寒さ和らぐ立春

 今朝は寒さがぐっと和らぐ。
 「林芙美子 巴里の恋」中公文庫2004年を読んだ。必要から読んだのだけれど、面白かった。他人の日記にはさほど興味がない。武田百合子富士日記」は途中で投げ出したが、これは違った。表紙を飾る林芙美子の写真がいい。ディレクターズ・チェア?にデンと座って「FORMES」という大判の雑誌?を読む姿は凛としてカッコいい。竹内結子を連想させる。そういえば日記も竹内を連想させる。一九三ニ年三月十四日(月)の日記。
「やけくそで風呂へはいる。心よし、すぐ寝る。」
 竹内結子に言わせてみたい。

 内田公雄遺作展最終日。ここには記さなかったけど会期中多く(でもないか)の方が来館。去年八月の遺作展を見逃した方が多いので、没後一周年アンコール展を考える。内田氏のご子息来館。今後の絵の扱いについて語り合う。物事には旬があることを彼は知っている。そう、時期を失してはならない。婚期を失した、私は。

 きょうのHNK教育テレビ「新日曜美術館」の特集は日本画三橋節子。洋画家三岸節子と間違えてる人がいた。ワカル。