中古本はいい!

 昨晩、ブックオフ三島徳倉店へ自転車で行く。東直己「ライダー定食」柏櫓舎2004年初版帯付、高橋克彦「自薦短編集 眠らない少女」角川書店1992年初版帯付、谷原秋桜子砂の城の殺人」創元推理文庫2007年初版、「完訳 グリム童話集 2」ちくま文庫2006年初版、計420円。満足。
 高橋克彦、「自選」ではなく「自薦」。谷原秋桜子って、私なんぞは「しょうこ」ではなく「しゅうおうし」と読んでしまう。俳句の水原秋櫻子(しゅうおうし)がいるから。「グリム童話集」はこれで七冊揃った。この巻の最初の「灰かぶり姫」を読む。簡潔でいい文章だ。たいして現代の小説はなんとムダな文章が多いか。

 悲劇のジャズピアニスト、フィニアス・ニューボーン・ジュニア「ヒア・イズ・フィニアス」1956年をガンガン聴く。半世紀も前の演奏なのに華麗にしてスリリング。アート・テイタムオスカー・ピーターソンに較べられるが、彼の場合はブルースを元にはしても、二人とは違ってそこに腰掛けてはいない。ブルースから少し浮いた状態でピアノを弾いている。地面を走るレースカーと地上を行くホバークラフトの違いだ。このレコードの前に他のジャズピアノを聴いたのだけれど、前座もいいとこだった。マニアの間では人気盤なのだけど。

 午後一時からは源兵衛川の月例清掃。明治大学の学生が研究で作業に参加。そこへ愛知県の人間環境大学の先生と学生たちが来る。質疑応答、いろいろ語り合う。午後三時前美術館へ戻る。

 NHK教育テレビ午後十時からはドストエフスキーの特集。「カラマーゾフの兄弟」は、まだ半分しか再読してない。焦るなあ。