庫2009年初版、林美一『芸術と民俗に現われた性風俗 王城の春 篇』河出文庫1998年初版、計210円。 毎日新聞昨夕刊、「特集ワイド」は「公務員改革訴え閑職に 古賀茂明さん(…

展覧会最終日

贈られた花束の贈り主に知らない店があった。田中理子さんに聞くと、沼津市のカフェだという。開いて一年ほどだ。ここ数年、沼津三島といわず、各地で新しいかたちのカフェ=コーヒーを飲み、並んでいる雑貨や古本を購入するという店が次々に開いている。ひ…

展覧会五日目

昨日、年配のご婦人から恵まれた音楽CD、ロックバンド、ニューロティカの最新アルバム『俺達が歩く道』全曲50分ほどを試聴。うーん、否定的な言葉しか思い浮かばない。歌詞の印象が浅い。演奏は職人的手堅さではあるけれど、それ以上のものではない。「感…

展覧会四日目

昨夜は昨日書いた「柳ケ瀬ブルース」を聴きたくなり、藤圭子の処女LP『新宿の女』1970年をかけた。これに収録された「柳ケ瀬ブルース」はじつに黒い。漆黒の闇の底からぐっと浮かび上がってくる黒い砲弾の声。まさしく昭和四十年代の歌だ。戦後二十年を経…

展覧会三日日

知人のウェブサイトから。《「内田裕也みたいな人が来た」と言うんだが、そういえば内田裕也に似ていなくもない。》 「柳ケ瀬ブルース」という名曲を作詞作曲した、その宇佐英雄、自転車に乗っているのをよく見かける。彼を特集した新聞記事には三島広小路駅…

展覧会二日日

伝説のブルース歌手ロバート・ジョンソン Robert Johnson 生誕百年をネットや新聞が話題にしている。昨夜久しぶりに、二十年ほど前に出た二枚組CDを聴いたけれど、やっぱり好みではない。巧いが……。美空ひばりの歌唱力が絶賛されるけれど、声質が私の好み…

展覧会初日

十時半には満車。賑やか。お昼時はやはり空く。一息つく。午後再び賑やか。静岡新聞の取材。それにしても暑い。 玄関横のイロハ紅葉にヒヨドリが営巣していたけど、昨日四羽のヒナが孵った。ドアを開けるたびに親鳥が飛び去ってゆく。なにせ巣は頭の高さ。四…

展示準備/サクリファイス

明日からの展覧会の準備。展示品を搬入、飾りつけ。 近藤史恵『サクリファイス』新潮社2007年3刷を読んだ。サクリファイス sacrifice =犠牲的行為。国内ではマイナーな自転車のロードレースが舞台。競輪とはまるで違う競技だ。ロードレースの場面が大部分だ…

7月 3日(日) ナンシー関の眼力

昨夕帰りがけにブックオフ長泉店で三冊。ナンシー関『ナンシー関のすっとこ人名辞典』飛鳥新社2002年3刷帯付、太田忠司(ただし)『甘栗と金貨とエルム』角川文庫2010年初版、米澤穂信(ほのぶ)『クドリャフカの順番』角川文庫2010 年6刷、計315円。ナンシ…

休館日

昨夕帰りがけにブックオフ長泉店で二冊。太田忠司『天国の破片(かけら)』勁文社ノベルズ1998年初版、同『レンテンローズ 笑う月』富士見ミステリー文庫2002年初版、計210円。 昨晩のテレビ「新日曜美術」の画家諏訪敦の特集は面白かった。彼が三島市に住ん…

アブラハヤの稚魚

長野県松本市の地震で男性が崩れた本の下敷きになって死亡。《 高さ約70〜80センチに重なった雑誌に埋もれ、あおむけの状態だった。》 他人事ではないなあ、と思いつつ、昨夕もブックオフ長泉店で二冊。『横溝正史翻訳コレクション』扶桑社文庫2006年初…