ART UNIV.2007

 この数日古本を買えていないので昨晩は自転車でブックオフ三島徳倉店へ行った。久世光彦(くぜ・てるひこ)「雛の家」中央公論新社2004年初版、小松左京谷甲州日本沈没第二部」小学館2006年初版帯付、「現代の絵画7 19世紀の夢と幻想」平凡社1973年初版、計315円。「19世紀の夢と幻想」は、30年以上の愛読書。もう一冊あってもいいな、と。この画集でドイツの画家カスパルダヴィト・フリードリヒを知った。私の最も好きな画家の一人だ。

 昨日から「ART UNIV.2007」が京都で催されている。「京都の芸術系10大学による合同作品展」。芸術系大学がそんなにあるとは知らなかった。列記してみる。池坊短期大学京都嵯峨芸術大学京都工芸繊維大学京都教育大学京都嵯峨芸術大学短期大学部京都市立芸術大学京都精華大学京都造形芸術大学大阪成蹊大学芸術学部成安造形大学。ふう、書き写すだけで疲れてしまうヤワな私。これでは京都じゃ石を投げれば学生か観光客に当たるな。京都人はひょいとよける。

 ブックオフ長泉店で二冊。川西政明鞍馬天狗岩波新書2003年初版、中島みゆき「もっぷでやんす」小学館文庫2002年2刷帯付、計210円。後者はハードカバー。こんな文庫版ハードカバー、知らなかった。歌詞を絵本に仕立てたよう。僅かな時間で読んでしまう。この発展形が、味戸ケイコさんが挿絵を描いている中島みゆき「時代」だな。題名から小林よしのり「自虐でやんす。」や近藤史恵「天使はモップを持って」を連想。それにしても
「誰かが見ていてくれるなら/もすこし歩いてみたくなる」
 なんて、うちの美術館みたいだ。頑張らなくっちゃ。