ジャケット買い

 以前リサイクル店でジャケット買いしたキャンディーズのLPレコード「キャンディ・レーベル」1977年 300円は拾いものだった。17cmLPレコード、カラー・ピンナップ、特製ジャケットの揃い踏み、なんたってランちゃんがいい。で、買った時聴いてみたけど歌は印象薄かった。ま、新品同様のジャケットだけで十分満足なんだけど、昨夜見たら「恋のバカンス」も入っていた。ダブル・ユーどころではないわあ。レコードプレイヤーはまだ買い替えてない。残念。レコードといえば先だって知人にブルーノートの輸入盤を数枚貸した。ある店の1950年代のLPレコードがオリジナルとしたら十万を超えるレア盤。それを確かめたくて私にアメリカ盤を貸してくれと。初回プレスとその後のプレスでは品番が違う。果たしてどうなんだろう。

 本は本棚に、が常識だけど多くの本好きはそんなところに収まらず床や廊下に積み上げたり(塔の倒壊、雪崩が起きる)、段ボール箱に収納したり(発掘が大変)、果ては床に敷き詰めて、ちょっと天井が低くなったかな、とうそぶく豪傑もいるらしい。増えすぎた本は処分すればいいんだけど、処分した本にかぎって後で読みたくなったり必要になったり、後の祭り。そんな体験からなるべく処分しないようにしてるんだけど、なんといっても天井まで本の詰まった書棚を眺めるのは、私の心の健康にはすこぶるよろしい(体の健康には不明)。四面楚歌ならぬ四面書架が理想。棺のように小さな書庫は、その狭小ゆえに戸口の面だけは本棚がない、四面書架ならぬ三面書架。蟹歩きの余地があるから、まあいいか。風呂上りに棺の書庫へ入ればひんやりと書の冷気(霊気?)に極楽気分。おお、こんなに読んでない本がある!(アホか)つい時を忘れて長居をして体が冷え切ってしまうこともしばしば。本棚はその性格上本の背しか見られない(ま、当たり前だけど)。昨夜何気なく笹沢左保「もしもお前が振り向いたら」講談社文庫を取り出したら、表紙(谷口茂)はあやとりの絵だった。きょう早速あやとりのウェブサイトへメールでお知らせ。レコード同様、本もジャケットがモノをいう。これは読むつもりで買ったんだけど、ジャケットで買う本もかなりある。本の場合、レコ−ドと違ってその場で楽しめる(読める)からぐっとお買い得感がある。燃やせば体を暖めてくれるし、売れれば懐を温めてくれる。