腕時計

 腕時計が壊れたのでバッグに目覚まし時計を入れていた。女性からおかしいと笑われたので腕時計を買うことにした。文字盤がはっきり見えやすいこと、暗い場所でも見えるならもっとよい、防水そして何より太陽光発電であること。電池替えが面倒だから。そんな条件に合ったものを一万円しないで買えた。希望小売値段は一万五千円ほどだったけど。五千円でも同じようなものがあるけれど、微妙なところで落選。

 今、安藤信哉と内田公雄の絵を主に展示しているので、二人の解説(安藤、内田)を配り用にコピーする。昨日来館した知人女性が内田公雄の解説を読んで感心していた。ちょっといい気分。内田公雄は抽象画に本領を発揮した。しかし、大型作品はほとんど売れなかった。K美術館に展示したものは、内田氏の生前に売れたが。「ポケット・ジョーク15 芸術家」角川文庫1985年から。

  「ある商行為」
 抽象画とは、才能のない絵描きが描き、節操というものをまったく持たない画商が、何が何だかわからない客に売りつける代物のことである。    アル・キャップ

 残暑はきびしいけれども秋の空だ。富士山は全容を見せている。富士を仰ぎながらブックオフ長泉店へ。昨日見送った本はもうない。やはりね。戸板康ニ「最後のちょっといい話」文春文庫1994年初版、サラ・パレツキー「ブラック・リスト」ハヤカワ文庫2007年初版、計210円。後者は先月出た本。値付けを間違えたか。その本に挟まれた新刊案内、飯野文彦「バッド・チューニング」早川書房の宣伝文から。
「自称・Bワン探偵」「ピンサロのドストエフスキーが放つ最下流文学」。
 105円だったら買うかも。