定番のブックガイド

 コミュニティー情報誌「南大分マイタウン」253号掲載の御沓幸正編集長の短歌。
  飲め飲めと下戸の強いたる日本酒はもらい物にて度も抜けており

 ブックオフ長泉店で鷲田小彌太「『本の定番』ブックガイド」東洋経済新報社2004年初版、佐藤卓己言論統制中公新書2004年初版、田中啓文「ハナシがちがう! 笑酔亭梅寿謎解噺」集英社文庫2006年初版、計315円。
 ブックガイドやアンソロジーに惹かれる。きょう買った「本の定番」の副題は「アナタが読むべき名著が一目でわかる」。「専門編」「雑学編 お得でお薦めのベスト本」の二部構成。哲学者だけあって、私とは縁遠い分野(政治・経済)や領域(成功のすすめ・勉強術)にも目配りがされていて興味深い。「小説」はたった四冊。伊藤整「氾濫」、司馬遼太郎花神」、ウンベルト・エーコ薔薇の名前」、開高健「輝ける闇」。前ニ著は未読。本も持ってない。目次の書目で読んでいるのは木田元「反哲学史」、網野善彦「日本社会の歴史」、多田富雄「生命の意味論」それに上記二冊だけ。刺激的な本がこんなにある。……全く人生は短い。死んでも終わらない楽しみだ。
 一昨日買った郷原宏「このミステリーを読め!海外篇」にも未知の本、未知の作家がぞろぞろ。未知の本はパトリシア・モイーズ「サイモンは誰か?」、スティーヴン・グリーンリーフ「探偵の帰郷」など、未知の作家はジェレマイア・ヒーリー「別れの瞳」、ウィリアム・G・タプリー「哀しみの絆」、フランセス・ノイズ・ハート「ベラミ裁判」、サラ・コードウェル「セイレーンは死の歌をうたう」、ローレンス・サンダース「魔性の殺人」などなど、定番でもいるものだ。

 味戸ケイコさんの佐々木丸美本新作表紙絵二点、どちらも好みだ。