今朝も寒。ミニチュアの滝が凍っている。昨日は−2.9度。今朝は−4.7度。
昨日帰りがけにブックオフ長泉店に寄り、電撃文庫から二冊抜く。おかゆまさき「撲殺天使ドクロちゃん」2003 年2刷、時雨沢恵一「キノの旅」2003年32刷、計210円。前者は「ライトノベル☆めった斬り!」でライトノベル度A、後者はB。「撲殺天使ドクロちゃん」を読んでみた。ま、こんなものか。どこかで見たような状況設定登場人物物語。お笑い系だけれども、吾妻ひでおには到底及ばない。求めるほうが無理か。表紙の絵が二冊ともイマイチ。冷えてしまったハートに笑いの火をつけて。
そういえば、吾妻ひでおは「夜の帳の中で」チクマ秀版社2006年のあとがきに「ハッキリ言ってシリアスは楽です。」と書いている。同感。
吾妻関連で。「北村薫の本格ミステリ・ライブラリー」角川文庫2001年には吾妻ひでお・新井素子・秋山狂一郎「ライツヴィル殺人事件」が収録されている。単行本「続・ひでおと素子の愛の交換日記」角川書店や角川文庫でも読めるけど、これは単行本で読んだほうが楽しめる。なにせカラー印刷だし、レイアウトも紙面が大きいのでいい。大きいといえば、上記電撃文庫の二冊、字が小さい。文庫本の活字が大きくなる趨勢に抗っている。若い人には活字の大きさは問題外かな。「ライトノベル☆めった斬り!」にはこんな会話もあった。
大森「あ、でも、こないだササキバラ・ゴウの本読んで驚いたのは、当時、"新井素子萌え"があったと(笑)。」
三村「新井素子自体に萌えるわけ?」
大森「そうそう。」
三村「それはでも、吾妻ひでおが描く素ちゃんに萌えるんじゃないの?」
大森「まあねえ、本人に会っちゃったら萌えも何もないと思うけど(笑)。」
「ひでおと素子の愛の交換日記」の影響だな。私は一昨年だったかブックオフで買ったこの本で吾妻ひでおにハマッった。四半世紀前に彼のマンガに出合っていなくてやれやれ。萌える自分を想像するとオソロシイ。