人生

 昨日はブックオフ三島徳倉店へ行った。加納朋子「沙羅は和子(わこ)の名を呼ぶ」集英社1999年初版帯付、梨木香歩「家守(いえもり)綺譚」新潮社2004年初版帯付、ガルシーア・ロルカ「血の婚礼」岩波文庫 2000年2刷、計315円。その後小雨がぱらついたので自転車での外出はやめる。

  昨日午後七時過ぎ、そばの三島広小路駅から異様な警笛音と人の怒鳴り声。三階のベランダから身を乗り出すと、降りた遮断機の真ん中の隙間から車椅子の人が線路上に入り込んでいた。それを三人の駅員が押し出そうとしている。発車する電車に轢かれようとしたようだ。車椅子は先にある交番へ押されていった。それほどに死にたいとは。

 昨日午後十一時を過ぎたのでソウルノートを出ようとしたとき、ほろ酔い加減の年配の女性が入店。マスターから居て欲しいと請われ、その初来店客の相手をする。問わず語りに語るその人の人生に耳を傾ける。こんな楽しかったのは離婚以来二十一年ぶりと言ってタクシーで帰る女性を見送って帰宅したのは午前二時半。はあ。

 八月の展示の下見に、出品者が午前中から三々五々来館。自分の展示場所を選んでゆく。初対面の挨拶のあとは打ち解けて展示場所、展示方法、展示内容まで突っ込んだアイデアがポンポン飛び出す。楽しいね。人生はこうでなくっちゃ。

 ブックオフ長泉店で二冊。山崎正和「世紀を読む」朝日新聞社2001年初版帯付、リチャード・マシスン「奇術師の密室」扶桑社ミステリー文庫2006年初版、計210円。