2013-06-01から1ヶ月間の記事一覧

源兵衛川であそぼ

トヨタ労組主催の「源兵衛川であそぼ」、ゴミ拾いと生き物さがしのイヴェントのお手伝い。親子百三十人ほどが参加。朝八時から午後三時過ぎまで、天気に恵まれ、好評裡に無事終了。三時半帰宅。コーヒー一杯。後は休息。 ネットの見聞。《 「被災地の復興の…

グラウンドワーク三島総会

午後、グラウンドワーク三島の年次総会に出席。司会を務める。事務局長による富士山の問題点の講演、続いて交流会。 ネットの見聞。《 静岡県の研究者が02年に東北向けのコメとして開発したものの「お蔵入り」になっていた新品種が、東日本大震災後、岩手県…

肖像の深いあかり

朝、八月に隣の長泉町で催される、戦争の記憶の展示用に、水木しげる『コミック昭和史』1〜3巻講談社を主催者に貸す。ついでに戦時中の慰問絵葉書(竹中英太郎ほか)、軍事郵便もお貸しする。 沼津市の牛山精肉店へ。坂部隆芳氏の女性肖像画への短文「肖像…

味戸ケイコさん来訪

九時三島駅南口から、三島にある日大国際関係学部の学生三十人ほどを、グラウンドワーク三島の実践地、源兵衛川ほかを理事長と二人で案内。中流の三つ石神社脇で川へ入って茶碗のカケラなどを拾う。わあ、冷た〜い、と驚いていた女学生たち(ギャルと呼びた…

八分休眠

止みそうで止まない梅雨の雨。オツムが八分休眠。 何年か前CDプレーヤーが壊れ、とりあえずで買ったDVDプレーヤーでCDを聴いていたけれど、音に飽きて昨日、デノンのCDプレーヤーに買い替えた。高いものではなく入門機といえる希望小売価格五万円ほ…

静謐の深い調べ

一昨日、沼津市の牛山精肉店から電話。画家の坂部隆芳氏が来店。牛山氏所蔵の店に展示する静物画に寄せた私の短文を気に入り、コピーを持っていったと。これは嬉しい。その短文はこれ。《 「静謐の深い調べ」 坂部隆芳氏の絵画は、人物・静物・ 風景を問わず…

銀鏡

午後、近所の会議室で駐日ボスニア・ヘルツェゴビナ大使館参事官の講演を聴く。今春訪ねた源兵衛川をとても気に入って、この講演に。その前に自宅で当地の歌手、故リリヤナ・ブトレル Lilijana Buttler のCD『 The Mother of Gypsy Soul 』2002年とバンド…

スーパームーン

梅雨の晴れ間。沖縄慰霊の日。ブックオフ長泉店で二冊。桜木紫乃『凍原』小学館文庫2012年2刷、田中啓文『猿候』講談社文庫2012年初版、計210円。 神奈川県立近代美術館鎌倉別館で野中ユリ展開催中。本棚から装丁した本をざっと出してみた。順不同で。マック…

豆腐の如く

雨が上がったので、自転車でブックオフ沼津南店まで一っ走り。久世光彦『冬の女たち』新潮社2002年初版帯付、内澤旬子『センセイの書斎』河出文庫2011年初版、鯨東一郎『哲学探偵』光文社文庫2011年初版、高橋英夫『偉大なる暗闇』講談社文芸文庫1993年初版…

狼煙を見よ

夏至。きのうもきょうも雨。これでは狼煙(のろし)を上げるのは難しい。狼煙=世間に事を起こすことを知らせる。 松下竜一『狼煙を見よ』河出書房新社1987年再版を読んだ。副題「東アジア反日武装戦線”狼”部隊」。1974年8月30日昼、東京丸の内の三菱重工業…

小部数出版だから、こその本

《 世の中には、すごく面白いのに、全然売れない本というのもあったりする。この場合の面白さとは、たぶんほとんどの場合は「一部の人にとって面白い」ということなのでしょうが。 》 たけくまメモ 一昨日の出版を連想。古書店盛林堂の出版した『大阪圭吉作…

娘の学校 同窓会

湿った風。梅雨模様。《 日本に 除湿機をつけたい ビルの街 女子付きなら 暑さ寒さもへのかっぱ 》 六日に亡くなったなだいなだ『娘の学校 同窓会』集英社文庫1988年初版を数日かけて読んだ。《 世の中では、勝つ事ばかりしか考えず、必勝などという字の染め…

続々復活

今年のミステリ界は、垂涎の探偵小説推理小説が続々復活。《 『大阪圭吉作品集成』は、すでに売り切れております。 》《 蘭郁二郎『奇巌城』は、残り数部。ダンセイニ『ドワーフのホロボロスとホグバイターの剣』は、まだ残部御座います。 》《 日下三蔵氏編…

人々を巡る短歌

短歌逍遥、人人への追慕。《 サンチョ・パンサ思ひつつ来て何かかなしサンチョ・パンサは降る花見上ぐ 成瀬有 埴谷雄高すなわち般若豊 アウシュビッツに降る雨を言う 道浦母都子 人の名もて日日を刻まばこの夏の永山則夫一条さゆり 照屋眞理子 中村金雄ピス…

漢字だらけ俳句

昨日、鷲巣繁男『戯論』の演目を引用したけれど、来月出るキルヒャー『普遍音樂──調和と不調和の大いなる術』工作舎も興味深い内容。その一部。《 十七のパルムラを持つ楽器をどのように調絃すべきか あらゆる情動を動かす作曲をどのように行うのか タランチ…

戯論

鷲巣繁男『戯論(けろん)』薔薇十字社1973年初版の副題は「<メディアム加藤郁乎>あるいは詩をめぐっての逍遥游」。目録は以下。旧字体だけれど、変換多難なので、ここでは多くを新字体で表記。《 連続講談 獨相撲郁乎雑俎 読み ひとりずもういくやのざつ…

定本 鷲巣繁男詩集/蝦夷のわかれ

『富澤赤黄男全句集』林檎屋の小冊子、山中智恵子の「青夜發孤狼」では、高柳重信と鷲巣繁男を挙げて記す。《 赤黄男に欠けていたものは、この秀れた二人の弟子にある、言葉の旅の放下の自由であろうか。 》 『定本 鷲巣繁男詩集』国文社1971年限定初版は、…

富澤赤黄男全句集

『富澤赤黄男全句集』林檎屋1976年初版を読んだ。赤黄男は「かきお」と読む。臙脂の布装、濃い茶の革背の瀟洒な本で、見てよし、触れて気持ち良くなる。厚めの本文用紙がまた心地良く、活字の大きさ組み方もよく、愉しい。巻末には高柳重信の四十頁に及ぶ、…

俳句に詠まれた画家

短歌に続いて、俳句に詠まれた画家(美術家)を。一人一句。《 彼等は婦人として絶えようダ・ヴィンチのまたぎ 加藤郁乎 》《 向日葵をゴッホの花と愛す娘(こ)よ 上村占魚 》《 黒き蝶ゴッホの耳を殺(そ)ぎに来る 角川春樹 》《 新涼の野面ゴッホの耳が…

短歌に詠まれた画家

ブックオフ長泉店で二冊。岩田慶治『道元との対話』講談社学術文庫2000年初版、米原万里『マイマス50℃の世界』角川ソフィア文庫2012年初版、計210円。それから雨。やっと梅雨本番か。 美術関連の記事が少ないとの仰せ。画家(美術家)を詠みこんだ短歌を列挙…

津軽三味線 秋田三味線/女歌の百年

高橋竹山の津軽三味線と浅野梅若の秋田三味線を合わせたCD『津軽三味線 秋田三味線競演集』クラウン1985年を聴いた。それぞれ八曲を演奏。竹内勉の解説から。《 こうしたもろもろの差が、静かに耳を傾け考え込みながら聞く高橋竹山の音の世界と、うっとり…

成田雲竹・高橋竹山

午前中は源兵衛川の月例清掃。強い陽射しに冷たい水が気持ちいい。細身の女性が佇んでいる。知人が連れていたカメラマンとモデルだった。 午後、ブックオフ長泉店で二冊。矢本大雪・編『千空歳時記』青森県文芸協会出版部2002年初版、小野正嗣『にぎやかな湾…

民謡最後の旅芸人 二代目津軽家すわ子

二代目津軽家すわ子『民謡最後の旅芸人 津軽家すわ子』CBS・ソニー1979年を聴いた。当然LPレコード。帯の宣伝文。《 今、半世紀の沈黙が破られた。長い苦楽の深淵から、すわ子の揺ぎない芸は、津軽の魂を叫ぶ! 》 いやに強張った惹句だが、内容は1979…

浅利みき・津軽じょんがら節

LPレコード『民謡浅利みき傑作集』テイチク刊行年不明を久しぶりに聴いた。古い唄のようだ。モノラルと擬似ステレオとステレオが混在。解説から。《 こうした浅利みきが誕生した蔭には、ゆずらず、これでもこれでもかと力で押しまくる伴奏の木田林松栄が居…

ひでこ節・津軽民謡流れうた

昨日伊藤多喜雄を聴いて、同じように鋼の歌声、藤井ケン子のLPレコード『ひでこ節』ビクター1979年を聴いた。懐深く鋼のような艶やかな声がコブシをすっと振ると、空気がぐっと密度を増すようにぞくぞくっとする。久しぶりに聴くとすんごい、平伏〜。八幡…

片腕

ブックオフ函南店へ自転車で。井上ひさし『言語小説集』新潮社2012年初版帯付、横関大『再会』講談社2010年初版帯付、『源氏物語 九つの変奏』新潮文庫2011年初版、風見潤・編『ユーモアミステリ傑作集』講談社文庫1980年初版、スティーヴ・ハミルトン『解錠…

本という不思議・つづき

長田弘『本という不思議』みすず書房1999年初版、続き。《 物語がくれるのは、どんな結末でもなくて、はじまりです。出口が入口であるような世界が、子どもの本の世界です。 》 137頁 優れた美術作品もそうだと思う。つまり以下の感じ。《 優れた美術作品が…

本という不思議

ブックオフ沼津リコー通り店で文庫を三冊。東川篤哉『もう誘拐なんてしない』文春文庫2011年7刷、渡辺剣次『ミステリイ・カクテル』講談社文庫1985年初版、アンドレ・シャステル『グロテスクの系譜』ちくま学芸文庫2004年初版、計315円。 長田弘『本という不…

パノラマ島綺譚

江戸川乱歩『パノラマ島綺譚』光文社文庫2004年初版を読んだ。絢爛たる夢魔の世界、パノラマ島。《 美しき身の毛もよだち、恐ろしき歯の根も合わぬ、五彩のオーロラの夢をこそ 》 と乱歩はよく色紙に認めたというが、そんな夢を描いた小説だ。パノラマ島入口…

少年科學小説 奇巌城

富士山くっきり。残雪細々。昼過ぎ、昨日に続いてNHK−BS「ニッポンの里山」で放送する源兵衛川の取材で川に入って清掃をする。終えて富士宮市のRYUギャラリーの白砂勝敏展のパーティへ。富士宮から仰ぐ冨士は三島からとはえらく違った稜線。 蘭郁二郎『少…