マイブーム

 田中栞さんから注文した「本の手帳」創刊2号が届く。送金。特集「編集者たちのマイブーム」。なんかなあ、マイブームとはなあ。十年前の流行語大賞だよ。題はさておき内容はマニアックに濃い。でなけりゃ注文しないわ。縦組み横組みの活字が意外と面白い。きれいな印字がうれしい。図版がけっこうあって、手に持ってぱらぱらとめくるのが楽しい。
「心なしか本業以上に熱が入っているようにおもえました。」
 と前書きにあるけど、そのとおりだ。

 自宅から林由紀子さんの蔵書票二点を持ってくる。平台の坂東壮一作品の隣に置く。これで展示準備すべて完了。自分で言うのも何だけど、いい展示になったと思う。無料だしなあ。これ、マイブームの一つかなあ。

 毎日新聞昨夕刊の連載コラム萩原魚雷「そのほかのニュース」のお題は「80年代カルチャー」。1980年代は「校内暴力、ファミコン、ギョーカイ、オタク、新人類、おニャン子クラブニューアカ、テクノ、バンドブーム、DCブランド、フリーター、バブル経済」。私にはぜーんぶ無縁だった。視界の遠景を通り過ぎていった現象だ。記憶からすっぽり抜け落ちている。