荒れ模様

 風雨が強いのでバスでご出勤〜。200円の散財。でも濡れず。お金の有り難さよ。
 「『パラドックス』SF傑作選 SFスナイパー」ミリオン出版1998年を読んだ。背表紙には
「「何をしてもいいのよ…』とSFはいった。」
 まったく何でもありのすっ飛んだ世界だ。105円でいい買いものをした。日高トモキチ「アンビストマの大迷宮」は初出で読んでいるけど、再読しても面白い。香山滋へのオマージュみたいな印象。木川明彦「黒い老人」は本格ミステリを装ったSF?か。アラン・ポーへのオマージュだ。これも初出で読んでいるけど、いい。伊吹秀明「怪獣対策会議」「パンダにバックドロップを」はオバカSFといっていいのだろうか(褒めている)。前者は吾妻ひでおを、後者は夢枕獏を連想した。他のSF作品はアイデアをうまく生かしている。気分いい読後感。藤川純一の表紙絵口絵も私好み。特に表紙の女性なんか……。