デスタンス

 1111と並んだ。私の記念日は111。遠のいてゆく……。

  あゝ麗しい距離(デスタンス)、

  つねに遠のいてゆく風景……

 吉田一穂(いっすい)の詩「母」(「海の聖母」1926年刊収録)より。
 毎日新聞昨夕刊の記事、「地球に到達する極めてエネルギーの高い『最高エネルギー宇宙線』の飛来源が、地球から約1100万〜2億5000万光年離れた『活動銀河』の中心にあるブラックホールである可能性が高いことが、国際研究チームの観測で明らかになった。」「宇宙空間を光速に近い速度で飛ぶ陽子などの微小粒子が宇宙線と呼ばれる。」
 ブラックホールはあらゆる物質を吸い込んでしまう穴、と思っていたら、そこから飛び出してくるモノもあったとは。

 「日本の詩歌9 北原白秋中央公論社1968年初刊、吉田一穂による「詩人の肖像」から。
「詩は深層混沌の点火を原理とする内部発光であり、精神の浄火でさえあるのだから。」
 最高宇宙線エネルギーを連想させる。つねに遠のいてゆく風景からの逆接近。変動するデスタンス。

 きょうは女優蒼井そらの誕生日。彼女のブログのコメント欄は凄い数の書き込みだ。ちょっと書き込む。

 午後は源兵衛川の月例清掃。会長以下六人参加。午後三時美術館へ戻る。