きょうも暑い

 一昨日の毎日新聞と昨日の静岡新聞朝刊に、大野晋「日本語の源流を求めて」岩波新書の評と紹介が載っていた。毎日新聞丸谷才一評から。
「現代の国語学者のうち最も優秀で最も勇敢な人の、生涯の探究の総括。」
「その研究の全容は、言語面については『日本語の形成』、文明面については『弥生文明と南インド』(共に岩波書店)に詳しい。」
「とりわけ『日本語の形成』第3章第2節の『対応日本語一覧』と第3節『単語の比較』は最新最高の古語辞典で、わたしは古典を読んで在来の解釈に疑問を抱くと、いつもこれに当る。」
 これまでして古文を読むとは。私には無理無理。
「日本文化史は、中国の影響を受けてから以後が視野に収めてあるだけで、それ以前が無視されてきた。その誤りを正して歴史の基層を示すことに碩学は全力をふるっている。彼の力業を見物することは、知の快楽の極みと言わなければならない。」
 ここまで言われると気になる。

 ブックオフ長泉店で二冊。尾崎左永子「源氏の明り」求龍堂1997年初版帯付、小川勝己「葬列」角川書店2000年初版帯付、計210円。