現代美術

 雨の土曜日。午前中に予定されていた視察は中止。
 昨日購入した「PEN」のアート特集は「そんな進化を続けるアート・シーンにおいて、いま一番刺激的で面白い作品を作っている17人をピックアップした。」とか。
 写真の荒木経惟(のぶよし)から今朝の毎日新聞「ひと」で紹介されている束芋(たばいも)まで多彩というかまあ、とりあえず話題の人を集めてみました的な人選。そんな中で松井冬子の発言が目に留まった。
「自分がやっている日本画は、表現のための技術だと思っています。いまの現代美術は、技術を切り捨てて、ゲームになってしまっている。私は技術を磨いて自分の感情や感覚を、視覚言語として表現したい」
 深く共感。
 松村栄子「紫の砂漠」ハルキ文庫、高原英理の解説から。
「しかし、『作家』は何も『前衛』的であることが第一に必要なのではない。己の望むところに嘘をつかず、それをどれだけ精密に構造化できるかが、『作家』の価値と言えよう。」
 松井冬子の絵画に通じる。
 上記の束芋毎日新聞「ひと」で技術が無いからと自身認めている。そんな人の「現代美術」には興味が無い。私には無縁の世界だ。松井冬子が選ばれているのは不思議。「現代美術」から外れるけれども美女だから入れたという印象。まあ、人気取り特集だ。底が浅い。いや、深さを求めるのは場違いか。

 雨のお散歩。曲がりくねった道の先にはブックオフ長泉店。村上春樹カンガルー日和平凡社1983年初版、姫野カオルコ愛は勝つ、もんか」角川文庫2000年初版、藤子・F・不二雄ドラえもん 恐ろし怖〜い編」小学館コロコロ文庫デラックス2000年初版、計315円。「ドラえもん」はハードカバーの文庫本なので読む気は無いけど手が伸びた。