11月19日(月) 休館日

 昨晩ブックオフ函南店まで自転車を走らせる。風が冷たくて体が冷えるかな、と危惧したけど、帰りには汗ばんだ。高野史緒「ヴァスラフ」中央公論社1998年初版帯付、小栗虫太郎黒死館殺人事件 上・下」講談社文庫1976年初版、「日本探偵小説全集10 坂口安吾集」創元推理文庫1985年初版、長崎盛輝「かさねの色目」京都書院1997年2刷、「シェイクスピアソネット」文春文庫2007年初版、計630円。行ってよかった。

 お昼近くまでぐずぐずと蒲団のなかで過ごす。美術館へ行ってこまごまとした雑用を片付け、後はあちこちへ。それやこれやで日が暮れる。
 きのうきょうの新聞をゆっくり読む。昨日の毎日新聞、浜矩子「時代の風」の題は「もう一つの『ねじれ議会』─ ─英国編」。日本の自民・民主の国会の大連立について。
「この交錯状態に比べれば、日本のねじれ国会など、構図として単純しごくだ。」
「そこにあるのは、要するに知的怠惰と多様性排除志向だ。本来的に相容れないもの同士が、懸命に一致点を模索する。それこそ、民主主義的プロセスだろう。」
 毎日新聞朝刊、吉田徹「<現在>を読む」は「『大連立』問題」。
小選挙区制は二大政党制を招きやすい、という経験則を発見した政治学者デュヴェルジェは他方で、デモクラシーとは<対立>だけでなく<協調>、<支配>だけでなく<抵抗>もはらむ双面神ヤヌスのごとくであると指摘している。」
 同じくコラム「発信箱」は与良正男「幻でよかった」。
「政策は与野党の立場から堂々と国会の表舞台で論じればいい。向いている方向が同じなら譲り合うことも必要。どうしても一致できない点は無理に妥協することはない。衆院選有権者の選択に委ねればいいのだ。」
 国会が少しは面白くなってきた。