干支

 東京池袋に住む、「ガロ」で活躍したマンガ家故つりたくにこさんの夫からの年賀状にはブックオフ「江古田店ここは意外な出物が行く度にあるので巡回コースに入れたいのですが、回れてません。」 欄外に「小熊秀雄詩集岩波文庫を探しています。」 ああ、それ持っている。そう書かれては贈るしかないわあ。

 ブックオフ長泉店で三冊。岩村忍「暗殺者教団」ちくま学芸文庫2001年初版、杉浦茂「猿飛佐助」ちくま文庫1995年初版、吉行淳之介ほか「三角砂糖」講談社文庫1989年初版、計315円。

 以下「なまもの!」の「隠し日記」からの引用。

 十干 (じっかん) :甲乙丙丁戊己庚辛壬癸
 十二支(じゅうにし):子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥

 干支ってのは十干十二支のことであって、「あたし寅年生まれなのぉ」ってのは十二支だけです。「あたし、壬寅(みずのえ・とら)の生まれなのぉ」と、ちゃんと十干十二支を言わねば、干支にならない。ほら、丙午(ひのえ・うま)って言うでしょ。辛亥革命は辛亥(かのと・い)の年に起こったし、甲子園は甲子(きのえ・ね)の年に建築されたわけだ。
 で、戊辰戦争の起こった年は戊辰(つちのえ・たつ)の年だったという意味なのだ。わかった?>G。十干と十二支の組み合わせだから60種。60年で丁度一周するわけで、それが還暦。暦が還るって書くでしょ? だから明治元年戊辰戦争から見たら昭和3年で60年、ビンテージになるわけやね。

 以上引用終わり。序に。十二支の猪は、中国では野猪と書く。豚は猪と書く。アジア各国にある十二支は、日本の動物とはけっこう異なっているとか。台湾では猪→豚、ベトナムでは牛→水牛、タイでは兎→猫とかね。お国柄だ。ならば中国の十二支にパンダ(熊猫)があっても不思議ではないなあ。ないけど。