美術館へ着いたら小雨が。
青山二郎「骨董鑑定眼」ランティエ叢書を読んだ。なんとも読解しにくい文章だ。柏木博が解説している。
「骨董趣味を持つ者がすべてそうなるとは限らないが、その鑑定眼つまり『趣味の論理』は、いわば『受け手の美学』を形成することがある。」
「こうした受け手の美学による批評の方法は、勘と長年の訓練を基礎とする。近代的なテクスト批評などとはまったく異なっている。」
「青山の趣味もまた、その趣味の論理によって、受け手の美学を作り上げていたのではないか。」
「また、基本は趣味の論理であるから、個人的な論理であり、捉えどころがない。趣味を通せばわがままになる。また、その美学を知ろうとやってくる人には、決して核心を伝えることはない。」
ふむふむ。そんなところだ。