百人一首で顰蹙を買う

 旧暦の時代、新年の行事といえば百人一首カルタだけれど、今はやらんなあ。橋本治の「桃尻語訳 百人一首」ならやってみたい。

  しのぶれど 色に出でけり わが恋は ものや思ふと 人の問ふまで
       ↓
  隠しても 顔に出ちゃった 僕の恋 「なにかあるの?」と 人が聞くもの

  夜もすがら もの思ふころは 明けやらで 閨のひまさえ つれなかりけり
       ↓
  一晩中 悶える夜は 暗いまま ベッドの向うに 無情があるわ

  逢ひ見ての 後の心に くらぶれば 昔はものを 思はざりけり
       ↓
  実際に やった後から くらべれば 昔はなんにも 知らなかったなー

 顰蹙を買うなあ〜。ブックオフ長泉店で二冊買う。海渡英祐「トラブル・ハニムーン」徳間文庫 1988年初版、ガリコ「ハリスおばさんニューヨークへ行く」講談社文庫1980年初版、計210円。 Paul Gallico 、ガリコかギャリコどちらかに統一してくれんかなあ。戻りがてら靴下を買う。それにしてもハニームーンにもニューヨークにも縁のないワタシ。北京に来ませんか?というお誘いもあるけど、何せ先立つものが。夢がないなあ。旧暦では今朝の夢が初夢だろうか。悪い夢ばっかだった。

  初夢や金も拾わず死にもせず  夏目漱石