2013-01-01から1年間の記事一覧

「ふたりの距離の概算」

書類をゴミ箱へ、本棚の本を段ボールへ収め、空いた場所へ本を詰める。ブックオフ行きの本があった。二冊だけど。たまに本を移動させないと整理が追いつかない。少しは見通しがよくなったかな? 本が移動しただけのような……。 毎日新聞「2008年『この3冊』…

「蚊取湖殺人事件」

最近写真に撮るようなトマソン物件や珍景に出合わず、カメラから遠ざかっていた。昨日ブックオフ三島徳倉店へいつもの裏道を行ったのだけれど、巨大な送電線鉄塔(脚が○管で下を車が通過できる)を遠望して、あ〜あ、塗装し直しているところを写真に撮りたか…

「消えたタンカー」

寒い朝。焚火が恋しい。晴れて風は無し。元気が出て、源兵衛川へヒメツルクサ刈りへ。きょうはゴミ袋一杯。軽く汗。これで今年の川の清掃は終わり。 午後ブックオフ三島徳倉店へ自転車で行く。山本義隆『磁力と重力の発見 1』みすず書房2004年9刷帯付、道尾…

「ビブリア古書堂の事件手帖4」

午後、知人たちが演奏などで参加している、大西小夜子( Sayoko Onishi You Tubeに画像)という方のダンス・パフォーマンスを長泉町の文化施設ベルフォーレで観る。前半は土方巽の暗黒舞踏の流れを連想、後半は近松門左衛門〜月岡芳年のケレン味を感じた一時…

「名探偵も楽じゃない」

昨日コピーして貼った作家の石坂英太郎は、ミステリ作家石沢英太郎の間違いだろう。 朝雨は止んだけれど、今にも泣き出しそうな曇り空。こういう日は動きも鈍くなる。一番近いブックオフ長泉店へ自転車で行く。ピーター・ラムゼイ他『シャーロック・ホームズ…

いろいろな出来事

昨晩、造形作家白砂勝敏氏から新作を見て欲しいと依頼され、氏の自宅で鑑賞。いくつもの大小ガラスビンと金属細線からできた新作はぐっと生命感を感じさせる。これはまた、予想外に面白い。誰も考えなかっただろう造形だ。午後十時まで三時間ほど語らってし…

中井英夫/やなせ・たかし

昨日市立小樽文学館で催されている「中井英夫展」の図録が届く。じっくりと読んでしまう。三十六頁。薄いが厚く熱い。というより冷熱。病臥の歌人中城ふみ子との往復書簡。《 この往復書簡は『中井英夫全集第十巻 黒衣の短歌史』(ニ○○ニ年、創元ライブラリ…

「名探偵が多すぎる」

この一週間日をあけて、源兵衛川の上流部の石垣に繁茂する外来種のヒメツルソバの除去に精出した。48リットルのゴミ袋に一杯入れて合計10袋。面白いもので、日当たりの良いところだけに生える。若芽でも根は20センチほどにも。西洋タンポポみたいだ。《 と…

今年の俳句

雲の多い天気。ブックオフ長泉店で三冊。中島らも『寝ずの番』講談社1998年初版帯付、佐藤亜有子『東京大学殺人事件(副題 愛の秘密結社)』河出文庫2013年初版、内藤昌『近世大工の美学(副題 環境倫理としての日本古典建築学)』中公文庫1997年初版帯付、…

「ぼくらの時代」

栗本薫『ぼくらの時代』講談社1978年初版を読んだ。第24回江戸川乱歩賞受賞作。止まらない、一気読み。面白かった。テレビ局のスタジオで音楽番組の録画中に観客の女子高生が背中を刺されて死んだ。そして別の倉庫では彼女の女友だちが頭から血を流して死ん…

伊豆グルメ買いものツアー

ネットゲリラ氏主催の「伊豆グルメ買いものツアー」に参加。二十数名を乗せたバスは三島駅北口を午前十時に出発、清水町の客でごった返す食遊市場を冷やかし、沼津市西浦木負で蜜柑をタダで賞味、伊豆の国市のいちごプラザでズガニのうどんの昼食、伊豆市八…

「おれたちはブルースしか歌わない」

宝くじの最終日とか。家の前は左向きが大渋滞。左百メートルにみずほ銀行の宝くじ窓口がある。 西村京太郎『おれたちはブルースしか歌わない』講談社1975年初版を読んだ。『名探偵なんか怖くない』があまりに良かったので、続いて未読のこの本を。副題が「青…

「名探偵なんか怖くない」

氷雨の一日。家にこもって西村京太郎『名探偵なんか怖くない』講談社1971年初版を読んだ。海外からエラリー・クイーン、エルキュール・ポアロそしてメグレが東京へ招聘される。もう一人明智小五郎も招かれる。新宿のマンションで一堂に会する四人の名探偵。…

冷雨のモンテーニュ

昨日リンクを貼ったNHK総合26日放送の番組『金とく 富士山』、黒崎めぐみアナの取材日記に私とのツーショット写真(鉄橋の下)が掲載されていた。 http://www.nhk.or.jp/nagoya/nature/shuzai/20130830.html#shuzai 寒い一日。夜中より寒い昼には冷雨が…

年賀状とお知らせ

いくつかの用事が片付き、自転車でブックオフ長泉店へ。松浦寿輝『花腐(はなくた)し』講談社2000年初版帯付、石持浅海『八月の魔法使い』光文社文庫2012年初版帯付、計210円。年賀状の宛名書き。手書き。今回から失礼を省みず減らす。あれれ、葉書が余って…

別品

晴天。富士山を仰ぐ。雪は少なめ。宝永火口に雪はほとんど見られない。《 宝永四年十一月二十三日(1707年12月16日)に富士山の南東斜面にあらたな火口(宝永火口)が開き,大規模かつ爆発的な噴火(宝永噴火)が発生した。 》 小山真人 http://sakuya.ed.sh…

「村のエトランジェ」ほか

嬉しい知らせが飛び込んできた。《 9月に放送した「金とく」が全国放送になります! 「金とく 富士山〜水の山が育む豊かな世界〜」 12月26日(木)午後3時15分30秒〜3時58分30秒 になります。 》 NHK総合テレビの中部圏で放送された番組が全国…

ラッパーの気分で「触手」を読む

お昼まで立教大学セカンドステージの受講生六人を、源兵衛川などグラウンドワーク三島の実践地へ案内。源兵衛川をカワセミが行ったり来たり。前のカワセミと大きさが違うようだ、と皆さん。午後、沼津市のギャラリー・カサブランカへ頼まれ物を自転車で届け…

「メーゾン・ベルビウ地帯」

椿實「メーゾン・ベルビウ地帯」(『椿實 全作品』立風書房1982年初版収録)を再読。初出は昭和22年、同人誌『新思潮』。メーゾン・ベルビウ MAISON BELLE VUE は上野の杜のそばにある安アパートの名前。敗戦後の浅草と上野を舞台にした男女の出逢いと別れ。…

『とらんぷ譚』

昨日の『真珠母の匣』は『とらんぷ譚』四部作の第四部に当たる。『幻想博物館』『悪夢の骨牌』『人外境通信』そして『真珠母の匣』に短篇「影の狩人」「幻戯」他を加えて『とらんぷ譚』は、1979年12月20日に平凡社から刊行された。この『とらんぷ譚』を中井…

『真珠母の匣』

中井英夫 『真珠母の匣』平凡社1978年初版を久しぶりに再読。本が出た当時読んで、よく分からないまま、本を閉じた。初老のオバサンたちの繰言(!)は、三十路にもならぬ若輩者には到底理解の及ぶところではなかった。しかし、主役の三姉妹よりも年長となっ…

「架空庭園の午後」

昨日林由紀子さんの個展「架空庭園の午後」の案内葉書が刷り上がった。そのデザインを手がけた友だちから紹介文を書くよう仰せつかる。以下が今朝一発OKの出た紹介文。《 木版画と同様に銅板に彫刻刀で直接彫る方法で銅版画を創る林由紀子さんの蔵書票は、…

「生首殺人事件」

昨日につづいて曇天。体は太陽光発電のようで、こういう日は鈍い。用事のついでにブックオフ長泉店へ自転車で。山崎純『死は甘くほろ苦く』東京創元社1988年初版、武光誠『知っておきたい日本の神様』角川文庫2006年4刷、計210円。 「十ニ人の抹殺者」「人間…

グリーンデータ

開戦記念日。午前中は会議室で源兵衛川の植物の勉強会、午後は川を歩いて植物の観察と外来種の除去。講師は富士山自然誌研究会代表 菅原久夫氏。今日の収穫。植物の評価とグリーンデータ。《 現生種の評価(定着度指数)の試み 5項目の評価 1 自生の時期(…

「人間掛軸」

文庫本バベルの塔のてっぺんに長谷川三千子『バベルの謎』中公文庫2007年初版。その「文庫版あとがき」のくだり。《 西尾幹ニ氏が近著のなかで「『現代かなづかい』は矛盾がありすぎ、『旧仮名』……は無理がありすぎ」る、という名言を吐いておられるが、 》 …

『十ニ人の抹殺者』

イトーヨーカドー三島店へ買いものに行く途中、御殿川の橋の下をカワセミが飛んでいった。陽射しを浴びてじつに美しい。三島市の旧市街地を流れる農業用水路、西から蓮沼川、源兵衛川、四の宮川、御殿川そして桜川それぞれでカワセミを見た。ツバメ並みだ。…

減らない。おかしいなあ。

数日前柿沼忍昭住職から1000円で購入した名刺大の簡明な線描画(仏様の横顔)を近所の100円ショップで買った額に納める。うわあステキ。ライティングデスクの上に置く。カット絵は画家の個性(手くせ)がはっきり現れるが、これもそう。初めて手にして見た時…

『世界によってみられた夢』

大震災からきょうで一千日。復旧は未だし。どこに未来への芽があるのか。ある、と思う。 来年二月某小学校で美術のことでお話を頼まれる。昨夜からアーダコーダと考え寝つけず夢でも考え、いつもより早く目覚めてしまう。毎日九時間以上寝ているのに、今回は…

『ゆたかな社会』

穏やかな一日。ブックオフ長泉店で四冊。半藤一利『漱石先生ぞな、もし』文藝春秋1992年初版、東直子『私のミトンさん』毎日新聞社2011年初版、井伏鱒ニ『晩春の旅│山の宿』講談社文芸文庫1992年2刷、イアン・サンソム『蔵書まるごと消失事件』創元推理文庫2…

一九四○、一九七二、二○一一

中京大学アートギャラリーC・スクエアが来年三月で閉鎖という知らせが届く。上條陽子展をK美術館で催していた時、担当者が来館。そしてそちらで上條陽子展が催された時初めて訪れた。興味深い企画展がいくつも催された。なかなか行けなかったが。終わりは…