眠くなるよな

きょうは昨日とは打って変わった上天気。富士山もうっすら薄化粧。眠くなるよないい陽気。淮陰生「読書こぼればなし」岩波新書1978年から拾った話題でお茶濁し。渋沢栄一にはこんなざれ歌がある。

  朝寝坊昼寝もすれば宵寝する、ときどき起きて居眠りもする

  昨日は辞世の歌を紹介したけど、好きな辞世の歌は、江戸から明治にかけての日本画家淡島椿岳(ちんがく)のもの。

  今まではさまざまなことをして見たが 死んでみるのは之が初めて

 若い知人女性からずっと生きていて、とお願いされて頬は緩んでいるけど、なにぶん老いるのは初めてなもので……。人生下り坂なら下界をずっと見渡せる。

  まろ(磨)もまださしたる老いの身ならねば、握りさえすりゃじきに立つなり

 江戸末期の落首とか。握るとは、(京都の)公家に賄賂を握らせること。立つとは、出立(関東下向)の意。Hなことを連想したアナタ……とワタシ。

 ブックオフ長泉店で二冊。垣根涼介「ヒート アイランド」文藝春秋2001年初版帯付、山田正紀「人喰いの時代」徳間書店1988年初版帯付、計210円。後者はダブリ。来館した知人女性が興味を示したので贈る。