2017-04-02から1日間の記事一覧

『金毘羅』

笙野頼子『金毘羅』集英社2004年初版を読んだ。金毘羅の一代記いや語り手は四七歳だから半生記か。なんとも奇妙で 壮絶な小説だ。冒頭。 《 一九五六年三月十六日深夜、私は仮死状態で生まれました。産声を挙げたのは次の日の朝でした。しかしそういう言い方…