哀愁のモード

 朝のお掃除を終えて何気なくウェブサイトを散策、東京ジャズ・シーンというサイトに出合う。大好きな Coffee Rumba を視聴。バンドネオンの響きが胸に切なく突き刺さるわあ。哀愁の音色。詩人の西脇順三郎風に愛愁と言おうか。いいいねえ、バンドネオン。失われし過去の出来事よ。惜別。落魄……輝いていた過去の栄光の追憶に沈む侘しい現在。失われしものは美しきかな。
「生きのこった男が失った女を万感の思いで追慕する物語」
 とは斎藤美奈子「趣味は読書。」ちくま文庫リリー・フランキー「東京タワー」への言及から。
「最初から泣きのモードに設定されているわけで、あとはスイッチを入れるだけ。」

 ブックオフ長泉店で二冊。「短編集 シャーロック・ホームズのSF大冒険 上・下」河出文庫2006年初版、計210円。