地域活動支持力

 昨日触れた「水循環健全化に係わる地域活動の継続・安定した実施のための要因について」の4ページ足らずの事例調査の図式はじつによく出来ていた。全国7箇所の地域活動(墨田区一寺言問地区、郡上八幡矢作川そしてグラウンドワーク三島など)の現地調査・聞き取り調査から見えてきた特徴を、
「地域活動主体に共通な事項」
「活動が安定している要因」
「継続・安定した地域活動の要因」
「継続・安定した地域活動がもたらしているモノは何か(地域)?」
「地域活動支持力の構成要素とその規定要因」
 と、分類し、段階的にわかりやすく図式化している。これは使える。
「地域活動支持力」という用語は初耳。地域活動支持力の構成要素として4つが取り上げられている。信頼、規範、ネットワークの3要素は「ソーシャルキャピタルの構成要素」だという(知らんわ、そんな用語)。その3要素にもう一つ「関心」が、ここには追加されている。この関心という新しい要素が、グラウンドワーク三島の現地調査から浮かんできたという。へえ〜。話が難しくなってきた。研究員らの言うことには、先進的な全国7地区を調査した結果、三島が最も興味深い事例なので、ここで住民アンケートを実施して、地域活動に不可欠な要素を抽出し、そのノウハウを広めていきたいとのこと。これは面白い。アンケートか楽しみ。

 ブックオフ長泉店で芦辺拓明智小五郎金田一耕助創元推理文庫2007年初版、「座談会 明治・大正文学史 1〜6」岩波現代文庫2000年初版、計735円。後者は六冊全揃いだったのでつい買ってしまった。