「Kの悲劇」

 久しぶりの青空。若葉がまぶしい。
 昨夕帰りがけにブックオフ長泉店で二冊。日野啓三「Living Zero」集英社1987年初版帯付、「人物 中国の歴史 別巻 故事と名言でつづる中国史集英社1982年初版函帯付、計210円。

  杠葉啓(ゆずりは・けい)「Kの悲劇」扶桑社1986年を一気読み。アメリカ大統領ケネディ暗殺から20 年、1983年の命日に事件は発生した。帯文から。
「ダラスでの大統領暗殺を完全にコピーしたアイドル歌手殺人事件が、銀座の真ん中で起こった!その陰に隠された日米両政府を震撼させる秘密とは?」
 なんともスケールのでかいミステリだ。面白い。
「だが、巨大なアメリカ帝国の防衛システムが動き出した時、(略)はガラガラと崩れ始めていった。」 314頁
 これはいい。大いに楽しんだ。
 「Kの日々」「Kの悲劇」とくれば次は「Kの昇天」梶井基次郎だ。短編なので一気読みだ

 「世界遺産」「産業遺産」に続いて「世間遺産」が来るとは。これはいいネーミングだ。藤田洋三「世間遺産放浪記」石風社