気の重い手作業

 昨夜は落ち着かず、「山中智恵子歌集」国文社1977年を読んで過ごした。昨夜の三首。

  硝子屑しづむ川瀬の夜深(よぶか)に眠りなき眼よたちて歩め

  ただよひてその掌(て)に死ぬといひしかば虚空日月(こくうじつげつ)夢邃(ふか)きかも

  鳥は行き虚空(そら)も行きたりうつしよの泉の頭(かしら)高く噴きつつ

 静岡新聞によると、業者は金曜日「土のう袋一杯分の死魚を回収して廃棄した」。午前九時雨の中、業者と一緒に源兵衛川のセメント除去を始める。雨は昼前には上がる。手で掬えるものはほぼ掬ったので、後はグラウンドワーク三島のスタッフに委ねて午後三時美術館へ。疲れた。
 気分転換にブックオフ長泉店へ。ロザリー・K・フライ「フィオナの海」集英社1996年初版、田中彰岩倉使節団『米欧回覧実記』」岩波現代文庫2004年3刷、計210円。