2014-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「そうだったのか現代思想」「北の思想」

好天。真っ白な富士山を背にブックオフ函南店まで自転車で南下。光文社文庫の都筑道夫を三冊。『ちみどろ砂絵 くらやみ砂絵』2010年初版、『ときめき砂絵 いなずま砂絵』2011年初版、『さかしま砂絵 うそつき砂絵』2011年初版、計315円。 注文してあった城左…

「そうだったのか現代思想」つづき

雨。昼過ぎて風が強まる。夕方上がったので強風の中、近所のスーパーへ食料品を買いに行く。やや、袋物の食料品棚がスキスキ。牛肉、卵、豆腐、納豆、バナナなどをカゴへ。ついでに日本酒四合壜も。昨夜今年初めて小瓶の日本酒(純米)を呑んだら旨かった。 …

「そうだったのか現代思想」

最近、鉄子鉄女をよく目にする。今朝も数人の女性が、そばの踏切から広小路駅を写真に撮っていた。撮り鉄が多い。というか、それしか眼に入らない。 千円の図書カードがあったので、本屋でウィリアム・H・マクニール『戦争の世界史 下』中公文庫2014年初版…

「架空日記抄」

いい天気。ブックオフ長泉店で二冊。西澤保彦『必然という偶然』実業之日本社文庫2013年2刷、柳広司『新世界』角川文庫、計210円。帰りがけに近所のお寺へ。枝垂れ桜を観賞。八分咲きくらいか。 午後はグラウンドワーク三島主催の第15回「心を元気にするショ…

太陽花(ひまわり)革命

昨日は曇り〜雨。きょうも曇り〜雨。九時間しっかり寝て自然に眼が覚めたけど、太陽エネルギー補給が乏しいと、オツムからつま先まで動きが鈍い。昨日は今年初めての昼寝。きょうは今年二度目の昼寝。オレは猫か。 ネットの見聞。 台湾の政治はすごいことに…

強い美 弱い美

午前中は源兵衛川のトンボの生態の観察会。飛び石の側面にヤゴの抜け殻。注意して見れば見つかるものだ。カワセミが水面にドボン。午後は雨。《 力には良く知られている重力や電磁力、原子核をまとめている強い力、ほかに陽子を中性子に変える等の作用をする…

「こんなミステリーは選ばない!?」

雑誌の棚から『BRUTUS』1997年11/1号を抜く。特集の一つが「こんなミステリーは選ばない!?」。「NYミステリー界御意見番」オットー・ペンズラーはアメリカ探偵作家クラブのエドガー賞の選考について語る。《 もちろん全員一致で最優秀賞が決まるな…

「特集・現代美術入門講座」

一昨日の知人女性からのメール。《 市役所の女性が来場し、とにかく現代アートを勉強すると話していました。 》 勉強……。すごく奇異な感じがした。なぜだろうと考えていた。現代アートって、そんなに面白い? そんなに刺激的? そんなにスゴイ? 時代を突き…

往時茫々

朝から源兵衛川最下流部で土砂の浚渫や雑草刈りなどの作業。4トントラック二台分の草を除去。ふう。午後四時前帰宅。コーヒーが旨い。 新聞の整理をしていたら2008年12月14日付の毎日新聞「2008年『この3冊』」の切り抜き。池澤夏樹は黒川創『かもめの日』…

「造形と総合美」

穏やかな晴天。富士山は純白。こんな日に限って午後に用事があり、時間を気にせずには過ごせない。昨日の午後は思いっきり古本を眺めていた。はしごしたかったけど、強風のため断念、残念。さて、用事を済ませてブックオフ長泉店へ寄る。泡坂妻夫『黒き舞楽…

「炎の造形」

天気晴朗なれど風強し。富士山頂上は雪煙。西風が強いので国道136号線を南下、ブックオフ函南店へ自転車でいく。松田瓊子(けいこ)『七つの蕾』国書刊行会2001年新装2刷、石持浅海『賢者の贈り物』PHP2008年初版帯付、同『玩具店の英雄』光文社2012年初…

「深沢幸雄 市原市所蔵作品集」

画集を見る愉しみのひとつに、作家の軌跡の仮説を立てることがある。昨日ふれた画集『深沢幸雄 市原市所蔵作品集』市原市・市原湖畔美術館を開いて新たな仮説が浮かんだ。1955年のデビュー作から1963年までの初期を「自己の深淵への探求」といったくくりは従…

「 NOJIMA PLAYS LISZT 」

新聞朝刊に全国地価調査が載っている。住宅地では三島市と西隣の清水町、北隣の長泉町、南隣の函南町の地価は上昇。昨日話題の北隣の裾野市は据え置き。地価の変動の素は、気、気配そして雰囲気。人気があれば地価は上がる。地域の人気を上げるのには何が有…

「冨士裾野」

昨日、三島市の北隣、裾野市の知人から御殿場市、沼津市、三島市に比べて裾野市の影が薄いとぼやき聞いた。私に言わせれば、南北縦軸の東名、新東名そして国道246号線(通称青山通り)、南の横軸国道1号線、そして神奈川県境に囲まれた静岡県東部こそ、…

「南神威島」

西村京太郎「南神威島(みなみかむいじま)」が、阿刀田高・編『日本ユーモア文学傑作選 I 笑いの侵入者』白水Uブックス1990年初版に入っていた。ユーモアというくくりに惹かれて、『南神威島(みなみかむいとう)』講談社文庫1992年初版収録で読んだ。ふー…

「青空」

マリア・ジョアン・ピリスの弾くピアノ、『ショパン 夜想曲集』を聴くと、夜空の深淵から星々の破片断片がキラキラと降り注ぐ情景が浮かぶ。そして連想が山中智恵子の短歌へとつながる。 星空のはてより木の葉降りしきり夢にも人の立ちつくすかな 人の世のあ…

「世紀末の思想と建築」つづき

《 磯崎──それは最近ますますはやっています。建築界で典型的なのは、黒川紀章の立場です。彼は、"利休ねずみ”などと称して日本的な断片を利用しています。さらには西欧中心主義思考にたいする内部批判を逆手にとって、日本という安全圏にいることに無批判な…

「世紀末の思想と建築」本題

曇り空の一日。一昨日につづいて、午前中は源兵衛川上中流域、川沿いの石垣でヒメツルソバの駆除(引き抜き)。ペンチでぐいっと引っこ抜く。大方は根が切れる。奇異に見えるのか、通りがかりの人、韓国の家族連れなどから声を掛けられる。大袋のゴミ袋一杯…

「世紀末の思想と建築」

雨の一日。朝、ゴミ出しで、裏口から出てぐるっと回って玄関ドアを開け、中のゴミ袋を手にドアを見ると、閉まっている(当然)……壊れているので内側からはドアが開かない。再び裏口から出て回り、ドアを開けておいてゴミ袋を出す。しばらくして業者来訪。鍵…

「終末への予感」補遺

一晩経つと、ああ、こんな箇所があったと思い出す。《 多木──そうですね。そんなふうに考えていくと、芸術は消えるものではなくて、テクストとなろうが、人間の新しい世界との接触をいちばん最初に表現に変える実践だと考えているんですが……。 中村──それは…

「終末への予感」つづき

大震災から三年。新聞には「喉元過ぎれば」の記事。沼津市でも下田市でも津波の恐れから高台移転が熱く語られたけれど、たった三年で移転への熱気は薄れ、今の場所でいいや、に。一気に盛り上がってすぐに冷める。変わらない心性。それはボランティア活動に…

「終末への予感」

サンソン・フランソワとマリア・ジョアン・ピリスの「ショパン 夜想曲集」を聴き較べた。フランソワは1966年の録音。ピリスは1995、1996年の録音。 フランソワの粋で逸脱しそうな振り幅の華麗な展開にたいして、ピリスは夜の静寂の深みへ眼差しを沈め、深奥…

『ベンヤミン「複製技術時代の芸術作品」精読』つづき

《 ここでの「機構(Apparatur)」という言葉は、集合的な組織体ではなく、機械装置である。 》 94頁 この「機構」で難儀をした。《 ベンヤミンは「触覚」をきわめて重要な主題として引き出すのである。 》 124頁《 ところがベンヤミンが触覚に可能性を見た…

『ベンヤミン「複製技術時代の芸術作品」精読』

多木浩二『ベンヤミン「複製技術時代の芸術作品」精読』岩波現代文庫2000年初版を途中まで読んだ。用事が重なって読了できず。持ち越し。《 不足を論じるよりその積極的な意義を見いだすべきである。 》 10頁 ネットのうなずき。《 日本は敗戦国であり、それ…

「複製技術の時代における芸術作品」

昨日、知人女性からある芸術家の死(それも数年前)を知らされた。ネット検索にひっかからないが、本当だろう。三十余年前、先年亡くなった文芸雑誌編集者からの案内状で画廊へ行き、驚いた。作品を手に黙想。リー・モーガン『ザ・サイドワインダー』が、追…

バッハ

昨日は必要があって、パブロ・カザルス演奏の『J.S.バッハ 無伴奏チェロ組曲(全曲)』のCD二枚組と前橋汀子演奏の『J.S.バッハ 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ全集』のCD二枚組を連続して聴いた。ふう。これにリヒテルのピアノ演奏『平…

強度と強み

セザンヌの画面の並々ならぬ強度。その強度はどこから来るのか。 セザンヌとは何か。あるいは何だったのか。いや、過去形では私は語れない。例えば洋画を鑑賞するとき、何を規準に優劣を判断するか。私は規準にジョルジュ・ド・ラ・トゥールとセザンヌの作品…

「改造人間」

すっ飛んだ奇想の脱力小説「発酵人間」に影響されたのか、ヘンな夢ばかりをみた。ヘンついでに栗田信『発酵人間』に収録されている「改造人間」を読んだ。《 いまどき、透明人間とか吸血鬼ドラキュラなど実在するものか、改造人間──魔山九郎とは嗤わせやがる…

「発酵人間」

栗田信『発酵人間』戎光祥出版2014年初版帯付が届く。「醗酵人間」「改造人間」「台風圏の男」そして四短編を収録。その宣伝文。《 「戦後最大の怪作SFの噂。酒を飲んで発酵する謎の怪人。あまりのバカバカしさは、むしろ感動を呼ぶ」と評され、「BOOKMAN…

「エッフェル塔の潜水夫」

雨なので家でぶらぶら。昨日の大学ゼミのOB会幹事からメール。《 昨日はお疲れさまでした。ぼくらはあの後、カラオケに行き、6時頃に解散しました。 はちゃめちゃな会ではありましたが、あなたの嬉しい報告もあり、 いつになく盛り上がった楽しい宴会にな…