新世紀エヴァンゲリオン

 朝、郵便局に寄って郵送用の記念切手を買う。きょう発売は「新世紀エヴァンゲリオン」。このアニメ、 2015年が舞台か。全く興味がないけど、彩波レイは知っている。コスプレで。

 百目鬼恭三郎「解体新著」で扱っている本で読んでいるのは「日本語大辞典」講談社1989年と水村美苗「続 明暗」筑摩書房。前者に掲載されている人名で著者が聞いたこともないという一人が写真家「中山岩太」。意外。
「日本の美術辞典では最大の『新潮世界美術辞典』にさえ収録されていないのである。」
 私が彼の人物写真を知っているくらいだから近年に発掘→有名になったのだろう。
 向井敏「本のなかの本」毎日新聞社1986年では百目鬼が仮名「風」で書いていた「風の書評」が取り上げられている。題は「痛烈爽快、匿名批評の真髄」。仮面を脱いでも姿勢は変わらなかった。 ウィキペディアによると敵が多かったようだ。そりゃそうだろう。書評家の宿命だ。
 所持している未読本は篠原有司男「ニューヨークの次郎長」講談社、J・G・バラード「太陽の帝国国書刊行会廣松渉「新哲学入門」岩波新書など。この三冊、書評を読むと読む気力が失せるが、それは措いて。篠原有司男をこんなふうに紹介している。
「作者は、いわゆるアメリカン・アートの影響をつよくうけた前衛画家・芸術家で、その特色は、要するに鬼面人を驚かすというものであると思えばよろしかろう。」
 ここまでハッキリ書くとは。彼の作品は北品川の原美術館や銀座の画廊で観ているけれど、どこが凄いのか何とも感じなかった。でも、美術評論家たちが持ち上げているので知らん顔をしていた。

 ブックオフ長泉店で四冊。いとうせいこう監訳「マルクス・ラジオ」角川書店1995年初版、「諸星大二郎「キョウコのキョウは恐怖の恐」講談社2004年初版帯付、T・ジェファーソン・パーカー「カリフォルニア・ガール」早川書房2005年2刷帯付、マルキ・ド・サド「ジェローム神父」平凡社2003年初版、計420円。澁澤龍彦・訳のこれは会田誠の絵が多く使われている。本の大きさといい、山口椿「大人のための千一夜物語日本文芸社2000年を連想させる。そして「千一夜」から寺山修司宇野亜喜良による「絵本・千一夜物語新書館1969年へ。これが暗合というものか、読み始めた村上春樹海辺のカフカ 上巻」新潮社2002年の63頁には
「結局装丁の美しい数冊揃いのバートン版『千夜一夜物語』の中から一冊を選び、閲覧室に持っていく。」