2016-08-01から1ヶ月間の記事一覧

「つながり」

昨日の引用歌。 空間の透きとおるまで重心をあずけてゆけりわれのKAWASAKI 照屋眞理子さんの歌を連想。 高速道路ゆ虚へなだるまで駆りゆくと春の愁ひの鋼鉄の駻馬 つれづれに死など思はず駆け抜けて黄泉比良坂越えよ七五○CC 高速道路はハイウェイ…

『地球追放』

台風は東へ逸れて深夜から雨。梅雨のよう。午後晴れる。夕方雲海に富士が浮かぶ。 ふっと忘れていたことが浮かぶ。バランスの反対語。4日の日録にあった。 《 アンバランス、これは知っていたほうがいいと思います。アンバランス「 unbalance 」というのは…

『球体感覚御開帳』

『現代詩文庫45 加藤郁乎詩集』思潮社1971年初版収録、第一句集『球体感覚』から好きな俳句を少し。 冬の波冬の波止場に来て返す 花に花ふれぬ二つの句を考へ 昼顔の見えるひるすぎぽるとがる 枯木見ゆすべて不在として見ゆる 冬木立つ無数に立ちて数へら…

『加藤郁乎詩集』

昨日の山口昌男『「挫折」の昭和史』から椹木野衣(さわらぎ・のい)『後美術論』美術出版社2015年を連想。 昨日の引用再掲。 《 この連載の趣旨の一つに、人間同士の直覚的反応があることを強調して来た。 》 324頁 『現代詩文庫45 加藤郁乎詩集』思潮社1…

『「挫折」の昭和史』つづき

山口昌男『「挫折」の昭和史』岩波書店1995年初版後半を耽読、読了。実に面白かった。読んだ!実感。凄い本だ。 《 それにしても、東条[英機]のしつこさ、陰険さ、想像力もユーモアも欠いた小心者の小役人根性には おどろくべきものがある。 》 188頁 《 …

『「挫折」の昭和史』

20日に記した白砂勝敏さんの新作木彫椅子がブログに公開。 http://ameblo.jp/steampunk-powerstone-art/entry-12193168930.html 若い女性にソウルそれも女性を聴きたいと言われ、オーティス・レディングと女性歌手のニ枚のCDを貸す。 CD棚から出てきた…

「奈落のゴミの海」

午前、源兵衛川で昨日刈って軽トラに載せきれず土手に積んでおいた葦を都留文科大の女学生たちと片付ける。 軽トラに積んで三島市のゴミ焼却場へ二度運ぶ。昼帰宅。水を浴びる。午後も二度運ぶ。終了。四時帰宅。 ゴミ焼却場へ行ったことはあるけど、運び込…

「人のつながり」

午後、源兵衛川最下流部で雑草の刈り取りへ。知徳高校、都留文科大学など男女十数人が参加。葦や外来種を刈る。 現場で一緒に汗を流す。これは後に効いてくる経験。それにしてもいい人たちばかりだ。ついつい頑張ってしまう。 帰宅。水を浴びる。ふう。 読み…

『泡坂妻夫展』

小樽文学館で開催中の泡坂妻夫展の図録800円が届く。著書目録を見ると、ミステリ関連の本は『泡坂妻夫 引退公演』 以外は持っていた。一安心。 《 それを思い立ったのは、還暦のころだったが、それから六年たった今では理想とする決着がつくかどうか大きな危…

『水辺のうた』

台風通過、風雨強い。歩く人無し。雨の日は眠い。一時間ほど朝寝。午後四時雨止む。赤い落日。テレビでは洪水の映像。伴信子の短歌が浮かぶ。 濁流の鋭く削ぎし葦の根方(ねかた)ほたる火のごとまつよひの花 さるすべりの花にか黒く流れ藻のまつはり洪水あ…

『秀句三五○選 水』

朝起きて珍しくテレビをつけたらサッカー決勝戦PK戦。優勝の瞬間を視聴。ブラジル人歓喜爆発だなあ。 きょうも暑い。34.8度。室内でぐたぐた。午後六時二十分、南の空に半分の虹。北を見ればすっきりと青富士。 ネット注した古本。中村雄二郎対話集『現代…

「水の呼吸」

昨日話題の竹西寛子『水の断章』、「突堤の春」。敗戦の翌年、著者は宮島線沿線にある海に突き出た細長い突堤へ 級友とよく行った。 《 堤に寄せては返す波の音が、音というよりも水の呼吸のように感じられてくる。 》 「突堤の春」120頁 《 時間によっては…

『水の断章』

暑い。35.1度。午前中に用事を片付ける。ブックオフへ寄る気力無し。帰宅。水を浴びる。ふう。 竹西寛子『水の断章』淡交社1991年初版を読んだ。昨日の「松」〜「待つ」。 《 待つという孤独の贅沢、集中の機能を人間が放棄してしまったらどういうことになる…

「まつりは終えた」

昼前、小用を済ませブックオフ長泉店へ寄る。サイモン・シン『暗号解読』新潮社2001年7刷帯付、皆川博子『結ぶ』 創元推理文庫2013年初版、計216円。 スーパーのレジのお姉さんが「祭りが終わると寂しくなる」と呟く。昔は夏祭りの後は寂しく切ない気分だっ…

「水を汲む」

きょうも暑い。34.4度。まつりは熱い。しかし、昨日のような昇竜の勢いからやけっぱちな印象。交通規制の前に 近所のスーパーまで自転車で食料の買い出し。寄り道して源兵衛川を望む。おお、人ばっか。帰宅。本棚から竹西寛子 『水の断章』淡交社1991年初版…

「安い赤ワイン」

収入に応じた安い赤ワインを飲んでいるが、昨晩友だちと初めて入った店で飲んだグラスワイン。 値段が違うと味も違うと実感。艶のある味。ワン・コインのワインだけど(どんな安い酒を飲んでいるんだか)。 しかし、味の旨い不味いは人によりけり。先だって…

「敗戦/終戦/夏まつり」

昨日の毎日新聞「今週の本棚」、「この3冊・敗戦と戦後 古川隆久・選」の一冊『戦艦大和講義 私たちにとって 太平洋戦争とは何か』(一ノ瀬俊也著/人文書院/2160円)について。 《 一九四五年四月、戦艦大和は特攻に出撃、アメリカ軍に撃沈され、乗組…

『ブラックスワン』

山田正紀『ブラックスワン』ハルキ文庫1999年初版を読んだ。見事な叙述ミステリだ。折原一は解説冒頭に書いている。 《 『ブラックスワン』は、山田正紀の書いたミステリの最高作である。 》 《 山田氏は『ブラックスワン』において、過去と現在を巧みにおり…

「ロベール・クートラス/上條陽子」

昨日一緒に行った友だちはフェイスブックに記している。 《 やっと、行ってきました。 ロベール・クートラス 僕は小さな黄金の手を探す。 ビュッフェ美術館 素晴らしく楽しかった! 何度も何度も、戻っては、見て、ゆっくり、鑑賞した。 ピカソが目指した子…

『 モップの精と二匹のアルマジロ 』

午後、長泉町のベルナール・ビュッフェ美術館で催されているロベール・クートラス展へ友だちと行った。1985年に 55歳で亡くなったフランスの画家だが、全く未知の人。スマートホンほどの小さな絵がかなり多い。両手にあまるような 大きな絵はない。子どもが…

『 I Tripla 』

7月27日に書いているCD(モーリス・エル・メディオニとロベルト・ロドリゲスの共演盤『 DESCARGA ORIENTAL 』 piranha2006年)を毎日飽くことなく聴いていた。名盤だ。 http://www.ahora-tyo.com/detail/item.php?iid=5180 昨夜ふっと気分を変えて、私…

『ねこに未来はない』

朝、友だちからメール。 《 わたしはいつも夏休み気分、さて、プールにいってきます。 》 春休みが好きだった。宿題はないし。今は用事がやってくる。昨日は三島市と駿東郡清水町の境を流れる 一級河川境川が合流する狩野川から三島駅西側の起点まで歩いてみ…

『誰もがいま淋しい』

昨日、三島では記録上の最高気温、37.2度とか。はあ。きょうも暑い。37.4度。誰もがいま暑い。なわけで、 朝ブックオフ長泉店へ自転車で行く。店内は涼しい〜。近藤史恵『ヴァン・ショーをあなたに』創元推理文庫2015年 初版、中町信『暗闇の殺意』光文社文…

『シン・ゴジラ』

朝一番で『シン・ゴジラ』を観る。ダレることなく終盤へ。よかった。政治家、官僚の皮肉な科白など芸が細かい。 二度見する人が出るのもわかる。猛暑。ブックオフへ寄らずに帰宅。 午後三時、天皇陛下の「ビデオ・メッセージ」を視聴。深いお言葉。 片岡義男…

「闇の復活」

昨日の西岡文彦編著『図解:名画の見方』宝島社から。《 そして、この時から名画とは画家たちが唯一絶対の規範とし得る傑作ではなく、なにより見る側の人々に愛され、 広く知られる作品のことを意味し始めたのである。 》 182頁 昨日書いたように、時代は変…

「闇の転位」

午前一時、寝苦しくて目覚める。エアコンのある隣の部屋へ移動。 朝、隣の沼津市では高温注意報と友だちからメール。 その彼女から続いてメール。 《 朝玄関のピンポンがなり、開けると、おとなりさん。95歳のお隣のおばあちゃんが内野さんみたいな服がほし…

「深み」

昨日の井上ひさし『日本語教室』新潮新書、考えていたことがズバリ語られていて驚いた。 《 夏目漱石に『こゝろ』という題の作品がありますが、なぜ漢字の「心」にしなかったのでしょう。きっと、 ごくごく少数かもしれないけれど、「しん」なんて読む人がい…

『日本語教室』

知人女性の誕生日。朝ツイッターに三十分前にあげているので電話。この歳で、と戸惑う様子。電話で正解かな。そうかな。去年七十歳になった女性は、いくつでも嬉しいものよ、と電話で言っていた。女心はわからない。 女性二人の車に同乗して函南丹那盆地の長…

『ブルーノートの研究』

夏バテはまだだけど、この暑さ、外出にビビる。できれば、と依頼された午前のイヴェントのお手伝いはキャンセル。 手紙は出しに行かねば。ふう。美女に弱いうえに真夏にも弱いとは。昼食後出ようとしたらポツポツ。雨にも弱い。 一昨日ジャズLPレコード・…

『言葉を育てる』つづき

午後雨になりそうなので昼前にブックオフ長泉店へ自転車で行く。井上ひさし『日本語教室』新潮新書2011年7刷、 未須本有生(みすもと・ゆうき)『推定脅威』文藝春秋2014年初版帯付、計216円。後者は第21回松本清張賞受賞作。 第13回は広川純『一応の推定』…