満足

 午前九時過ぎ、沼津インターそばのホテルに泊まった中国の教授御一行十六名が来館。日本側の世話人の方と中国人のガイド二人も一緒。味戸ケイコさんの絵、企画展の木版画そして北一明氏の陶芸と書に皆さん深い関心をもってじっくり鑑賞。穏やかな声でなにやら熱心に語り合っている。中国人が私に話し通訳が言うには素晴らしい!とのこと。今度は学生を連れてきたい。東京国立博物館より素晴らしい(ホント?)。どこで買えますか?中国で今回観た作品を本にして出版したい。などなど。皆エリート富裕層だから金はある。二十分ほどで出発の予定が大幅に遅れて十時に。それにしても、ここが一番よかったとは、お世辞でも嬉しい。世話をした沼津市書道家はここで見送り。やれやれと二人で一服。肩の荷が下りたと彼。こちらもこれほどに感動してくれるとは、ホッ。昨晩同席した三島市の彫刻家が来館。三人で昼まで談笑。

 ブックオフ長泉店で二冊。津村秀介「水戸の偽証 三島着10時31分の死者」講談社文庫2003年初版、前田愛「増補 文学テクスト入門」ちくま学芸文庫2002年8刷、計210円。前者は遺作、後者は未完成原稿を編集したもの。本屋で「きょうの料理」4月号日本放送協会500円を買う。頼まれ本。