11月 6日(月)休館日

 昨夜ドストエフスキー「悪霊」池田健太郎・訳、中央公論社1969年を読了。三十年ぶりの再読。
 午前十一時起床、午後一時昼寝、午後五時起床。昼間ずっと寝ていた。外出は午後七時からの市役所の会合だけ。椎名麟三のエッセイ「スタヴローギンの現代性」を三十数年ぶりに再読。
「しかし人間はどうしてもこの自由へ到達することは不可能であろうか。それに答えてドストエフスキーは、三つの可能性をわれわれの前に提出する。ピョートル、キリーロフ、シャートフである。この三つの可能性は、スタヴローギンを母胎として生れた可能性であり、スタヴローギンなくしてはあり得ない可能性である。」
 凄い小説だ。21世紀も時代の奥深くまで突き刺さってくる。毒気に当てられて寝込んでしまったか。

 きょうは雨模様という予想だったので、昨夜ブックオフ三島徳倉店へ自転車で行く。日本古典文学大系89「五山文学集 江戸漢詩集」岩波書店1974年8刷函帯月報付、樺山紘一「地中海の誘惑」中公文庫1985年初版、姫野カオルコ「禁欲のススメ」角川文庫1993年初版、計315円。