休館日

 午前十一時、雨なので徒歩でK美術館へ。暫くして画家たちが到着。足場に昇り、幅90センチ長さ260センチ余りの書作品を入口ホールの天井付近に設置。見上げるとこれが素晴らしい。この場所でしか生きてこない作品だ。この一点で八月の企画展は成功したようなもの。満足。参加した人たち全員が充足した気持ちで一つになった。立ち去りがたい。ああ、もう午後五時を廻った。でも、だれも帰ろうとせず、ムダ話に花が咲いている。ユルイ時間が生まれる。かけがえのない時間だ。