2012-11-01から1ヶ月間の記事一覧

選外作家作品

昨日の続き。前回の『東西ミステリー ベスト100』で50位までに入選し、今回選外になった小説家と作品。 18位 『ゴメスの名はゴメス』 結城昌治 23位 『事件』 大岡昇平 24位 『檻』 北方謙三 29位 『黄土の奔流』 生島治郎 29位 『逃れの街』…

星を継ぐもの

ブックオフ長泉店で二冊。谷川俊太郎『魂のいちばんおいしいところ』サンリオ1990年初版、ジュール・ヴェルヌ『地底旅行』岩波文庫1997年初版、計210円。 『東西ミステリー ベスト100』文藝春秋で海外編で26位に入っていたジェイムズ・P・ホーガン『星を…

小さな、でっかい宇宙

初冬を感じる朝だった。珍しく目覚ましの音で目覚め。 三島市のショップ「テケテケ」の知人女性が27日のブログで白砂さんの展示を紹介している。《 ガラス瓶の中の小さな、でっかい宇宙。 なんとも愛おしく感じられる作品群です。 》 深くうなずく。ネット…

11月26日(月) 休館日

一日雨。昨日買った『東西ミステリー ベスト100』文藝春秋を読む。《 『東西ミステリーベスト100』、前回(1985)の座談会が収録されていて、今回のものと比べるといろいろ興味深い。まず気がつくのは、2012年の座談会は作品や作家の魅力を語るより、状況…

あと一月

来館者からあと一月ですね、と言われる。閉館まで一月を切った。 昨日の毎日新聞朝刊、柳田邦男「深呼吸」、「170万人 どこで最期を」から。《 厚生労働省の統計によると、一昨年(2010年)の死者数は119万人余となっている。 》《 80年代以降の10年ごとの全…

反絵、触れる、けだもののフラボン

近所の本屋で文藝春秋・編『東西ミステリー ベスト100』文藝春秋2012年を買う。800円也。向かいのブックオフ長泉店で『オール讀物』11月号を立ち読み。アンケート特集「もっとも美しい小説」を読む。レイ・ブラッドベリ『「万華鏡』から『平家物語』、三…

オブジェ人形

昨夜、紙にメモしてあった21日の事項を調査。久生十蘭「モンテカルロの下着」は『久生十蘭傑作選 II 黄金遁走曲』教養文庫1976年初版に収録されていた。読んでみた。既読? 高木彬光『夜の皇帝』は神月堂版2003年を持っていた。 作者別に整理しているけど、…

白砂勝敏展初日

昨夕帰りがけにブックオフ長泉店で四冊。網野善彦『東と西の語る日本の歴史』講談社学術文庫2000年7刷、大阪圭吾『とむらい機関車』創元推理文庫2001年初版、二階堂黎人・編『密室殺人大百科(上・下)』講談社文庫2003年初版、計420円。後の三冊は贈呈用。…

準備完了

橋本治・内田樹『橋本治と内田樹』ちくま文庫2011年初版の、内田樹の発言から。《 西本願寺の書院を見て一番感じたのは、作ってる人たちに自信があるっていうことなんですよね。自分のやっていることに対する自信がある。自分の遊びが個人的なレベルにとどま…

11月20日(火) 振替休館

ブックオフ長泉店で二冊。『マルコムX自伝』河出書房新社1993年3刷帯付、平松洋子『おいしい日常』新潮文庫2009年5刷、計210円。 ブックオフ沼津リコー通り店で四冊。有栖川有栖『山伏地蔵坊の放浪』東京創元社1996年初版帯付、落合恵子『おしゃべりな屋根…

懐かしき未来

お昼から白砂勝敏展の準備。ガラス瓶と金属と鉱石を組み合わせた新作が、スチームパンクの懐かしき未来を表象しているようで、じつに興味深い。これは面白い。 橋本治・内田樹『橋本治と内田樹』ちくま文庫2011年初版を読んだ。橋本治に内田樹が問い掛けると…

内田宜子展最終日

明日20日(火)休館します。 昨日の毎日新聞「今週の本棚」、佐高信『飲水思源──メディアの仕掛人(プロデューサー)、徳間康快』金曜日への、渡辺保の評から。《 「三分に一度笑える爆笑映画」というコピーがあったが、この本は一頁(ページ)に一度笑え…

未知の人、未知のもの

20日(火)休館します。 毎日新聞朝刊コラム、金原端人「好きなもの」から。《 新しい詩や短歌が好きだ。歌人なら穂村弘、東直子、江戸雪、斉藤斎藤、佐藤弓生などなど。詩人なら高階杞一(きいち)、蜂飼耳、斉藤倫、文月悠光(ふづきゆみ)、最果(さい…

巨大、巨大、電子ブック

20日(火)休館します。 雨。寒々としているので暖房を入れる。 昨夕帰りがけにブックオフ長泉店で文庫本を四冊。笹本祐一『ハレーション・ゴースト』創元SF文庫2012年2刷、谷川俊太郎『詩めくり』ちくま文庫2009年初版、多和田葉子『旅する裸の眼』講談…

「人妻」の研究

昨夕帰りがけにブックオフ長泉店で講談社文庫の歌野晶午を二冊。『安達ケ原の鬼密室』2003年初版、『正月十一日、鏡殺し』2011年初版、計210円。 堀江珠喜『「人妻」の研究』ちくま新書2005年2刷を読んだ。面白かった。なんたって「人妻」だから。人妻=浮気…

小口と天地が黄色

打ち合わせたかのように、来館者が入れ替わる。 ふっと思い出したこと。先だっての東京行きで、地下鉄に乗車したときのこと。若い女性たちがケータイやスマホの画面をじっと見つめているありふれた光景のなかで、座席に座ったスーツ姿の若い男性が軽装本をし…

『「人妻」の研究』『破産』

昨夕帰りがけにブックオフ長泉店で二冊。須賀敦子『本に読まれて』中公文庫2001年初版、橋本治・内田樹(たつる)『橋本治と内田樹』ちくま文庫2011年初版、計210円。前者は単行本で持っているけど、装丁が気に入って(買う理由はいくらでもつくなあ)。 題…

内田宜子展二日目

切れ目ない来館者。同世代の方=高齢者がほとんど。みなさん、お元気。 ネットのうなずき。《 年齢を忘れて生きるのが楽でいいと、そう思ってきたが、だんだん体が動かなくなってくる。 》 原研哉《 やはり、65歳を知力体力のピークと考える発想は、捨てて…

内田宜子展初日/星か雲か

長年木版画を制作してきた内田宜子(のりこ)さんの初個展。来館され次々と祝する方々。晴れ舞台。 先だって王紅花さんから恵まれた新歌集『星か雲か』ながらみ書房をやっと読んだ。個人誌『夏暦』と商業誌での発表から三二六首を自選。初見の歌、記憶にある…

11月10日(土) 臨時休館

東海道線の各駅停車に乗車。うつらうつらしているうちに東京駅着。→神田駅→三越前駅下車、ギャラリー・トモスの艾沢詳子展へ。 昼食→新橋駅→品川駅下車、ギャラリー・オキュルスの亀谷彩展へ。 →高輪台駅→五反田駅→渋谷駅下車、岡本太郎の巨大壁画を見上げて…

東京左半分

昨日の久しぶりの東京、じつに印象深かった。三越デパート本館には気位の高そうな、着飾ったご婦人たち。高輪台では、質の良いカジュアル服を着こなしている、若くて綺麗な女性たち。省みてテレビ芸能人の品のなさに気づく。渋谷、明大前は、若さだけが溢れ…

休みのような一日

10日(土)休館します。 昨夕帰りがけにブックオフ長泉店で二冊。鷲田清一『感覚の幽(くら)い風景』紀伊国屋書店2007年2刷、ラ・ロシュフコー『箴言集』ワイド版岩波文庫2002年3刷、計210円円。 昼前、花壇の草花を少し刈り込む。昼過ぎ、しばらく閉館、…

搬入展示

10日(土)休館します。 昨夜のテレビ番組でぐっとくる言葉に出合った。《 満足はしなかったけれど、心残りはなかった。 》 富士山は中腹まで雪。 取次ぎ大手のトーハンが配本拒否とは。《 事件となった刊行物は、鹿砦社から発行された、『タブーなき原発…

片付け

10日(土)休館します。 年賀状を買ったり、近所の方へお買い上げの絵を届けたり、壁のピン穴をふさいだり、こまごまとした用事をゆっくり片づける。 ダライ・ラマ法王が来日しているとは。講演も。マスコミは報道していない……中国に遠慮? ネットの見聞。…

北斎道子展最終日 10日(土)休館します。 雨なのでバス。最終日も満車、賑やか。好評裡に終了。よく売れた。 毎日新聞昨朝刊、「経済への視点」、水野和夫「21世紀の資本主義 『蒐集』からの撤退は可能か」を昨日引用した《 集めるのは人間の性 》の流れ…

きょうは開館

10日(土)休館します。 きょうも十時前から来館者。赤い花が咲いてゆく。午後は満車状態。慌しく過ぎてゆく。 ネットの見聞。《 20代の頃、古本を漁る高齢者を見て、もう先がないのによく集めるよなと思った。 でも、いざ自分が先のない年齢になってみる…

螺旋階段

昨日取り上げた久世光彦『 一九三四年冬─乱歩』新潮文庫1997年初版の表紙絵は建石修志による、魚眼レンズで覗いたように歪んでいる螺旋階段。螺旋階段の絵に惹かれる。他には江國 香織『ホテルカクタス』集英社2001年初版、佐々木敦子の表紙絵。集英社文庫版…

一九三四年冬─乱歩

北斎道子展、きょうも途切れない来館者。滞在時間が長い。様子を見て昼食。 久世光彦(くぜ・てるひこ)『一九三四年冬─乱歩』新潮文庫1997年初版を読んだ。忙中閑あり、旬日かかって読了。旨いブランデーをチョビチョビ味わうように、六章をゆっくり耽読。…

北斎道子展二日日

午前十時前から来館者。きょうも赤い花がいくつか咲いた。 ネットの見聞。《 「アートで人々の世界の見方を変えることができる」 》JR ネットの拾いもの。《 タイトルにたぶんをつけると無責任になる。 たぶん史上最大の作戦 たぶん日本沈没 たぶん相棒 た…

北斎道子展初日

一昨日帰りがけにブックオフ長泉店で二冊。乙一『銃とチョコレート』講談社2006年5刷函付、獅子宮敏彦『神国崩壊』原書房2009年初版、計210円。 昨夕帰りがけにブックオフ長泉店で四冊。ジョナサン・マーゴリス『みんな、気持ちよかった! 人類10万年のセッ…