寒い仕事始め

 富士山は純白、畑は一面霜柱。寒い寒い仕事始め。
 お掃除の後は味戸ケイコさんの絵五点を入れ替え。やっと冬の風景の絵に。北一明氏の書の大作「行雲流水」を同じ大きさの書「心」250cm×130cmに入れ替え。二作とも布地に書かれているが、額に収めてみると、その立派さがよくわかる。これではまだまだ修行が足らんな。
 今年一番に来館された年配の女性は、地元有線放送のテレビで安藤信哉を知って。感動していらした。無料では勿体無い、と嬉しい言葉。

 正月の風物詩で特大カルタ取りを放送していたけど、カルタってやらなかったなあ。古いカルタ一式は捨てるのが惜しくて持っているけど。終戦直後に矢野目源一が作ったパロディ百人一首なるものがある。半藤一利「この国のことば」平凡社2002年より。

  ラクチョウのガードの下のお茶引きのパン助見れば夜ぞ更けにける

  わが家は八人家族三畳によく寝られると人はいうなり

  蚤シラミ移りにけりないたずらに十円出して長湯せし間に

  配給よ絶えなば絶えねいつもいつもスケトウ鱈(だら)に弱りもぞする

 我が家では餅も御節料理もまだまだワンサとある。いったいいつになったら終えるやら。

 ブックオフ長泉店で二冊。井狩春男「ヘンテコ本が好きなんだ」イーハトーヴ出版1997年初版帯付、工藤直子「象のブランコ──とうちゃんと」理論社2002年初版帯付、計210円。