スクーター

 昨日、三島市職員との川掃除についての話し合いは和やかに終了。帰りがけにグラウンドワーク三島事務局へ寄り、事務の男女に静岡新聞朝刊、 駿府博物館の五段抜き広告「安野光雅展」を見せた。実家が静岡市のニ人は駿府博物館を知らない。うーん。

 その後床屋へ。目の前の棚にミニチュアの金属製スクーターがある。映画「ローマの休日」を連想させるが、東南アジアの匂いがぷんぷんする。無骨だけれども味わいがある。洗練されてないけれどもセンスが光る。金属加工は精密ではないけれども、微妙に曲がる表面にはプロフェッショナルな眼差しが産み出すリアリティの手ごたえがある。売り物だと言う。千円。買う。作り込みがこれ以下だったら商品にならない。これ以上だったら買う気にならない。このユルさ加減がたまらない規格外の美術品だ。

 ブックオフ長泉店で二冊。「現代日本文学31 安岡章太郎集/吉行淳之介集」筑摩書房1974年初版、「シャーロック・ホームズ大全」講談社1989年15刷、計210円。