火事火事

 こう寒いと夜、ブックオフへ出かけられない。昨夜は本棚を製作した。この前作った天井までの本棚の横のCDラックを他の壁面に移動。デッドスペースを生かせば幅179センチの本棚ができる。数日前に作った設計図に合わせて板を鋸で切断、とりあえず三段の本棚を釘とボンドで製作。見た目はなかなか美しい。ひと段落した十一時半、火事のサイレンを耳にしながら廊下に出ると、焦げ臭い匂い。近所だ。屋上に出ると、もうもうたる煙。でも、火が見えない。広小路駅前に出ると、やはり火事はどこだという人たち。引き返しまた屋上に出ると、東北方向に火の手が見える。小走りに行くと、奥まった路地の火事現場は消火の真っ最中。全焼。朝のニュースでは鎮火に二時間半、年配夫婦が焼け死んだという。合掌。この前の近所の火事では老人が死んでいる。火事はこわい。美術館では火事を怖れてガス栓を止めてある。火事もこわいが水害もこわい。三十年待った地震はそろそろ起きそうだし。もっとこわいのが強盗。窃盗犯や強盗犯が収蔵品を丁寧に扱って持ち出すならまだしも、壊されでもしたら目も当てられない。心配しだすときりがない。ああ。

 上記「天井までの本棚」が「天上までの本棚」になっていた。いやあ天上まで本棚があると楽しいなあ。

 ブックオフ長泉店に「全集:美術のなかの裸婦」集英社が並んでいたのでまずニ冊を抜く。「10巻 近代の裸婦」「11巻 現代の裸婦」1981年初版函付、二冊を運び、次に「7巻、8巻 寓意と象徴の女性像 ( I , II )」1980年初版函付を運ぶ。自転車でも重くて一度に四冊は無理。四冊は来月の企画展「女性の肖像」展に置く。他にウィリアム・バロウズ「内なるネコ」河出書房新社1994年初版帯付、茨城のり子「うたの心に生きた人々」ちくま文庫1994年初版、計630円。あとの二冊の軽かったこと。

 きょうの出合い頭の言葉。
「オッパイのないグラビアアイドルみたいなもんで」
 まあ、なんともうしましょうか……。