激震
 昨日の毎日新聞夕刊、「遺跡の現在形」は「城久遺跡群(鹿児島県)」。「本土も沖縄も大ショック」と目を惹く見出し。奄美大島の東に位置する、サンゴ礁が隆起してできた喜界島。人口約八千人の小島で、03年にトンデモナイ遺跡群が発見された。「8世紀から12、13世紀ごろにかけての」遺跡は「青天の霹靂。極めて異常な出土品」。
「中国や朝鮮半島青磁白磁、日本の東海地方や九州の陶磁……。」
「本土史から見れば、日本ではないはずの地域に日本があった──」
 新しい沖縄の「歴史観から見れば辺境に位置する奄美大島の、そのまた『属島』とも称される喜界島からヤマトが、それも最先端のヤマトが現れたのだ。」
「日本、沖縄のどちらから見ても辺境だった奄美・喜界が、全く別の位置を持つことになるのだ。」
「これは正真正銘の激震である。」
 美術海の辺境に漂うK美術館は将来の喜界島となるか? 蜃気楼で終わるかも。

 静岡新聞朝刊に「絵画の饗宴 2」の紹介が安藤信哉の水彩画とともに載る。昨日のマリオンと同じだ。

 ブックオフ長泉店で三冊。泡坂妻夫「死者の輪舞」出版芸術社1993年初版帯付、川合隼雄・鶴見俊輔共同編集「現代日本文化論9 倫理と道徳」岩波書店1997年初版函帯付、加瀬清志+畑田国男「雑学・日本なんでも三大ランキング」講談社+α文庫1998年3刷、計315円。

 忘れるところだった。昨晩、八月の企画展の作品(130号の油彩画)設置と屋外での予告をした。20日がプロジェクト開始第一日目。午後、男の子三人が面白がって見ているので、美術館へ案内。お子様第一号だ。