2013-11-01から1ヶ月間の記事一覧

『文庫本福袋』

寒いけど穏やか。ブックオフ長泉店で三冊。キャシー・アッカー『ドン・キホーテ』白水社1994年初版、清岡卓行『手の変幻』講談社文芸文庫1990年初版帯付、七河迦南『七つの海を照らす星』創元推理文庫2013年初版帯付、ニ割引セールで計252円。 昨日買った坪…

『ふらんす小咄大全』

カミ『エッフェル塔の潜水夫』筑摩書房1969年初版を久しぶりに再読しようと、本棚の奥をごそごそのぞいたら、昨日の本の元版『ボートの三人男』筑摩書房1969年初版帯付が出てきた。あれれ。発売当時に買った本だ。その隣には河盛好蔵・訳編『ふらんす小咄大…

「ボートの三人男」

風が強いので遠出はせずにブックオフ長泉店へ自転車で行く。『五味康祐代表作集5 麻薬3号 興行師一代』新潮社1981年初版函月報帯付、『時代小説の楽しみ 十一 魔界への招待』新潮社1991年初版帯付、計210円。前者、「麻薬3号」がずっと気になっていた。 …

密室に向って撃て!

昨日畳替えをしたので井草の香りに包まれて熟睡、目覚ましで起きる。十時間あまり寝た。女房と畳は新しいのがいい、というが、女房のほうは未経験。 東川篤哉『密室に向って撃て!』光文社文庫2011年10刷を読んだ。『密室の鍵貸します』に続く烏賊川市(いか…

朝のいのり

風景木版画の川瀬巴水(はすい)展が二館で催されている。千葉市立美術館と太田区立郷土博物館。 http://www.ccma-net.jp/exhibition_end/2013/1126/1126.html http://www.city.ota.tokyo.jp/seikatsu/manabu/hakubutsukan/kawasehasui_seitan_130nen_kinen.…

切断ヴィーナス

夏目房之介のブログ『夏目房之介の「で?」』、23日に林静一の漫画本が紹介されていた。《 こちらは、林静一作品集。ライアンさんの編集。 》 写真の開いたページには林静一の「花に棲む」の四色カラー絵。これは『林静一作品集』青林堂1972年のために描かれ…

1991年 今や安全神話は崩壊した 

朝、ブックオフ三島徳倉店へ自転車で行く。昨日、河出文庫のご当地ミステリー傑作選が十冊あまり並んでいて、はて何を持っていたか不明、手を出さず帰宅。今朝メモを手に。『博多ミステリー傑作選』1986年、『大阪ミステリー傑作選』1987年、『紀州ミステリ…

2020年完成

スクラップブック、磯崎新の「現代日本美術の袋小路 下」毎日新聞1986年11月22日から。《 ブルックリン美術館は、九十年前にコンペでマッキム・ミード・アンド・ホワイト建築事務所の壮大なプランを採用した。(引用者:略)その六分の一しか実現しなかった…

『文学で社会を読む』

埼玉県からの視察、バスが渋滞で遅れ、午前中の予定が昼をまたいで源兵衛川を案内。「こんなに近くにカセミがいるなんて!」と驚かれ「こういうところに住みたい」と声に出される。 午後三時前お茶にしようかな。とサイレン。どこかなと前を通る消防車を見に…

原発記事

体慣らしにブックオフ沼津南店へ自転車で行く。秋山ちえ子『冬の薔薇』三月書房1994年3刷函帯付、ルイス・キャロル『鏡の国のアリス』ちくま文庫1991年4刷、計210円。前者は文庫サイズのハードカバー。このシリーズ、以前から欲しかった。やっと買えた一冊。…

『森のバルコニー』つづき

最近記憶力は衰え、注意力は散漫になってきた。昔からだ、と聞こえてくるがそれは無視して。ブックオフで痛感。昨日も津原泰水『ルピナス探偵団の当惑』原書房2004年初版を手に、以前買った本とは違う気がするが……しばし悩んで棚に返した。自宅の本棚には同…

『森のバルコニー』

9日に取りあげた佐々木邦(くに)の出生地の誤りについて清水町図書館から返事のメールが届く。《 ウィキペディアにつきましては、個人のボランティアの記述に基づく記事ですので、訂正の依頼は控えさせていただくことをご理解いただきたいと存じます。 》 …

『ビブリア古書堂の事件手帖3』

三上延『ビブリア古書堂の事件手帖3』メディアワークス文庫を読んだ。1と2は、知人女性が面白いから、と貸してくれて読んだ。プロローグとエピローグを挟んで三話からなる。第一話が「ロバート・F・ヤング『たんぽぽ娘』(集英社文庫)」。12日に話題…

『狼少女』/『超短篇アンソロジー』

やなせたかし『狼少女』サンリオ1976年初版を、昨日段ボールの山からやっと発掘。再読。七篇の短い物語を収録。あとがきに表題作の由来。《 狼男も狼少年もあるが、狼少女はユニークと思い、》 好みはたった二ページ弱の「梅いちりん」。やなせたかしは小品…

『TOKYO未来世紀』再び

富士は白雪、いい天気。倉庫でいくつもの段ボール箱に詰めてあった、味戸ケイコさん、『詩とメルヘン』関連の本を分別整理。これで終了。やれやれ。 午後のひととき、友だちに誘われてお散歩。そして紅葉の始まった木々の落葉と木漏れ日が音楽のように美しい…

『ヌード写真』つづき

昨晩、飲み会の前にブログを駆け足で上げる。帰宅して確認すると、数箇所打ち間違い。急いてはことを仕損じるわ。ただでさえそそっかしいのに。そそっかしいといえば、こんな詩。《 「虫」 天野忠 病気が癒ってしまい すっきりした腹の上に 新しい晒しをくる…

『ヌード写真』

出版関連のウェブサイトでは毎日、こんなすごい本が出ます、出ました、話題(沸騰)の、といった美辞麗句な書き込みがあふれている。あれもこれもまずは本を手にして確認したいが、近所の本屋にはまわってこない。出版社や熱帯雨林で画像を眺めているだけ。…

一段落

朝、返ってきた味戸ケイコさんの絵、自宅に置いてあった内田公雄の抽象画四十点ほどを倉庫へ収納。倉庫にあったやなせたかし関連本二十冊ほどを、やなせたかし記念館から届いた段ボール箱に入れてやなせたかし記念館へ送る。これで一段落。やれやれ。 ブック…

「たんぽぽ娘」

午前中は埼玉県からのグラウンドワーク三島の視察案内。午後は御園(みその)で栽培中のミシマサイコの畑でこれからの打ち合わせ。 昨夜、昼に買った文藝春秋・編『酒との出逢い』文春文庫1990年初版をどこにしまおうか(置こうか)と文庫本の塔を見渡して、…

『ガラマサどん』/講談社文庫の黒背

佐々木邦(くに)『ガラマサどん』講談社大衆文学館文庫1996年初版を読んだ。昭和五(1930)年に雑誌に連載された。表紙の紹介から。《 失業の名人の私がやっともぐりこんだのは、ガラマサどんと仇名されるワンマン社長が一代で築いたビール会社。社長は立志…

『アンパンマンミュージアム アートブック』

午前中は源兵衛川の月例清掃。帰宅したら雨。午後、やなせたかし記念館から、貸してあった味戸ケイコさんの絵三点が戻る。丁寧な扱いがうれしい。やはりいい絵だ。別便で寄贈承諾書とコーヒーカップ(アンパンマンの図柄)そして『アンパンマンミュージアム …

『3分間劇場』

午後、知人の車に同乗してMOA美術館へ。帰りがけにブックオフ函南店へ寄る。佐々木邦(くに)『ガラマサどん』講談社大衆文学館文庫1996年初版、壇一雄『王様と召使い』旺文社文庫1983年初版、バーゲンなので計160円。『ガラマサどん』の「人と作品」から…

引き金の音楽

昨日同乗した知人女性の車では、ご主人の好みのサラ・ヴォーンのジャズ・ヴォーカルが流れていた。多分1950年代後半の録音だろう。夕食の前につけてあったテレビのNHK総合で真空管の話題で、喫茶店の老オーナーがかけていたジャズがカーティス・フラー Cu…

『文学のプロポ』つづき

お昼から長光寺での「風の子造形教室展」の撤収。それにしても抜群の展示だった。素晴らしかった。住職に感謝。子どもたち、よかったね。開花させた先生たち、すばらしい。生きていればこそ、予想外の愉快な出来事に遭遇する。人との出会いの幸運をひしひし…

『文学のプロポ』

お昼から夕方まで、栃木県と北九州市からのグラウンドワーク三島の事業地視察をこなす。視察場所は主に源兵衛川。 中公クラシック『アラン』中央公論社2002年初版収録「文学のプロポ」を読んだ。先月30日に書いたように、もう一つの収録「芸術論集」は放擲し…

『百句燦燦』

ジャック・プレヴェール『小鳥のはこんできた手紙』サンリオ1976年初版は、訳=サンリオ出版部。一昨日取りあげた「朝の食事」の結びの部分。《 レインコートを きた そとは雨だったから そして あのひとは 雨のなかをでていった なにもいわずに あたしをみ…

「風の子造形教室展」三日目最終日

昨夜からの雨は開場の十時には止む。友だちの車に同乗、長光寺へ。沢山の来観者、愉しいと好評裡に終了。私のキャッチコピーが「子どもたちの愉快な芸術祭」「天真らんまんなアート作品をお寺いっぱいにくり広げます!!」。濃密な三日間だった。住職の好意に…

「風の子造形教室展」ニ日目中日

午前九時半過ぎ、友だちの車に同乗、長光寺へ。静岡新聞朝刊に記事が掲載されたので、ご近所の方も来訪。わあ、いいねえと感心しきり。賑やかで和やか。いい日和。午後五時帰宅。 小笠原豊樹・訳『プレヴェール詩集』河出書房1967年初版を繙く。ジャック・プ…

「風の子造形教室展」初日

午前中は源兵衛川下流部の繁茂した雑草の刈り取りに参加。四トントラックと軽四輪に山積み。いい汗一汗。正午に帰宅。午後は昨日準備した長光寺「風の子造形教室展」へ友だちの車に同乗していく。バスも通わない山寺なので人出を心配したが、杞憂だった。多…

『百句燦燦』

明日から始まる「風の子造形教室展」 Art 長光寺 Vol.1 の展示の準備で朝から出かける。午後五時半帰宅。四人で展示。住職の好意で、お寺の本堂をせいせいと使った、非常に面白い展示になった。これはいい。ニ日〜四日のたった三日間の展示。天気もよく幸先…