ファイルーズ・フェイルーズ/限界・辺境

 一昨日のフェイルーズだけど、チラシにはファイルーズとある。ネットで調べてみると、ファイルーズとフェイルーズと二つに分かれている。発音からするとフェイルーズだと思う。日本人はFAIを文字通りファイと読んでしまうのだろう。アルファベット表記でもFAIRUZとFAIROUZ、Oがあるのとないのと二通りある。

  鶴見俊輔「限界芸術」講談社学術文庫1976年読了。学生時代気になっていた本だった。三十余年を経てやっと読んだ。彼は芸術を三つのレヴェルに分類している。
  純粋芸術 PURE ART
  大衆芸術 POPULAR ART
  限界芸術 MARJINAL ART
 純粋芸術と大衆芸術は、一般的な意味と同義といえる。マージナルを限界と訳していたことが、私の読書を遠ざけた理由だ。辺境ならば、手にとっていただろう。限界芸術とは「両者よりもさらに広大な領域で芸術と生活との境界線上にあたる作品」であり、落書き、書道、町並み、墓参り、盆栽、茶の湯、生け花……もろもろの娯楽趣味が入る。
「われわれのように、職業として芸術家になる道を通らないで生きる大部分の人間にとって、積極的な仕方で参加する芸術のジャンルは、すべて限界芸術にぞくする。」
 理解が未消化なので引用はこれだけ。