展示替え終了

 昨夕、作品収納に続いて作品展示も勢いで一気にやってしまう。撤収には計十時間ほどかかったけど、新規展示は二時間足らずで完了。何をどこへどのように展示=レイアウトするか、事前にイメージしていたが、ほぼそのとおりになった。一晩おいて今朝ぐるっと見回す。今回は面白い展示形態だと思う。展示のし方もまた、創造行為ではあると思う。毛色の異なった絵画が接近隣接することで激しく反応、それぞれの作品の気づきにくい魅力がぐいっと引き出された。期待以上の効果が生まれた。
 作品名を付けた。これで準備万端、やれやれ。

 伊坂幸太郎「死神の精度」文藝春秋2005年を読んだ。六編の連作短編集。推理作家協会賞の表題作以下どれもヒネリが効いていて読後感はよろしい。「吹雪に死神」は吹雪に閉ざされた山荘で起きる密室殺人。こんな手があったか。最後の「死神対老女」。人生の不思議を感じさせる。ふわっと世界が広がってゆく。どれも舌を巻く巧みさ。彼の小説を読むと、小説家を志さなくてよかったとつくづく思う。