八月の企画展の打ち合わせで一日終える。
姫野カオルコ「H(アッシュ)」徳間文庫の巻末は、望心女子大・歴史民俗学の姫野オカルトの講演「現代社会と再生についての考察」。笑うしかないすっ飛んだトンデモ論がバカスカ展開される。曰く。
「たしかに、明治維新(一八六八)までは、処女膜が再生することを、男性は知らなかった。」
「男性にはもちろん、女性同士ででもそんことについては話をしなかった。いつどこで男性に知られるかわからないからである。」
信じてしまいそうになる。膜貼りまっせ(幕張メッセ)!
「北杜夫の父は北一輝で、団鬼六は『パイプのけむり』の著者で、三島由紀夫はニ・ニ六事件の首謀者で、バスター・キートンの娘はダイアン・キートンだとされて久しいすばらしきこの現代、」
あり得る話だ。団鬼六といえばSM。これについて鹿島茂が興味深い論考を著している。明日へ続く。