春の兆し

 小雨のなか昨日の沈丁花がほんのり匂っていた。
 昨日話題にした改題だけど翻訳にもある。ミステリ作家クレイグ・ライス「マローン売り出す」光文社文庫創元推理文庫で再刊されたときには「時計は三時に止まる 」に。うっかり買うところだった。

 昨日帰宅すると、地元ラジオ番組で当選した景品がどかっと届いていた。大き目の段ボール一箱にどっさり入っていたのは北海道の名産。札幌ラーメンセット、ホッケの燻製、松前漬けが数セット、それに菓子類、レーズン・クッキー、ロイズ・オリジナルチョコ、石屋製菓白い恋人などなど。うわあ、だ。手配してくれたアナウンサーに電話すると留守電。お礼を告げておく。折り返し彼女から電話。

 大分市の知人が出しているフリーペーパー「南大分マイタウン」が届く。彼の短歌。
  留守電の彼女の声は消さずして時折聞きぬ侘しきときは

 「南大分マイタウン」の二十周年を祝う会の案内も届く。大分か。遠くて行けない。九州は未知の土地。いつ行けるだろう。
 K美術館も彼女の勤めるラジオ局も六月一日で開館(開局)十周年。ウチは何もしないなあ。

 雨風がひどくなる前にブックオフ長泉店へ行く。川端康成「たんぽぽ」1972年初版、宮本美智子「男についての 12章」文藝春秋1991年初版、岡崎武志「古本生活読本」ちくま文庫2005年2刷、ブラボー川上藤木TDC「東京裏路地<懐>食紀行」ちくま文庫2006年初版、計420円。「男についての12章」は宇野亜喜良の表紙絵がよかったので。ちくま文庫はきょう棚に並んだもの。ぱらぱらと散読。