メディア・リテラシー

 毎日新聞昨夕刊、内田樹(たつる)「水脈」のお題は「メディア・リテラシー」。結びから。
「むしろ、私たちに必要なのは『メディアには決して情報として登場してこないもの』を感知する能力ではないのだろうか。いくつかの断片的事実から推して、そこに当然あってしかるべきなのに『誰もそれに言及しようとしない情報』を探り当て、『その情報はどうして報道されないのか?』と問い返す力がおそらくは最も重要な情報評価能力ではないかと私は思う。」
 彼は「フジテレビの株が過去7年間で293万円からその時点で23万円まで値下がりしているという事実」に驚いた。私も驚いた。朝飯前に朝刊の株式欄を生まれて初めて読み方からじっくり読んだ。へえ〜、フジテレビ株は昨日の時点で1株20万円ちょっと。ひゃー、オドロイタ。マスメディアに明日はあっても明るい未来はないってことか。ま、K美術館も同じだけど(規模がチガ〜ウ)。それにしても株式欄の字の細かいこと。今のところ裸眼で充分判読できるからいいけど。これが読めなくなったら……クラ〜イ未来だ。

 企画展示中の安藤信哉の一人娘さん(といっても80歳を越えているけど)が東京小平市から来館。展示に満足される。やれやれ。